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トラベル特集――台北 潮州街

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘




潮州街
お散歩マップ

潮州街は、永康街と台湾師範大学の間に位置する路地。観光客でにぎわう永康街を抜けて潮州街にでると、そこは静かな住宅街。西側のMRT古亭駅に向かって歩を進めると、通りのあちこちにおしゃれなカフェやレストラン、雑貨店などが街の風景に溶け込むように佇んでいるのに気が付くだろう。住宅地らしく、ローカルが通う食堂も多い。宝さがし気分で、ゆったり散歩に出かけてみよう。



Acsess:MRT古亭駅から徒歩で各スポットへ 



文化&雑貨スポット
萬鏡写真館
明治から昭和の時代にかけて、結婚写真や家族写真などの記念写真を撮る時は写真館へ行くのが一般的だった。日本時代の台湾の写真館も、紳士淑女が集う華やかな場所だったという。「萬鏡写真館」は、古民家をリノベーションし、往年の日本式写真館を完全再現。館内はスタジオからメイクルームにいたるまで、あらゆる場所にアンティーク家具が置かれ、レトロでロマンチックな雰囲気にあふれている。古き良き写真文化が息づく空間で、特別な1枚を撮影してみたい。
(写真/萬鏡写真館)


(写真/萬鏡写真館)

Add:台北市大安区潮州街9-1号
Open:予約時のみ開店
Ticket:記念写真:3枚NT$6000、撮影時間40分(衣装・ヘアセット等は別途料金で手配可)
Web:www.facebook.com/wanjin.studio
※撮影は要予約・FBで予約受付(英語・中国語)、スタジオのみのレンタルも可


Brush & Green
日本人オーナーが経営するMRT中山駅ちかくのショップ「61NOTE」の姉妹店。白を基調としたインテリアと観葉植物が爽やかな店舗では、不定期で個展や講座なども開催しており、文化サロンとしての側面も持つ。商品は、ドイツの生活用品ブランド「REDECKER(レデッカー)」台湾総代理店として200種類以上のブラシを扱うほか、日本や台湾の作家物の雑貨も販売。高品質でデザイン感のある品ぞろえに定評がある。なかでも台湾の挿絵画家「古暁茵(gu siaoyin)」デザインのチャイナシューズは、まとめ買いをする人がいるほどの人気だとか。


オリジナルミニビールグラス

gu siaoyinデザインシューズ


Add:台北市大安区潮州街80号
Tel:02-2555-0849
Open:10:30-19:30、月曜・火曜定休
Web:www.facebook.com/brushandgreen



おみやげ探し
宜徳和志(宜和餅店)
台北市の「台北造起来」計画により、創業70年の老舗中華菓子店が2019年11月にリニューアル。店舗は明るくおしゃれに生まれ変わっても、3代続く熟練の技で作り出す味わい深い中華菓子はそのまま。昔は結婚式の引き出物に使われる大きな円形の「喜餅」が主力商品だったが、現在は手軽に食べられるミニサイズの中華菓子が人気だそう。パイナップル餡とレーズンを包んだミニ饅頭「鳳梨月餅」はお土産にぴったり。自家製カレーを包んだカレーパイ「咖哩碰」もぜひ味わってみて。


Add:台北市大安区潮州街149号
Tel:02-2394-9889
Open:10:00-21:30
Web:www.facebook.com/yearscake


百年伍中 府城延陵堂  
清代末期に台湾に渡ってきた呉氏一族が興した貿易商「府城延陵堂」は、日本時代は日本人の西村武士郎氏が台湾の主要都市に開いた茶葉や高級食材の専門店「西村商社」の商いを行っていた。戦後、西村氏の日本帰国に伴い各店舗は台湾人支店長らに譲渡され、社名が「台湾伍中行」に改められ、現在は再び「延陵伍中」として、台湾茶を主に取り扱っている。なかでも主要商品の20-80年もののヴィンテージ茶葉はなかなか手に入らない貴重品だ。


Add:台北市大安区潮州街109号
Tel:02-2392-6388
Open:13:00-21:00、日曜定休
Web:www.facebook.com/1837ylt  



レストラン&カフェ
貳房苑 LivinGreen
MRT大安駅ちかくの人気スイーツ店が、2019年1月に潮州街に移転しリニューアルオープン。樹々に囲まれた緑色の建物は、元警察宿舎。客席には大きなガラス窓から陽光が差し込み、まるで温室にいるかのよう。モダンな内装設計は、世界3大デザイン賞「2020iFデザイン賞」を受賞するなど高い評価を受けている。メニューの特色は、ドリンクからフード、スイーツまで、台湾の食材をふんだんに使っていること。スイーツのおすすめは、看板メニューの季節のフルーツタルトや日月潭紅茶ティラミスなど。麺やご飯ものなど、食事メニューも充実している。



Add:台北市大安区潮州街76号
Tel:02-2391-2866
Open:11:30-21:00
Ticket:ミニマムチャージ:1人NT$200/サービス料:10%/席利用:2時間
Web:www.facebook.com/twgreenlife


UNCLE Q Vegan 創意蔬食餐庁 
おしゃれで美味しいヴィーガンレストラン。オーナーは、アメリカから帰化した台湾プロバスケットボールリーグのクインシー・デイビス選手。店内には、デイビス選手のユニホームやシューズなどのグッズが飾られている。人気のハンバーガー「Q叔叔漢堡 経典黒豆排美式烤肉醤」は、メンチカツ風に仕上げた黒豆のパティをアメリカンバーベキューソースで味付けしたボリュームある一品。リゾットやパスタも本格的な味わいで、肉や魚を使わない完全菜食料理とは思えないほど美味しく満足感が得られるメニューがそろう。ヴィーガン初心者にもおすすめ。

Add:台北市大安区潮州街105号
Tel:02-2356-8095
Open:11:30-15:00、17:30-21:00、月曜定休
Ticket:ミニマムチャージ:1人NT$150、席利用:1.5時間
Web:https://www.facebook.com/uncleqvegan
※英語メニューあり



B級グルメめぐり
新鮮豆漿  
1955年の創業以来、地元住民に愛されている豆乳店。現在の店舗へは2013年に移転した。おすすめは、野菜と豚焼肉を挟んだ中華クレープ「猪排蔬菜蛋餅」。おぼろ豆腐のような豆乳スープ「鹹豆漿」と合わせて、台湾らしい朝食を楽しみたい。


Add:台北市大安区潮州街35号
Tel:02-2392-1915
Open:5:30-12:30


劉媽媽飯糰
台湾風おにぎり「飯糰」の専門店。初めてなら定番の「招牌紫米」を。細長い紫米のおにぎりの中には、煮卵、揚げパン、肉でんぶ、漬物などの具がぎっしり。もちもちのお米と揚げパンのザクザクした食感の虜になること間違いなし!


Add:台北市中正区杭州南路二段88号
Tel:02-3393-6915
Open:5:00-11:00、月曜定休(売切れ次第終了)


金華麺店
中正紀念堂付近は戦後大陸から渡ってきた外省人が多く暮らすエリア。世代を超えたファンが通い詰める「金華麺店」は、大陸風の濃い味付けの麺が人気の老舗店。そぼろだれ麺「炸醤麺」とごまだれ麺「麻醤麺」は必食!  


Add:台北市大安区潮州街56号
Tel:02-2395-1510
Open:9:00-22:00、日曜定休


老王紅焼牛肉麺
一番人気は、牛肉と牛筋が同時に楽しめる「半筋半肉麺」。半熟卵「蛋包」をトッピングするのが常連客のおすすめ食べ方だ。牛骨・醤油ベースのスープと半熟卵が麺に絡み、まったりした味わいが楽しめる。煮物などの小皿料理も人気。


Add:台北市大安区潮州街82号
Tel:02-2391-5727
Open:11:00-20:00、日曜定休



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。


トラベル特集――台南 嘉南平原で不思議発見!(前編)

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘



 

 

台南 
嘉南平原で不思議発見!

台湾南部の嘉南平原は、嘉義から高雄をまたぐ大平原。今回旅するのは、平原中央に位置するブンタンで有名な麻豆(マードウ)、水道博物館が開館し注目の山上(サンシャン)、台湾の「化石のふるさと」といわれる左鎮(ズオゼン)。素朴でレトロな愛らしさいっぱいの嘉南平原に、「不思議」を探しに出かけよう!



おすすめコース
1日目:高速鉄道台南駅→左鎮→山上
2日目:麻豆→高速鉄道台南駅



麻豆
歴史を感じる小さな旅
台南市中部に位置する麻豆は、文旦(ブンタン)の名産地と知られる街。オランダ時代から開発が進んでいたため歴史遺産も少なくない。個性的なご当地グルメにも注目!





歴史文化スポット
麻豆代天府

カラフルな摩訶不思議空間
壮大な規模を持つ廟「麻豆代天府」は、麻豆のランドマーク。正門左手にたつ水色の観音宝殿と正面の本殿の奥には、巨大な龍が横たわっている。

 

 

ここでぜひ体験したいのが、十八地獄めぐりと天国めぐりだ。鬼に出迎えられて地獄に足を踏み入れると、暗闇の中でリアルな衣装を身に着けた亡者や鬼の人形が地獄の責め苦を繰り広げている。照明や叫び声などの音響で恐ろしさを演出しているが、昭和の遊園地のお化け屋敷を思わせる独特の造形が、レトロでユーモラスな雰囲気を醸し出す。

 

鬼が出迎える十八地獄の入口

恐ろしい地獄の風景



地獄の出口を出たら、続く天国の入口へ。天国では人びとが花にかこまれ、天人や天女とともに宴会や遊戯に興じている。天国の最上部に出ると、そこは龍の口の中。境内の壮観な風景を見下ろしながら、現世に帰還しよう!




和やかな天国    

天国の出口は龍の口!  

観音菩薩をまつる観音宝殿

Add:台南市麻豆区関帝廟60号
Open:4:00-21:00、十八地獄・天国8:00-17:00
Ticket:十八地獄NT$40、天国NT$40
Access:
1.台湾鉄道隆田駅から橘10バスで「麻豆国中」下車、徒歩10分
2.台湾鉄道新営駅から黄幹線バスで「五王廟前」下車、徒歩2分
3.台湾鉄道林鳳営駅から黄20バスで「五王廟」下車、徒歩4分      



総爺芸文中心
時空を超えた街の声を聴く
「総爺芸文中心」は、緑の森が茂る庭園と美しい建築群からなる文化センター。もとは1912年に操業を開始した日本明治製糖株式会社の「総爺工場」だった場所で、戦後は近隣の製糖工場と合併し名前を変えながら1993年まで製糖が行われていた。

紅楼

製糖工場で活躍した蒸気機関車


現在も園内にはサトウキビを運搬した蒸気機関車、赤レンガの事務所「紅楼」、赤レンガの食堂「紅磚員工餐廳」、木造の工場長宿舎「廠長宿舍」、木造の倶楽部「招待所」など、日本時代の建物が保存されている。建物の多くはギャラリーになっており、1軒ごとに異なる建築美と、現代アートや歴史資料を見ることができる。庭園を歩いていると、緑の中からアートが顔を出し、ユニークな表情を見せる。昔と今がまじりあう空間が静かに心にしみ、長居したくなるスポットだ。


招待所         

招待所の和室         


紅磚工芸館       

緑の並木     

Add:台南市麻豆区南勢里総爺5号
Tel:06-571-8123
Open:9:00-17:00、月曜・火曜休園
Web:tyart.tnc.gov.tw/page/japan/36.php(日本語)
Access:台湾鉄道隆田駅から橘10バスで「総爺糖廠」下車


蔴荳古港文化園区
麻豆発展の歴史を訪ねる
17世紀にオランダ人が台南の麻豆に到達した当時、この辺りは倒風内海の港のひとつ「水堀頭港」だった。港は倒風内海の3つの川が合流する地にあったため、船で直接台湾海峡に出ることができ、麻豆は砂糖や鹿皮の輸出港として大いに発展した。18世紀に海岸が西へと後退すると港もその役目を終え、現在は埠頭の一部だけが往時の様子を伝えている。



水堀頭の埠頭跡

水路跡


埠頭跡のすぐそばにたつ「倒風内海故事館」では、発掘調査で出土した船の部品などの考古学資料を通して麻豆発展の歴史を学ぶことができる。


出発進行!

Add:台南市麻豆区南勢里南勢87-30号
Tel:06-571-8088
Open:倒風内海故事館9:00-12:00、12:30-17:00、月曜・火曜・木曜休館
Ticket:入館無料
Access:台湾鉄道隆田駅から橘10バスで「台湾首府大学」下車、徒歩6分


麻豆吉園休閒農場
文旦園の手作りパン
総爺芸文中心に隣接する文旦園。果樹園入口で営むベーカリーが評判で、パンを買いに訪れる人も多い。パンは自然発酵の生地を薪窯で焼き上げた欧風パン。もっちりした食感のパンは小麦の香りとうまみがいっぱい。パンをいただきながら文旦園を眺めると、ゆったりした気分が味わえる。



毎年3月から5月ごろの文旦の開花時期になると、園内には文旦の花の香りが漂う。8月末の収穫期には文旦の販売も行っている。時間があれば果樹園に出て、さわやかな緑の世界を歩いてみよう。


毎日薪窯で焼き上げる自慢のパン  

Add:台南市麻豆区南勢里総爺104-1号
Tel:0960-056-269
Open:13:00-18:30、月曜・火曜定休
Web:www.facebook.com/ninja9948
Access:台湾鉄道隆田駅から橘10バスで「総爺糖廠」下車、徒歩7分



市場のご当地グルメ
麻豆助仔碗粿

日本時代から100年続く名店。早朝から並ぶ常連客の目当ては、すりつぶして液状にした米に豚肉、椎茸、卵黄などを入れて蒸した「碗粿」。甘い醤油だれとニンニクをかけると美味だ。具だくさんのあんかけスープ「肉羹」もぜひ。


Add:台南市麻豆区中正路29号(中央市場内)
Open:6:00-13:00、火曜定休(祝日の場合は営業、翌日休業)
※売切れ次第終了


徳春米糕
もっちりした餅米のご飯に豚そぼろとほんのり甘い魚のでんぶをのせた「米糕」は、朝食や軽い昼食にぴったり。叉焼のような食感の豚足「猪脚」は唐辛子だれと好相性。ダックの漢方スープ「當歸鴨」も人気。


Add:台南市麻豆区忠孝路(麻豆第三市場8番ブース)
Open:11:00-19:15


麻豆土魠魚焿
ヨコシマサワラのから揚げ入りのスープ「土魠魚焿」の専門店。から揚げは小骨がなく、しっとりした食感がまるで鶏肉のよう。とろみのあるスープとサクサクしたから揚げの組み合わせが絶妙だ。麺はビーフンも選べる。


Add:台南市麻豆区中正路72号
Open:6:00-13:30
※売切れ次第終了


龍泉冰店
100年にわたり地元で愛され続けている老舗かき氷店。一番人気は、タロイモ、緑豆、小豆、など10種類以上の具材からトッピングを4種類選べる「総合冰」。きな粉を追加すると香ばしさが加わってGood!


Add:台南市麻豆区平等路2-4号
Open:7:00-19:00

Access:台湾鉄道隆田駅から橘10バスで「一商前」下車、徒歩で各店へ



麻豆のお土産
麻豆農会超市

特別なお土産を探そう!
麻豆農会(農協)のスーパーが、2020年1月にモダンな店舗となってリニューアルオープン。店内には明るく整然と商品が並ぶ生鮮食品売り場のほか、料理教室や各種講座が開催できるオープンキッチン、カフェ風の休憩スペースもあり、デパートの食品売場のようなおしゃれな雰囲気。

 



なかでも特に注目したいのがギフトコーナーだ。地元麻豆をはじめ、台南市全域、さらには台湾各地の農協で取り扱う土産物や特産品までもが一堂に揃う充実の品ぞろえ。おすすめは、麻豆特産の文旦を使った商品。ここに来れば、食品から生活用品まで、麻豆らしい珍しいお土産をみつけることができる。


左から:文旦皮の蚊よけパッチ、文旦フラワーソープ、文旦シャンプー&リンス

左から:文旦皮の梅砂糖漬け、黒豆醤油、文旦ドレッシング 

Add:台南市麻豆区新生北路56号
Tel:06-571-8575
Open:8:00-20:00
Access:台湾鉄道隆田駅から橘10バスで「圓環」下車、徒歩3分



麻豆周辺の宿
南科賛美酒店 L’arc Hotel

台南市中央に位置する善化は、台南市のどのエリアに出かけるにも便利な場所。ホテルは台湾鉄道善化駅から徒歩8分、南台湾の重要なハイテクパークである「台南科学園区(台南サイエンスパーク)」までは車でわずか10分という、ビジネスにも観光にも最適な立地にたつ。ホテル周辺は市街地の近くにありながら農地が多く、のどかな雰囲気。

チャペルでは観光客も写真撮影が楽しめる

ホテルにも自家菜園の「阿嬤の菜園(お婆ちゃんの菜園)」があり、会長のお母さんが丹精込めて育てた野菜や果物をホテルの朝食などで提供している。菜園の農業体験やバーベキューはホテルのアクティビティとしても人気だ。屋外では菜園のほかに、ペイントボールフィールドやプールで遊んだり、サイクリングに出かけることもできる。

 

笑顔が素敵な会長のお母さん



室内にはスポーツセンターやキッズクラブなどのレジャー施設のほか、ビジネスセンターや会議室、セルフランドリーも完備しており、長期滞在も安心。シンプルなインテリアの客室も、旅で疲れた身体を心地よく包み込んでくれる。


ツインルーム  

VIPルーム

Add:台南市善化区成功路252号
Tel:06-583-8383
Web:www.larchotel.com.tw
Access:台湾鉄道善化駅から徒歩10分、麻豆地区まで車で約20分
※バスタブやウォシュレットのある部屋を希望の場合は予約時にリクエストを

 

 

 

※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

 

トラベル特集――台南 嘉南平原で不思議発見!(後編)

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘




台南 
嘉南平原で不思議発見!

台湾南部の嘉南平原は、嘉義から高雄をまたぐ大平原。今回旅するのは、平原中央に位置するブンタンで有名な麻豆(マードウ)、水道博物館が開館し注目の山上(サンシャン)、台湾の「化石のふるさと」といわれる左鎮(ズオゼン)。素朴でレトロな愛らしさいっぱいの嘉南平原に、「不思議」を探しに出かけよう!



おすすめコース
1日目:高速鉄道台南駅→左鎮→山上
2日目:麻豆→高速鉄道台南駅



山上
歴史を感じる小さな旅
山上区は台南市中央の嘉南平原と中央山脈が接する地域。山のそばの小さな町は、2019年に水道博物館がオープンしたことで、一躍全国の注目を集める観光スポットに!





台南山上花園水道博物館
緑に包まれた近代産業遺産
曽文渓を水源とする台南水道は日本時代の1922年に完成し、1982年に役目を終えるまで台南市民に生活用水を供給していた。台湾の近代化に重要な役割を担った水道施設は、産業遺産として非常に価値が高く、2005年には国定古跡に指定された。2011年からは修復工事が進められ、2019年に満を持して「台南山上花園水道博物館」としてオープンした。

 

A館急速ろ過室

B館の急速ろ過装置

C館送水ポンプ室

カフェやショップにもぜひ立ち寄って

展示エリアは2つに分かれており、敷地内には取水、導水、浄水、配水などの施設がほぼ完全な形で保存されている。本館にあたる「博物館区」には、A館「急速ろ過室」、B館「急速ろ過装置室/事務所」、C館「送水ポンプ室」などの国定古跡があり、赤レンガやコンクリート造りの美しい建物とともに、旧式英国製急速ろ過ポンプなど保存状態の良い機具を見学できる。約1㎞離れた「浄水区」は、緑に包まれた小さな丘。「量水器室」前の階段から「浄水池」に上がると、そこはまるで時が止まったような不思議な空間。静けさを楽しみながら、ゆっくり散策してみよう。



浄水池上部には59個の通気口が並んでいる

Add:台南市山上区山上里山上16号
Tel:06-578-1900
Open:博物館区:9:30-17:30、チケット販売9:30-16:30、火曜休館
Ticket:博物館区:NT$100、浄水池区:入場無料
Web:waterworks.tainan.gov.tw
Access:台湾鉄道善化駅から緑2バスまたは緑11バスで「台南水道博物館」下車(所要時間約20分)


山上ご当地グルメ
伊多賛麺店

食事時になると付近の住民が食事にやってくる町の食堂。一番人気は濃厚な胡麻だれと豚そぼろをかけた「麻醤麺」。豚そぼろは主に豚の赤身を使い、じっくり煮込んだ濃いめの味付け。これを麺にかけた「肉燥意麺」や白いご飯にかけた「肉燥飯」もファンが多い。味がよく染みた醤油煮込みの「滷味」は、押し豆腐や煮卵、豚耳などがおすすめ。


Add:台南市山上区山上里236号
Tel:06-578-4109
Open:11:00–13:30 17:00–19:30、月曜定休


K.Fika 啡卡咖啡  
店名の「Fika」は、スウェーデン語でコーヒーを意味する「Kaffe」に由来する。北欧をイメージした白が基調のシンプルなインテリアが爽やかな雰囲気のカフェだ。ドリンクのおすすめは涼やかなスパークリングドリンクやこだわりコーヒー。トーストやワッフルなどのブランチも終日楽しめる。


Add:台南市山上区南洲里6-3号
Tel:06-578-3141
Open:10:00-17:00、土曜・日曜9:00-18:00、月曜・火曜定休
Ticket:ミニマムチャージ:1人NT$100、席利用:1.5時間まで
Web:www.facebook.com/kafekfika


阿燕姨冰枝店  
創業60年になるという老舗。歴史を感じさせる古い製氷機で作るアイスキャンディーとかき氷が人気だ。かき氷はパイナップル果汁がベースで、食べるとしっかりした甘さとともに果肉が感じられる。


Add:台南市山上区南洲里60号
Open:8:00-20:30

Access:台湾鉄道新市駅から緑2バス、または善化駅から緑11バスで「山上市場」下車、各店へ



左鎮
不思議に満ちた化石のふるさと
山上区に隣接する左鎮区は日本時代から化石研究が盛んで、戦後には台湾で最も古い人類「左鎮人」の化石も発見された「化石のふるさと」。台湾の太古と現在を結ぶ旅にでかけよう。





台南左鎮化石園区
楽しく学べる化石の世界
左鎮の化石研究の歴史は1931年にまでさかのぼる。台北帝国大学地質学科の早坂一郎教授が菜寮渓で最初の化石を発見したのが始まりだ。その後も左鎮ではマンモスや恐竜、古代鹿、ワニ、貝類などの海洋・陸生生物の化石が大量に発掘され、菜寮化石館、自然史教育館、光栄小学校で研究成果が展示されてきた。これらの施設を統合して、2019年に誕生したのが「台南左鎮化石園区」だ。

 



博物館は5つのテーマ館で構成されている。「自然史教育館」では左鎮の岩壁地層を再現し、化石発掘の様子を紹介。「故事館」では台湾原住民「シラヤ族」の文物や地元の愛好家による化石研究の歴史を展示。「生命演化館」では古代の海を舞台に生物の進化の歴史を目の当たりにできる。「化石館および探索館」では中国サイ早坂氏亜種の復元骨格と、台湾で最も古い人類「左鎮人」についての展示が目を引く。各館内には最新AR(拡張現実)を駆使した体験型の展示も多く、遊びながら化石について学べるようになっている。大人も子供も時間を忘れて楽しめるスポットだ。


Add:台南市左鎮区61-1号
Tel:06-573-1174
Open:9:00-17:00、チケット販売8:50-16:00、火曜・旧暦大晦日休館
Ticket:NT$100
Web:fossil.tnc.gov.tw
Access:台湾鉄道台南駅から緑幹線バスで「左鎮化石園区」下車



左鎮おすすめスポット
噶瑪噶居寺
チベットの異国情緒漂う寺院

1986年に建立された台湾初のチベット仏教カギュ派の寺院。駐車場から境内に続く歩道にはマニ車が並び、参観前からチベットの異国情緒に包み込まれる。山門をくぐると敷地内は緑豊かな庭園。参拝路を進み、白亜の仏舎利塔を過ぎると、奥の広場には金色の大仏が青空を背に鎮座している。

 

歩道に並ぶマニ車



参拝路の終点に位置する如来殿には、高さ16mという金色の釈迦像も祀られている。暗がりの中で輝くような大仏は荘厳な存在感を醸し、広間の左右に控える仏像も非常に美しい。壁画や室内装飾も見ごたえがある。


Add:台南市左鎮区左鎮里91-2号
Open:8:30-16:00
Access:台湾鉄道台南駅から緑幹線バスで「橄欖山」下車(所要時間約60分)
※建物内は土足禁止


平埔族美食
鉄棒で焼く鶏の丸焼き
店頭でぐるぐる回る鉄棒に刺さった丸鶏「鋼管鶏」が目印の食堂。隣の窯で焼いている「燜焼鶏」も人気を二分する名物料理で、どちらもファンが多い。炭火でじっくり焼かれた鋼管鶏は皮が香ばしく、どの部位もふっくらジューシー。盛り付けの際にかけられたニンニク風味の鶏油がさらに食欲をそそり、ご飯が進む。山に近いため、山菜や川魚などの山の幸も味わえる。料理の分量が多いので、できれば3人以上での訪問がおすすめ。


Add:台南市左鎮区中正里中正8-7号
Tel:06-573-1400
Open:10:30-18:30
Access:台湾鉄道台南駅から緑幹線バスで「橄欖山」下車



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

トラベル特集――金瓜石自然歩道

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/宋育玫

 

 

金瓜石自然歩道
鉱山遺産と山海の絶景

台湾本島北端に位置する新北市瑞芳区金瓜石は、海に面した山の町。日本時代には金と銅の産地として繁栄を極め、いまも山中のあちこちに鉱山遺跡が残る。初心者向けからベテラン向けまで、何本ものコースがそろう人気のハイキングスポットでもある。近隣の九份と合わせて半日で楽しむのもよし、しっかり山歩きを楽しむのもよし。緑の山で過ごす休日に出かけよう!

Access:
往路:MRT忠孝復興駅から1062バスで「勧済堂」下車(所要時間約90分)、徒歩で各スポットへ
帰路1:黄金博物館から1062バスでMRT忠孝復興駅下車
帰路2:黄金博物館から965バスでMRT北門駅下車
Web:1062バス時刻表bit.ly/2EoqKYN
Web:965バス時刻表bit.ly/3gcaKqX


10:00
ハイキングに出発!

朝8時半にMRT忠孝復興から1062バスに乗って90分ほどの終点「勧済堂」でバスを降りたら、まずは旅の安全祈願へ。勧済堂は金瓜石地区を守護する関聖帝君(関羽)を祀る廟。本殿前に立つと、山を背に海を臨む巨大な関羽像の迫力に圧倒されるだろう。像は純銅製で高さ10.5m。左手に持つ書物だけでも高さ1.5mもあり、総重量は25tを越えるという、東南アジア最大の関羽像だ。参拝を済ませたら、ハイキングに出発しよう!



金瓜石勧済堂
Add:新北市瑞芳区祈堂路53号
Open:6:00-21:00
※お手洗いあり


10:30
映える写真を撮ろう!

最初のハイキングは、勧済堂わきの道を3分ほど上がったところにある「報時山歩道」から。海抜260mの「報時山」の名前は、日本時代に一定の間隔で鳴らされていた警報器に由来するという。「報時山展望台」までは歩道入口から3分もかからず到着できる。短距離で歩きやく、小さな子供でも手軽にアクセスできる絶景スポットだ。展望台に立つと、基隆山、無耳茶壺山、陰陽海、十三層遺跡、金水公路などの有名スポットが目の前に勢ぞろい。駐車場わきには鉱山の運搬に使用されていた軌道も残っている。駐車場を背に道路を進んだ右手にある古いトンネルは、「千と千尋の神隠し」を思わせる風景として人気を集めている。秋のススキの季節になると、山の斜面が黄金色に包まれ特に美しい。


報時山歩道

鉱山の運搬用軌道

廃墟

トンネル

報時山歩道
Add:新北市瑞芳区金瓜石銅山里祈堂路
Time:「勧済堂」バス停から展望台まで166m、徒歩約5分
Access:MRT忠孝復興駅から1062バスで「勧済堂」下車


11:30
ご当地グルメに舌鼓

報時山歩道から勧済堂に戻ってきたら、すぐそばの人気食堂で昼食を。名物はタチウオのから揚げとホクホクのタロイモに、太めのうどんのようなビーフンを合わせたスープ「白帯魚米粉湯」。塩ベースのスープにセロリがアクセントとなり、見た目よりあっさりいただける。タチウオのから揚げは香ばしく美味だが、大きな小骨があるので注意しよう。おかずには、ワサビ味のイカのから揚げ「炸透抽」がおすすめ。



白帯魚米粉湯
Add:新北市瑞芳区祈堂路43号
Tel:02-2496-1458
Open:11:00-15:00、土曜・日曜9:00-17:00


12:30
看板のないカフェで一服

時山歩道から黄金博物館に続く祈堂路ぞいにひっそりと佇む古民家カフェ。看板がないので、気が付かなければ通り過ぎてしまうだろう。通りから階段を上がると、そこは緑に包まれた前庭。裏山から涼やかな風が吹き抜け、花や緑の葉が揺れる静かな空間は、まるで別の世界のよう。建物内は古い家具や本が置かれ、レトロな雰囲気。カフェでは軽食メニューのほか、ドリンクを提供している。ドリンクを片手に窓の外に広がる自然を眺めるのも気持ちがいい。


オーナーは奥のカウンターでカフェを切り盛りしている


Cafe & me
Add:新北市瑞芳区祈堂路99号
Tel:0916-036-633
Open:12:00-19:30


14:00
黄金博物館から絶景歩道へ!

カフェから3分ほど歩くと「黄金博物館」に出る。日本時代の宿舎跡や坑道跡もある黄金採掘がテーマの博物館だ。黄金博物館から「黄金神社歩道」を20分程登ると日本時代の神社跡「黄金神社遺跡」に到着する。1933年建立の本殿はいまはなく、鳥居二基、三対の石灯籠、数本の殿柱などに往時の面影を見ることができる。ここから続く「本山歩道」は勾配が険しいが、左手に可愛らしい茶壺(急須)の形をした無耳茶壺山を眺めながら楽しく歩くことができる。


黄金博物館


黄金神社遺跡

無耳茶壺山は急須の形!

がんばろう!

体力があれば、斜面を登り切った歩道の分岐点から貂山古道方面へ登る、通称「無敵海景歩道」と呼ばれる区間へも、少しだけ足をのばしてみよう。最初の階段を登って振り返ると、どこまでも海が広がる絶景が堪能できる。分岐点へ戻り、そこからゴールの「本山礦場」までは緩やかな勾配の道を歩いて5分ほど。本山礦場は金瓜石地区最大の露天採掘場だったところ。谷に切り出されたサイコロ状の岩が整然と並ぶ不思議な光景が、近年SNSで人気の撮影スポットとして注目されている。


海抜約500mの無敵海景歩道の絶景

本山礦場


16:30
黄金博物館前から台北へ帰還

下山後は時間があれば黄金博物館を見学し、九份方面行きバス停から1062バスか965バスで台北市内に戻ろう。


日本家屋の宿舎跡の四連棟

黄金博物館
Add:新北市瑞芳区金瓜石金光路8号
Tel:02-2496-2800
Open:9:30-17:00、土曜・日曜・祝日9:30-18:00、最終入場閉館30分前、毎月第1月曜休館(祝日の場合は開館、翌日休館)
Ticket:NT$80
Web:www.gep-jp.ntpc.gov.tw

黄金神社歩道
Add:新北市瑞芳区金瓜石金光路(黄金博物館敷地内)
Time:黄金博物館から黄金神社まで約650m、上り徒歩約20分

本山歩道
Add:新北市瑞芳区
Time:
1.黄金神社から無敵海景歩道まで約500m、上り徒歩約25分
2.無敵海景歩道から本山礦場まで約250m、上り片道徒歩約5分

本山礦場
Add:新北市瑞芳区(金瓜石地質公園内)

 

 

 

※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

 

トラベル特集――台北 斉東街・済南路

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企画構成/高田雅子 文/荘宝琳・高田雅子 写真/陳正国




斉東街・済南路
日本時代の宿舎街を歩く

台北市中正区は、日本時代に政治の拠点が置かれていた地区にあたる。官庁や教育機関の周辺には官僚や教員が暮らす宿舎も建てられていた。MRT忠孝新生駅ちかくの金山南路と杭州南路にはさまれた斉東街・済南路も日本家屋の宿舎が多く残る一角。日本情緒が漂う街角へ、文化施設にリノベーションされた古民家と美味しいものを訪ねるプチ散歩にでかけてみよう。


Access:MRT忠孝新生駅から徒歩で各スポットへ



日本家屋宿舎めぐり
台湾文学基地

日本時代、現在の斉東街周辺は「幸町」と呼ばれ、1920年代から1940年代に建てられた台湾総督府の様ざまな階級に属する職員の宿舎が並んでいた。「台湾文学基地」の建物も、この時代の日本家屋宿舎だ。済南路二段と斉東街にはさまれた敷地にたつ宿舎群は、台北市内で最も規模が大きく完全な形を残している。2014年から詩文を紹介する施設として利用されていたが、2020年に台湾の文学を紹介する施設にリニューアルされた。


館内は、台湾の文学を紹介する展覧エリア、作家が常駐して執筆を行う創作エリア、イベントエリア、カフェエリアに分かれており、多角的な視点で台湾の文学にふれられるようになっている。定期的に交代する常駐作家と読者が交流できる場としても期待されている。緑に囲まれた日本家屋の前に立つと、まるで昔の日本にタイムスリップしたような雰囲気が感じられる。現在は試営業を実施しており、正式オープンは12月末を予定している。



Add:台北市中正区済南路二段27号
Tel:02-2327-9657
Open:10:00-18:00、月曜休館
Ticket:入館無料
Web:www.facebook.com/TaiwanLiteratureBase/


台北琴道館
「古琴」は、中国でももっとも早期の「撥弦楽器(はつげんがっき)」。古来、文人に必要な嗜みといわれた「琴・棋・書・画」の筆頭にあげられており、その歴史と意義に照らし、2003年にはユネスコ「口承及び無形の文化遺産」に認定されている。古琴文化の博物館でもある「台北琴道館」では、教室や演奏会を通じ、アジア各地のアーティストたちとの交流を進めている。台北琴道館は展覧スペースであるとともに、国際的な音楽交流センターでもあり、古琴ファンには価値あるスポットだ。事前に予約すれば、古琴体験教室にも参加できる。
 



和の風情漂う台北琴道館は路地の奥にひっそりとたつ

Add:台北市中正区斉東街53巷11号
Tel:02-2391-7536
Open:10:00-17:00、月曜・火曜・祝日休館
Ticket:入館無料
Web:www.taipeiqinhall.com/about.html
※館内参観時は要靴下着用


台北書畫院
台北琴道館と同様、1930年建設の宿舍群に属し、敷地全体に日本時代の住宅地の面影がのこる台北市市定歴史建築。2018年3月より「中華古琴学会」の手で、「中華伝統美学展」が開催され、書画・扇面画・陶板画・彫塑のほか現代アート、デジタル映像が展示・紹介されている。併設の「書道講座」では、中国書道の真髄を学ぶことができる。書画に興味があれば、ぜひ立ち寄ってみたい。


昭和初期の宿舎が、伝統文化の継承に活用されている

Add:台北市中正区金山南路一段30巷12号
Tel:02-2391-6737
Open:10:00-18:00(正午12:00-13:30休憩、最終入場17:00)、月曜・火曜・祝日休館
Ticket:入館無料
Web:www.taipeiqinhall.com/visitorinformation-taipei-shufa-art-center.html
※館内参観時は要靴下着用



美味しいものめぐり
巧之味手工水餃 済南店

開店前から行列のできる餃子専門店。キャベツ、ニラ、貝柱の三種の素材を選べ、いずれも皮はぷりぷり、餡はしっとりジューシーと評判。とくに干し貝柱を使った「干貝水餃」は必食メニューで、貝柱のうまみが感じられる餡が絶品。海藻を練り込んだ緑の皮も色鮮やかだ。酸味と辛味がぴりっときいた酸辣湯や小皿料理と組み合わせて注文したい。


小路ながら行列のできるギョウザ専門店

Add:台北市中正区済南路二段6号
Tel:02-2321-4693
Open:11:00-21:00、日曜定休


金華香港焼臘快餐店
古くから続く斉東街の商店街にひっそり佇む隠れ家的食堂。1品100元前後で、ボリュームもあることから、地元の会社員御用達の店になっている。とくにランチタイムは満席を覚悟。人気メニューは豚の叉焼、鶏肉と鴨肉のグリルをその他のおかずと盛り合わせた「三宝飯」と広州風焼きそば「広州炒麺」。広州炒麺は具材をふんだんに使い栄養もたっぷりだ。


香港風のランチが楽しめる食堂

Add:台北市中正区斉東街70巷1号
Tel:02-2393-9479
Open:11:50–15:00、17:00–20:30、日曜定休


Caviar café+ brunch 魚子醬咖啡
シンプルでフレッシュなインテリアのカフェ。店名は看板犬の柴犬「魚子醤(キャビア)」に由来する。キャビアを目当てに訪れる人も多く、ペットファンにも人気のスポットだ。自家製の各種サラダは自然な風味たっぷり。バタースクランブルエッグ、ふわふわのジャムトーストとドリンクをセットで頼むことができる。窓にはのどかな街の風景が広がり、心地よいひと時が過ごせそうだ。


柴犬キャビアとブランチタイムを過ごそう

Add:台北市中正区斉東街68号
Tel:02-2322-1856
Open:11:00-19:00、月曜定休
Web:bit.ly/2Egwgg4


馥樺川菜
済南路二段わきの静かな路地に佇む老舗四川料理店。1983年の開店から40年近くに渡り近隣住民や会社員に愛されてきた隠れた名店だ。

中央から時計回り:水煮牛肉、生菜蝦鬆、銀絲巻、麻婆豆腐、乾煸四季豆

初めての訪問なら、まずは看板メニューの「水煮牛肉」を注文しよう。深紅のラー油と大ぶりの唐辛子が表面を覆い、一見激辛のようだが食べてみると程よい辛さで、牛肉のやわらかさに驚く。牛肉の下にはモヤシ、キュウリ、セロリなどの野菜も隠れている。ご飯のお供には「麻婆豆腐」を。花椒と唐辛子のピリッとした辛さの奥に甘みも感じられ、白いご飯がどんどんなくなってしまう絶品だ。



さっぱりメニューの一番人気は、細かく刻んだエビとクワイなどの野菜を炒め、油で揚げて砕いたワンタンの皮を添えてレタスで包んでいただく「生菜蝦鬆」。インゲン豆と豚ひき肉をニンニクで香ばしく炒めた「乾煸四季豆」も食事に彩りを添えてくれる。

水煮牛肉は驚きのやわらかさ 図:生菜蝦鬆はエビとワンタンの皮の食感も楽しい

箸休めやデザートにおすすめなのが、優しい甘さの揚げパン「銀絲巻」。外側はサクッと香ばしく、中を割るとパン生地が麺状になっており、練乳をつけていただくとさらに美味。



Add:台北市中正区銅山街11巷8号(済南路二段8巷の突き当り)
Tel:02-2327-9896
Open:11:30–14:30、17:30–21:00、火曜定休
Ticket:サービス料:10%/予約:可
Web: www.facebook.com/fuhuataipei




※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

グルメ特集――火鍋 パラダイス

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘・陳正国・宋育玫・范揚敏




火鍋パラダイス
食べたい鍋、大集合!

冬のグルメといえば火鍋。台湾には、中国大陸各地から伝わった火鍋や、台湾で独自に発展した火鍋など、様ざまな種類の個性豊かな火鍋が目白押し。いま食べたいのは激辛鍋、それとも石焼鍋? メインの食材は牛肉、豚肉、それともヤギ肉? 火鍋パラダイスの台北で、食べたい火鍋を見つけよう!



本鼎堂台式漢方麻辣鍋
スパイシーな台湾風激辛漢方鍋

 

大稲埕は清代末期から日本時代にかけて淡水河の水運で栄えたエリア。「本鼎堂」の店舗は、オーナーの両親が営んでいた布問屋をリノベーションした建物で、古い民家と漢方薬店の雰囲気を取り入れたレトロなしつらえが歴史ある街の雰囲気に溶け込んでいる。大稲埕出身のオーナーは、開店にあたり迪化街の漢方薬の組み合わせを幾度も試し、火鍋に仕上げた際の味の変化を確認。さらに改良を重ねてオリジナルの台湾風激辛漢方鍋「台式漢方麻辣鍋」を生み出した。

 



赤褐色の激辛だしは鶏ガラスープに、漢方薬、四川省郫県(現郫都区)産の最高級豆板醬、花椒などを加えたもの。塩味は豆板醬の塩気のみで、ほかに塩は一切加えておらず、ピリリとした辛さがありながらも馥郁としたうまみと甘みもあり、そのまま飲み干せる美味しさだ。さらに辛味が欲しい時は、自家製麻辣醤を具材につけると、しびれる激辛風味が楽しめる。


締めに人気の回春飯


二色鍋の相棒には貝柱と野菜を煮込んだあっさりだしの「干貝蔬果湯」が人気。最後の締めにはピリ辛そぼろご飯「回春飯」のほか、手打ち麺を干貝蔬果湯でゆでてピリ辛たれを絡めていただくのもおすすめ。自家製薬草茶と日替わりのおつまみ3種はおかわり自由だ。




Add:台北市大同区南京西路277号
Tel:02-2558-9991
Open:11:30-15:00;17:30-22:00、火曜定休
Ticket:ミニマムチャージ:1人NT$380/サービス料:10%/席利用:金曜・土曜・日曜90分/ カード:可
Web:www.facebook.com/bendingtang



牛総涮牛肉―台北分店
台北で味わう本格牛肉鍋



台湾南部には昔から大規模なと畜場があり、新鮮な牛肉が手に入ることから、「牛肉鍋」が盛ん。発祥の地の台南はもちろん、隣接する高雄市でも牛肉鍋の人気は高い。高雄市に本店を置く「牛総」は、2013年に台北に支店を開いてから台南直送の牛肉にこだわり本格的な牛肉鍋を提供してきた。2020年6月に現住所への移転した後も、最高の品質と味で変わらずファンを惹きつけている。


鍋の基本セットは、牛骨、牛肉、玉ネギなどを煮込んだだしに、たっぷりの野菜を加えたもの。熱々のだしにその日処理したばかりの新鮮な牛肉をさっとくぐらせていただこう。淡いピンク色になった牛肉は非常にやわらかく、だしが濃いめの味付けなので、そのままでも十分に肉の甘みとうまみが堪能できる。醤油、唐辛子、玉ネギ、ネギ、ゴマ油を調合した特製だれをあわせたり、器に生の牛肉を入れてスープをかけ、レアでいただくのも美味しい。

うまみたっぷりの牛骨だし

台南直送の牛肉   

熟練の技で切り分ける

 

スジやタンをはじめ、テール、レバー、ハツなど、様ざまな部位も鍋の具材として提供している。人数が揃えば、牛肉の一品料理もぜひ味わいたい。


   

Add:台北市中山区吉林路314号
Tel:02-2763-0129
Open:17:00–03:00、月曜定休
Ticket:サービス料:10%/予約:可
Web:www.facebook.com/niutsungtaipei



圍爐酸菜白肉火鍋
中国東北の酸味を楽しむ鍋



「酸菜白肉鍋」は白菜の漬物「酸菜」と豚バラ肉「白肉」を使う火鍋で、もともとは中国東北地方の郷土料理。ドーナツ状の鍋に酸菜や白肉、魚介類などの具材を入れ、鍋の中央にたつ筒の中に熱した木炭を入れてスープを加熱するのが一般的なつくり方だ。「圍爐」の女性オーナーは嫁ぎ先で酸菜白肉鍋の美味しさを知り、東北地方にルーツを持つ義理の両親から調理法を習得し、火鍋レストランをオープンした。

酸菜だしで肉もあっさりといただける



酸菜白肉鍋に使う豚肉は皮つきで、皮下脂肪が少なめの部位を厳選。だしの要となる酸菜は、温度管理した環境で発酵させた自家製で、包丁で糸のように細く刻んで使う。自然発酵だからこそのまろやかで優しい酸味と豚バラ肉の脂の甘みが溶け合ったスープは非常に美味。酸菜にはビタミンCと乳酸菌がたっぷり含まれており、美顔容効果があるというのも女性に喜ばれるポイントだ。


たれの配合はスタッフに尋ねてみよう

 

基本の鍋には、酸菜、豚バラ肉、凍り豆腐、カニ、カキ、干しエビ、シイタケなどが入っているので、好みで牛肉やラム肉、海鮮、野菜などを加えていこう。酸菜と肉の炒め物などの一品料理や中国北方に伝わる餅やクレープなどのデザートも人気。  



店内はアンティークを配し落ち着いた雰囲気                

デザートにおすすめの餅菓子 花生打滾

Add:台北市大安区仁愛路四段345巷4弄36号
Tel:02-2752-9439
Open:11:30-14:00、17:30-21:30
Ticket:たれ代:1人NT$35/サービス料:10%/カード:可/予約:可
Web:www.weiluhotpot.com.tw
※日本語メニューあり



石研室石頭火鍋 
香ばしさがクセになる台湾風石焼鍋



台湾各地に支店を持つ「石研室」は、スタイリッシュなひとり鍋の店。看板メニューの「石頭火鍋」は台湾独特の鍋。スタッフが石鍋に油を熱し、玉ネギ、ニンニク、油で揚げたネギを炒めて香りを出し、さらに注文した鍋の肉やエビなどを炒めてからだしを注ぐスタイルだ。完成したスープにその他の具を加えていただこう。おすすめのベーシックなだし「経典原湯」は、野菜と豚骨、鰹節がベース。食材を炒めてからだしを加えることで、より香ばしく濃厚な風味になる。





Add:台北市信義区松智路17号B2F(微風南山B2F)
Tel:02-2722-6692
Open:11:00-21:30、木曜-土曜11:00-22:00
Web:www.facebook.com/SYShotpot
Ticket:2人で鍋をシェアの場合、シェア費用別途NT$200追加/サービス料:10%/席利用:1.5時間/カード:可/予約:可



呂珍郎清燉羊肉
ヤギ肉で体の奥からポカポカに!



「呂珍郎」は伝統的なヤギ肉の薬膳鍋「羊肉爐」をおしゃれな店舗で提供する人気店。定番の「清燉蔬菜羊肉爐」は彰化産のヤギ肉を使用。ヤギ肉とサケ、ハマグリを数時間煮込んだだしには、ヤギ肉と海鮮のうま味が溶け合う。具材のヤギ肉は脂身と赤身が二層になっており、柔らかな食感。臭みもなく、ヤギ肉初心者にも好評だ。予約すればハツやレバー、ホルモンなど希少部位もオーダー可。鍋のほかに、ヤギ肉の炒め物や煮込みなど、多彩なヤギ肉料理も楽しめる。



Add:台北市内湖区金湖路4号
Tel:02-8792-9989
Open:17:00-23:00
Ticket:ミニマムチャージ:NT$600/サービス料:10%/カード:可/予約:可
Web:bit.ly/30hgTNb



十二籃粥火鍋
粥だしのユニーク鍋



MRT市政府駅ちかくの「十二籃粥火鍋」は、お粥をだしとして使うユニークな鍋で知られる。豚骨、赤身肉、干し貝柱、十穀米、台湾原生米、タイ産香米、カナダのワイルドライスなどを2時間煮込んだあと、米粒をすくい出しただしは、あっさり味ながらも栄養たっぷり。まずはお粥スープをそのまま味わい、カニやエビなどの海鮮、続いてキノコや肉、野菜を加えていこう。鍋の締めには、素材のうまみがたっぷりのだしにご飯を加え、溶き卵とネギで仕上げたお粥がおすすめだ。



逸仙店
Add:台北市信義区逸仙路50巷28号
Tel:02-2345-5330
Open:11:30-22:00、日曜・月曜定休
Web:www.12basket.tw
Ticket:サービス料:10%/カード:可/予約:可/席利用:2時間



大頭鴨薑母鴨
台湾の冬の定番養生メニュー



薑母鴨は台湾の冬に欠かせない栄養たっぷりの鍋物。骨付きのアヒル肉のほか、漢方やショウガ、ごま油、米酒を加えて煮込んだスープに、好みの具材を加えていただく。MRT雙連駅近くの「大頭鴨薑母」は、冬になると席の予約が困難になる人気店。炭火を使う昔ながらの方法で仕上げたスープは口当たりがよく、初めての人にもおすすめだ。アヒルの肉団子や豆腐、野菜を加えたり、名脇役のゴマ油をからめた素麺「麻油麺線」もあわせてオーダーしたい。


炭火でじっくり加熱する

Add:台北市大同区承徳路二段108号
Tel:02-2557-3770
Open:17:00-2:00
Ticket:ミニマムチャージ:1卓につきNT$350/予約:可



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

台湾鉄道――途中下車の旅 暖暖

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘




暖暖駅
山麓の小さな町と静かな峡谷

基隆市の暖暖は、基隆河沿いの小さな町。街の中心街を抜けて、緑あふれる河沿いに歴史遺産を訪ね、さらに基隆河から東勢坑渓を遡って暖東峡谷まで生態観察にでかけてみよう!

Access:台湾鉄道暖暖駅から徒歩で各スポットへ



歴史スポット
暖暖雙生土地公廟

駅前の古くからある商店街「暖暖老街」を抜け、基隆河を渡ったところにある小さな廟。創建は清代の1859年。ひとつの場所で同時に2体の土地公像が祀られている、台湾全国で最も特別な土地公廟だ。廟の右側の福興宮が西勢里を、左側の福徳宮が東勢里をそれぞれ守護している。150年以上にわたりこの土地を守り続けてきた地元住民の信仰の中心だ。



Add:基隆市暖暖区水源路36巷37-1号


百年幫浦間
土地公廟そばの橋のたもとにたつ赤レンガの建物は、日本時代に台湾で初めて建設された浄水施設のポンプ室「百年幫浦間」。台湾総督府が招聘した英国人技師ウィリアム・K・バートン(William K. Burton)が設計し、1899年に完成したポンプ室は、基隆河の水を浄水場に引き込む役目を担っていた。


Add:基隆市暖暖区水源路38-1号
Tel:02-2458-2233



暖暖 駅近グルメ
暖暖麺店

 

3代に渡り地元住民に愛されている庶民的な麺店。きしめんのような米粉麺「粿籽條」は、プリッとした食感が楽しい。「餛飩湯」は、細長いワンタン入りのあっさりスープ。つるつるのワンタンの中には、うまみたっぷりの豚肉餡がギュッと詰まっている。付け合わせには、基隆名物の竹輪「吉古拉」がおすすめ。


手前から時計回りに粿籽條、餛飩湯、吉古拉 



Add:基隆市暖暖区暖暖街81号
Open:8:30-17:00、水曜定休(祝日の場合は営業、翌日休業)


珍味香餅店

 

暖暖でお土産を購入するならこちら。2019年第5回基隆ネット投票で「特色ある手土産」に選出された看板商品の「帝王酥」は、パイ風の皮の中に小豆餡、餅、塩漬けの卵黄、マカダミアナッツなどが包まれており、幾重にも重なる食感が楽しい。もう一つの人気商品「芝麻核桃餅」は、ゴマとクルミの香ばしさがたまらない一品。


帝王酥        

芝麻核桃餅


Add:基隆市暖暖区暖暖街182号
Tel:02-2457-4956
Open:8:30-22:30
Web:www.jws-food.com.tw


Khehsio coffee studio


店内は白を基調としたシンプルでリラックスした雰囲気。客席でゲストがコーヒーを片手に思い思いに寛いでいる姿が、居心地の良さを表している。手作りケーキのおすすめは、甘酸っぱいレモンパイやココアの香るティラミスなど。ドリンクは、こだわりコーヒーのほか、紅茶やフルーツティーも用意している。




Add:基隆市暖暖区暖暖街224号
Tel:02-2457-0224
Open:10:00-18:00、月曜・日曜定休
Ticket:ミニマムチャージ:1人ドリンク1杯/席利用:満席時は2時間
Web:www.facebook.com/Khehsio 



自然を楽しむ
暖東峽谷



暖暖老街から東勢坑渓を遡った山中に位置する「暖東峽谷」は、渓流によって切り出された峡谷地形の風景が壮観なスポット。峡谷入口には設備の整ったキャンプ場もあり、休日に泊りがけで遊びに来る行楽客も少なくない。き通った渓流沿いには自然歩道が整備されており、沿路のポイントごとにガイドマップと標識が設置され、初級から上級向けのコースの案内が掲示されているので初心者も安心してハイキングが楽しめる。


滑瀑


前半のハイライトは入口から3つ目の橋から渓流西側に入った上流に位置する「滑瀑」。傾斜角度が35度から45度にもなるという急勾配の滝が1㎞にもわたり続く絶景だ。東側のコースに戻り渓流沿いをさらに上っていくと、4つ目の橋の先にも小さい滝がある。

 

 

5つ目の橋の奥には、後半のハイライトである絶壁「峭壁」が広がっている。2種類の岩石が交互に重なる地形を雨と渓流の水流が侵食し、絶壁と洞窟を生み出した。ダイナミックな絶景は疲れも忘れる美しさだ。


斜めに岩盤が走る峭壁


巨石が重なる暖東峡谷           

暖東峽谷
Add:基隆市暖暖区東勢街
Access:台湾鉄道暖暖駅から603バスで「暖東峽谷(童軍運動中心)」下車
※入口バス停前にお手洗いあり


大菁休閒農場


暖東峡谷の自然歩道を30分ほど上流に上っていくと、歩道の終点近くに小さな赤い祠があり、その先の渓流を渡ると視界が開け、可愛らしい棚田に出る。ここがレジャー農場「大菁休閒農場」だ。農場名になっている「大菁(リュウキュウアイ)」は、沖縄からインドシナ半島にかけて分布する植物で、古くから伝わる藍染の染料。暖暖は1年のうち200日あまりも雨が降る土地で、この気候と山を覆う樹々が作る木陰が高品質の大菁を育むため、古くから藍染が盛んだったという。


赤い祠の先が歩道終点   

渓流を渡って農場へ!  

大菁の葉 

棚田の奥にたつ母屋では暖暖伝統の藍染DIYが体験できる。白い布を濡らして糸やゴムで縛って図案を作り、大菁で造った染料に浸すと、布が青緑色に染まる。よく絞ってから布を広げて空気にさらすと、青緑色だった布が見る見るうちに鮮やかな藍色に変わっていく。よくゆすいで干せば、世界に一つだけのオリジナル藍染が完成だ。

 

糸で縛った布を藍の染料に浸す

染めたての青緑色が藍色に変わっていく

 

農場では、藍染体験を通して清代に開墾が始まった暖暖の歴史や文化を行楽客に伝えるほか、渓谷の生態観察や周辺の古跡めぐりなどのガイドツアーも行っている。ゆったりした時間が流れる農場で、じっくり暖暖の自然とふれあってみたい。


オーナーの王国緯さんは暖暖の歴史や自然にも詳しい

大菁休閒農場
Add:基隆市暖暖区東勢街100-1号
Tel:02-2457-2869
Open: 8:00-16:30(要予約)
Ticket:藍染NT$200から
Web:www.facebook.com/indigohappyfarm
Access:台湾鉄道暖暖駅から603バスで「暖東峽谷(童軍運動中心)」下車、暖東峡谷の自然歩道徒歩約30分
※生態ガイドツアー・農村体験などについては別途問い合わせ



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

トラベル特集――台北 レトロ洋館めぐり(前編)

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘・陳正国・宋育玫・視野創異行銷





台北 
レトロ洋館めぐり

台北駅の南側の忠孝西路、中山南路、愛国西路、中華路に囲まれたエリアは、清代には城壁を巡らせた「台北城」が築かれていた。1895年から1945年まで続いた日本時代においても政治・経済の中心となった旧台北城跡の「城中」エリアには、現在もこの時期に建てられた数々の近代洋風建築が残されている。

歴史を感じさせる美しい洋館は、それぞれ異なる個性があり、建物のデザインはもちろん、室内装飾の細部にいたるまで見どころが尽きない。なかには優美な空間でゆったりした時間が過ごせるカフェや特別なお土産が揃うショップが併設されている建物も。台北駅から時を越えて、レトロな洋館探訪の旅へでかけよう。




国立台湾博物館
国立台湾博物館 鉄道部園区

鉄道部庁舎

 

2020年7月に満を期して正式オープンした「鉄道部園区」は、台湾総督府交通局鉄道部の本庁舎と周辺施設を修復・整備した博物館。MRT北門駅の地上にあたる塔城街から忠孝西路、延平北路、鄭州路に囲まれた区画に位置しており、敷地面積は1.7haに及ぶ。園内には鉄道部庁舎をはじめ、八角楼、食堂、電源室、工務室、戦時指揮中心といった国定古跡のほか、清朝の機械局遺跡と日本時代の車両修理工場だった台北工場の2つの市定古跡が保存されている。

 

庁舎1階ロビーの階段

庁舎2階ホール


本館にあたる鉄道部庁舎は1918年に建設された建物で、1階部分は赤煉瓦造り、2階からは木造の構造となっている。正面の2つの塔にはさまれた入口をくぐると、吹き抜けのあるホールになっており、木造の中央階段が優雅な趣を添えている。

 

駅を選んでホームアナウンスを設定!

1970-1980年代の台北駅周辺を再現した鉄道ジオラマ

 

2階のホールも精緻な漆喰彫刻が見るものを惹きつける美しさだ。展示エリアは常設展示と特別展示に分かれている。常設展示では、鉄道や駅の機材、本物の車両を使った乗車体験コーナーなどを通して台湾の鉄道の歴史と仕組みが楽しく学べるようになっている。なかでも2階の大型鉄道ジオラマは沿線の建物や車両内部までリアルに再現。定時で演出運転も実施されており、人気を集めている。


職員用トイレだった八角楼  

防空壕仕様の戦時指揮中心

Add:台北市大同区延平北路一段2号
Tel:02-2558-9790
Open:9:30-17:00、月曜休館(祝日と連休は開館)、旧暦大晦日・旧暦元旦休館
Ticket:大人NT$100、6歳-12歳NT$50、6歳以下無料、65歳以上平日無料・休日NT$50

     鉄道部園区・本館・古生物館・南門館の4館共通チケット:大人NT$130、6歳-12歳・65歳以上休日NT$65(有効期間1か月の間に各館1度のみ参観可)
Web:www.ntm.gov.tw
※各種優待入場は身分証を提示


国立台湾博物館 本館


台北駅南側に位置する「国立台湾博物館」は、1908年に設立された台湾でもっとも歴史のある博物館。現在の本館建物の前身は、1915年に落成した「児玉総督後藤民政長官記念館」で、国定古跡に指定されている。建物外観の設計には新古典主義様式が採用されており、ギリシャ神殿のドリス(Doric)式柱と三角形のペディメント(Pediment)装飾、ローマドーム式の天井が組み合わされている。


正面入り口から館内に足を踏み入れると、エントランスの四方を囲む32本のコンポジット式(Composite Order)の柱と天井に煌くステンドガラスが織りなす壮麗な空間に迎えられる。

 

 

地下1階から地上2階までは特別展示エリアで、テーマ展示やイベントを開催。3階の常設展エリアでは台湾の自然史や生態環境などを紹介。一角には台湾総督府の児玉総督と後藤民政長官の銅像も展示されている。


左が後藤新平民政長官、右が児玉源太郎総督の銅像


国立台湾博物館ミュージアムグッズ


ミュージアムショップには、国立台湾博物館オリジナルグッズが勢ぞろい。博物館でしか手に入らないアートなお土産をGETしよう!


虎のマスク(本館)

虎のショルダーバッグ(本館)

台湾の動植物ワッペン(本館)図:


吸水コースター(鉄道部園区)

Add:台北市中正区襄陽路2号(二二八和平公園内)
Tel:02-2382-2566
Open:9:30-17:00、月曜休館(祝日と連休は開館)、旧暦大晦日・旧暦元旦休館
Ticket:本館・土地銀行展示館共通チケット:大人NT$30、6歳-12歳NT$15、6歳以下無料、65歳以上平日無料・休日NT$15 
Web:www.ntm.gov.tw
※各種優待入場は身分証を提示
※写真撮影時のフラッシュ・三脚使用禁止


国立台湾博物館 古生物館


本館向かいの円柱が並ぶ回廊が印象的なビルが、自然史と金融史を展示する別館の「古生物館」だ。前身は1933年に竣工した「日本勧業銀行台北支店」の建物で、戦後は公営台湾土地銀行本店として使用されていた。展示エリア入口のすぐ左にある旧金庫内では、勧業銀行や台湾の金融史に関する資料を展示しており、金庫の中を歩く珍しい体験ができる。


銀行の金庫を使った展示室 

金庫右手の吹き抜けホールでは、恐竜の骨格標本など古生物の資料をはじめ、現代の哺乳類や鳥類はく製などを展示。ホール壁際の通路を歩きながら、スロープで2階に上がっていく仕組みになっている。途中には体験型の展示もあり、子供も楽しく参観できる。


2階旧銀行オフィス


2階は旧銀行オフィスを利用した銀行関連資料の展示エリア。3階では古跡修復工程や技法の紹介を行っている。すべての展示を見学したら、ホールわきのカフェ「恐竜餐庁」へ。恐竜の卵を模したチョコレートケーキが人気で、恐竜の骨格標本を眺めながら恐竜づくしのティータイムが楽しめる。


恐竜の卵のケーキ      

卵の中にはミニ恐竜が!

Add:台北市中正区襄陽路25号(本館の斜め向かい)
Tel:博物館02-2314-2699/恐竜餐庁02-2382-5665
Open:博物館9:30-17:00、月曜休館(祝日と連休は開館)、旧暦大晦日・旧暦元旦休館/恐竜餐庁9:30-17:00、月曜定休
Ticket:本館・土地銀行展示館共通チケット:大人NT$30、6歳-12歳NT$15、6歳以下無料、65歳以上平日無料・休日NT$15
Web:www.ntm.gov.tw
※各種優待入場は身分証を提示
※写真撮影時のフラッシュ・三脚使用禁止


国立台湾博物館 南門館

奥から紅楼、小白宮


MRT中正紀念堂駅ちかくにたたずむ「南門館」の前身は、1899年建設の「台湾総督府専売局台北南門工場」。当時は台湾で唯一の樟脳を加工する公営工場だった。

 

建物の構造がよくわかる小白宮室内

 

戦後、元の敷地の大部分はほかの官庁施設に転用され、現存しているのは樟脳倉庫だった赤煉瓦建築の「紅楼」と、灰白色の唭哩岸石造りの物品倉庫「小白宮」、防火用の貯水槽、赤煉瓦塀の一部のみとなっている。


常設展示では樟脳の歴史や精製工程を紹介


スクリーンの中でタイムトリップ!

正門わきの紅楼は1914年の建設で、赤煉瓦の外壁に白い帯状の石を配した設計は、総統府にもみられる「辰野式」と呼ばれるスタイル。1階は常設展示室で、豊富な資料や模型、体験型展示を組み合わせ南門工場と樟脳産業の歴史を紹介。


庭園を眺めながら食事が楽しめるカフェ


緑に包まれた庭園の貯水池 


荷造り場だった場所は売店とカフェになっており、2階は特別企画展示を行っている。紅楼と奥にたつ小白宮の間には、かつて荷を運んだトロッコの軌道も残されており、往時の様子をうかがうことができる。建物裏の庭園は中央に円形の貯水槽を配した心地よい空間。カフェから緑に包まれた庭園を眺めるのもおすすめ。

Add:台北市中正区南昌路一段1号
Tel:博物館02-2397-3666/1915荷造り場02-2397-9078
Open:屋外庭園6:00-22:00、展示館9:30-17:00、月曜休館(祝日と連休は開館)、旧暦大晦日・旧暦元旦休館
1915荷造り場9:30-21:00、月曜定休
Ticket:大人NT$20、6歳-12歳NT$10、6歳以下無料、65歳以上平日無料・休日NT$10
Web:www.ntm.gov.tw
※各種優待入場は身分証を提示
※写真撮影時のフラッシュ・三脚使用禁止



西門エリアの洋館
西門紅楼



100年の歴史を誇る「西門紅楼」は西門町のランドマーク。前身は1908年に完成した台湾初の公営市場。正面の八角形の建物「八角楼」は市場の入口で、後方の十字型の「十字楼」が市場本体だった。



現在、八角楼1階には台湾茶カフェと台湾グッズショップが入店しており、2階は劇場となっている。台湾のブランドやアーティストのブースが集まる十字楼の「16工房」は、ファッションやアートが好きな人におすすめ。台北市市定古跡。



Add:台北市萬華区成都路10号
Tel:02-2311-9380
Open:11:00-21:30、金曜・土曜11:00-22:00、月曜休館
Ticket:入館無料
Web:www.redhouse.taipei/info_ja.html


中山堂


建物の前身は、裕仁親王(昭和天皇)の台湾訪問を記念して建設された「台北公会堂」。4階建ての建物は総面積4188坪、大ホールの客席数は合計2056席を数え、1936年の完成当時は東京、大阪、名古屋に次ぐ規模を誇っていた。



外壁には防空効果のある薄緑色のタイルを使用。一見するとシンプルな外観だが、建物内外の各所にイスラム回教式の窓や中国福建式の屋根瓦など、様ざまな文化の要素が取り入れられており、非常に凝った設計となっている。建物は現在もイベントや展覧会に利用されている。見学後には館内のカフェやレストランもぜひ利用してみたい。



Add:台北市中正区延平南路98号
Tel:02-2381-3137
Open:9:30-21:00、展覧室9:30-17:00
Ticket:入館無料
Web:www.zsh.gov.taipei



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。


トラベル特集――台北 レトロ洋館めぐり(後編)

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘・陳正国・宋育玫・視野創異行銷



台北 
レトロ洋館めぐり

台北駅の南側の忠孝西路、中山南路、愛国西路、中華路に囲まれたエリアは、清代には城壁を巡らせた「台北城」が築かれていた。1895年から1945年まで続いた日本時代においても政治・経済の中心となった旧台北城跡の「城中」エリアには、現在もこの時期に建てられた数々の近代洋風建築が残されている。

歴史を感じさせる美しい洋館は、それぞれ異なる個性があり、建物のデザインはもちろん、室内装飾の細部にいたるまで見どころが尽きない。なかには優美な空間でゆったりした時間が過ごせるカフェや特別なお土産が揃うショップが併設されている建物も。台北駅から時を越えて、レトロな洋館探訪の旅へでかけよう。

 

 

北門エリアの洋館
台北記憶倉庫

建物正面上部に「三井」の屋号が確認できる

「台北記憶倉庫」は、国立台湾博物館鉄道部園区と通りを挟んで隣接する可愛らしい赤煉瓦の建物。もとは「旧三井物産株式会社北門倉庫」といい、日本時代には鉄道輸送の荷物を保管する倉庫だった。


1階常設展示エリア 


1階は常設展エリアで、三井物産が扱った樟脳・茶葉・木材などの産業と台北の景観の変遷を動画や資料で紹介。2階は特別展示エリアとなっている。1階の奥にはカフェとグッズ販売コーナーもあるので、散策の途中に立ち寄り台湾茶や台湾のクラフトビールで一服するのもおすすめ。


カフェコーナー



Add:台北市中正区忠孝西路一段265号
Tel:02-2371-4597
Open:13:00-21:00、月曜休館
Ticket:入館無料
Web:www.facebook.com/Taipeiinfohub


撫臺街洋楼


1910年に建てられた、台湾で現存する最も古い民間の洋館のひとつ。日本の大蔵組で琵琶湖疎水などの工事に携わった後、台湾で独立した高石忠慥氏が立ち上げた高石組が建設し、社屋として利用していた。



まず目を引くのが、1階の唭哩岸石を組み上げた優美なアーケード。2階部分も石造りに見えるが内部は木造建築で、外壁はセメントに混ぜた種石を水洗いして浮き立たせた洗い出し仕上げ。勾配のあるマンサード屋根に配されたドーマー窓がエレガントな雰囲気だ。現在は台北市の歴史資料を展示する資料館となっている。



Add:台北市中正区延平南路26号
Tel:02-2314-8080
Open:10:00-18:00、日曜休館
Ticket:入館無料
Web:www.facebook.com/futai1910


郵政博物館 台北館


国立台湾博物館鉄道部園区のはす向かいにたつ薄茶色の優雅な建物は、日本時代の1895年に台北で最初に開局した「台北郵便局」。現在の建物は1930年に完成した3階建ての庁舎に、戦後になってから4階部分を増築したもので、正面のクラシカルな門柱が印象的だ。

 

 

現在も台北北門郵便局として郵便業務を行っている。建物2階は郵政博物館台北館となっており、無料で見学できる。



Add:台北市中正区忠孝西路一段114号2F
Open:9:00-17:00、月曜休館
Ticket:入館無料
Web:bit.ly/33ravEP


北門・その他注目スポット
北門
清代の1884年に旧台北城に建造された要塞式の城門で、正式名称を「承恩門」という。東門・西門・南門・小南門・北門の五大城門の中で唯一原状を留めており、歴史的価値が高く国定古跡に指定されている。



Add:台北市中正区忠孝西路一段


順益台湾美術館


2020年6月に開館した「順益台湾美術館」は、順益台湾原住民博物館の分館。関係企業の前身商社「順益行」の建物をリノベーションし、台湾美術史に深い影響を与えた画家の作品を収蔵している。芸術作品を通して昔の台湾の風景にふれるのも興味深い。


デジタルガイドで所蔵品の詳細を検索できる

写真/順益台湾美術館

Add:台北市中正区延平南路5号
Tel:02-2381-8322
Open:9:00-17:00、月曜・旧暦元旦休館
Ticket:NT$100
Web:www.shungye-art.org



政府機関の洋館
中華民国総統府 



台北駅南側の中央官庁が密集する「博愛特区」は、台湾の「霞が関」。ここでひときわ目を引く威風堂々とした赤煉瓦の建物が「中華民国総統府」だ。建物の前身は、1919年に完成した「台湾総督府」。5階建ての建物中央にたつ高さ60mの中央塔は、落成当時は台湾で最も高い建物だった。建物はルネッサンス様式建築で、外観を彩る赤煉瓦と白い花崗岩が織り成す赤と白のコントラストが華麗で威厳のある雰囲気だ。現在は国定古跡に指定されている。

 


中華民国総統が執務を執り行う政治の中心だが、一般参観日には観光客も内部を見学できる。参観受付入口は、宝慶路と博愛路の交差点に面した建物裏側。身分証を提示し、手荷物検査を通過してから館内に入る。平日午前中の一般参観では1階展示室と回廊部分を公開。月に1度開催される休日特別参観では、平日の見学コースでは立ち入れない玄関ホールや3階の大講堂などが見学できる。

総統執務室と同じ机と記者会見用演台


木製模型

1階の展示エリアではパネル資料や建物の模型を通して、建物と台湾社会がたどってきた変遷にふれることができる。AR(拡張現実)体験や蔡総統と頼副総統の等身大イラストと記念撮影できるコーナーもあり、ファミリーで楽しめる展示になっている。


総統に面会しニュース動画を撮影するVR体験  

総統、副総統と記念撮影!


総統府限定販売のオリジナルグッズにも注目!

Add:台北市中正区重慶南路一段122号
Tel:02-2320-6921
Open:月曜-金曜9:00-12:00(最終入場11:30)、土曜・日曜・祝日休館 
Ticket:入館無料
Web:www.president.gov.tw
※休日特別参観日は公式サイトで確認
※参観にはパスポートなどの身分証を提示
※写真撮影時のフラッシュ・三脚使用禁止
※見学コースは逆走不可


台北賓館


「台北賓館」は、日本時代に「台湾総督官邸」として建てられた瀟洒な洋館。現在の建物は1901年に落成した後、1911年に再改修されたもので、国定古跡に指定されている。2階建ての建物の外観は白を基調としたバロック風建築。背の高いマンサード屋根やギリシャ風の円柱が優雅な雰囲気を醸し出している。




室内の壁や天井は漆喰塗りで、精緻な漆喰彫刻に施された金箔装飾が見る人を圧倒する。階段ホールの吹き抜けでは、水晶のシャンデリアが眩い輝きを放つ。迎賓館としても使用されていただけあり、豪華絢爛な内装は非常に見ごたえがある。

 



日本時代には、ここに外国からの賓客のほか、皇太子時代の昭和天皇をはじめとした日本の皇族や要人が宿泊。戦後の1950年には名称が「台北賓館」と改められたが、引き続き外国からの賓客を招待したり、大型の会議や文化イベントなどに利用されている。現在は月に一度の頻度で一般に公開されている。公開時間内であれば、予約や身分証明証の提示の必要はなく、そのまま入場して参観できる。日程が合えば、ぜひ見学したいスポットだ。



Add:台北市中正区凱達格蘭大道1号
Tel:02-2348-2999
Open:毎月の一般公開日は公式サイトで確認 
Ticket:入館無料
Web:www.mofa.gov.tw/tgh
※写真撮影時のフラッシュ・三脚使用禁止




※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

トラベル特集――2021年 自転車旅行年

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写真/交通部観光局北海岸および観音山国家風景区管理処

 

 

2021年「自転車旅行年」
自転車で台湾を旅しよう!
台湾観光局は2021年を「自転車旅行年」と定め、台湾のサイクリングを世界に向けてアピールしていく。台湾観光局が低炭素化の促進と持続可能な観光の発展を目指し、2020年に環境整備を実施した「サイクリング7大路線」は、どの路線も美しい風景や観光スポット、グルメが揃い、それぞれ個性的な魅力に満ちている。自転車で、ロハスな台湾の旅に出かけよう!

 





路線1
北海岸路線(萬金、湾塔、雙湾)

新北市北部の沿海部「北海岸」にはサイクリングロードが多く、三芝の浅水湾、石門の白沙湾や台湾本島最北端の灯台の富貴角灯台、金山の温泉や老街、萬里の野柳地質公園、基隆の和平島など、魅力的な観光スポットを自転車で巡ることができる。


写真/交通部観光局北海岸および観音山国家風景区管理処

交通部観光局北海岸および観音山国家風景区管理処
Web:bit.ly/36Wfxuw(日本語)


路線2
東北角路線(黄金山海線)

新北市瑞芳から宜蘭県蘇澳に至る「東北角」は、山海の絶景が堪能できるエリア。瑞芳の山間部には、九份や黄金博物館などの金鉱関連の観光スポットが多く、山が海際まで迫る海岸線には、海蝕地形や金色のビーチなどの見どころが続く。

旧草嶺隧道


十三層遺跡

交通部観光局東北角および宜蘭海岸国家風景区管理処
Web:bit.ly/33YefND(日本語)



路線3
宜蘭濱海・蘭陽平原路線(噶瑪蘭線)

蘭陽平原に広がる宜蘭県は、東は太平洋を臨み、北と西には山並みが続く土地。平原に広がる田園風景と海岸線の美しさに定評がある。勾配の緩やかな場所が多く、初心者も安心してサイクリングが楽しめる。

宜蘭・冬山親水公園     

太平洋に浮かぶ亀山島

交通部観光局東北角および宜蘭海岸国家風景区管理処
Web:bit.ly/33YefND(日本語)


路線4
花東縱谷路線―森林温泉(板塊騎遇線)

「花東縦谷」は花蓮・台東間の内陸部に細長くのびる平野。おすすめは花蓮南部の「玉富自転車道」。コース途中の「秀姑巒大橋」上でユーラシアプレートとフィリピン海プレートの境界線をまたぐという、世界でも珍しい自転車道だ。                                                                                                                                                                                           
  

プレート境界線記念碑


玉富自転車道         

交通部観光局花東縦谷国家風景区管理処
Web:www.erv-nsa.gov.tw/ja(日本語)


路線5
東海岸路線―成功三仙台(馬到成功線)

花蓮から台東にかけての太平洋沿岸部は「東海岸」と呼ばれ、紺碧の海と空、緑の山々が織りなす絶景が広がるエリア。なかでも東海岸随一の日の出観賞スポットとして知られる台東北部成功鎮の「三仙台」は、ぜひ訪れたいスポットだ。


成功鎮・三仙台      

成功鎮・比西里岸

交通部観光局東部海岸国家風景区
Web:www.eastcoast-nsa.gov.tw/ja(日本語)


路線6
西拉雅路線―菱波官田(菱波官田線)

台南と嘉義にまたがる西拉雅(シラヤ)国家風景区では、日本人土木技師の八田與一氏の指揮で1930年に完成した台南市官田の「烏山頭水庫(烏山頭ダム)」周辺で、湖水の風景と先人の偉業にふれながらサイクリングを楽しみたい。


八田與一銅像

烏山頭水庫           

烏山頭水庫風景区
Add:台南市官田区烏山頭里嘉南68-2号

交通部観光局西拉雅国家風景区管理処
Web:www.siraya-nsa.gov.tw/ja(日本語)


路線7
澎湖路線(菊島線)

澎湖は台湾本島西部の台湾海峡に浮かぶ群島。主な地質は玄武岩で、世界に誇る美しい海岸線が広がる。澎湖本島と白沙島・西嶼島の間は跨海大橋でつながっているので、自転車で島めぐりに出かけてみよう。


山水ビーチ

跨海大橋

交通部観光局澎湖国家風景区管理処
Web:www.penghu-nsa.gov.tw/Japan/(日本語)




※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

トラベル特集――新竹十七公里海岸線自転車道

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘




新竹十七公里海岸線自転車道
海と森の風景を駆け抜けよう!

台湾観光局は2021年を「自転車旅行年」と定め、台湾各地のサイクリングスポットをPRすることになり、全国でサイクリング旅行が注目を集めている。新竹県にも魅力的なサイクリングスポットが少なくない。なかでも、新竹市北端の南寮漁港から南端の香山区南港まで17㎞の海岸線を走る「新竹十七公里海岸線自転車道」は、沿線に美しい海岸線、マングローブの森、風力発電の風車などの美しい風景が続く人気コース。漁港で新鮮な海鮮を味わったり、ビーフンを製造している観光農園に立ち寄ったり、楽しさいっぱいのサイクリングの旅に出かけよう!

Access:台湾鉄道新竹駅から新竹市バス藍15区で「南寮」下車、レンタサイクルで各スポットへ
Ticket:レンタサイクル:一般車1回NT$150程度、1人用電動3時間NT$300程度、2人用電動3時間NT$500程度(店舗により異なる)



南寮漁港で海鮮三昧!
南寮漁港のほとりにたつ「南寮漁港漁産直銷中心」は、新鮮な魚介類を手軽に購入できる観光直売センター。1階には地元産や台湾各地から集まった魚介類、パック詰めの刺身、加工品などが並び、店の呼び込みと大勢の買い物客で活気にあふれている。

 

 

切りたての刺身、茹でたてのイカ、揚げたてのさつま揚げなど、買ってすぐに食べられる総菜もあるので、食べ歩きも楽しい。2階は美食エリアとなっており、海鮮料理を提供する食堂が並んでいる。

 

 

1階で購入した鮮魚の代理調理を請け負ってくれる店も多いので、希望がある場合は相談を。サイクリングに出かける前に海鮮料理で腹ごしらえしよう!


揚げたてのさつま揚げ

2階の海鮮食堂

南寮漁港漁産直銷中心
Add:新竹市北区新港三路1-9号
Open:8:00-21:00

林家摃丸 
Add:新竹市北区新港三路1-9号1F
Tel:03-536-9875
Open:09:00–18:00、月曜定休

小林海鮮
Add:新竹市北区新港三路1-9号2F(A-1)
Tel:0983-170-149
Open:10:00-19:30


海岸線と運河の景色を満喫
直売センター南の環保公園周辺で自転車を借りたら、早速サイクリングに出発しよう。自転車道は往復34㎞の長丁場なので、体力に自信がない場合は電動自転車がおすすめだ。

 

幸福沙湾

 

環保公園を抜けた海岸の看海公園では、「幸福沙湾」と呼ばれるビーチに置かれたボート型の「LOVE」のオブジェが人気の記念撮影スポットになっている。

 

海天一線看海区

 

ここから海岸沿いの「海天一線看海区」と呼ばれる区間をさらに南下すると、波型屋根の東屋が見えてくる。東屋から堤防内側のルートに入ると間もなく、目の前に緑の岸に囲まれた美しい「港南運河」が現れる。運河沿いを走りながら、海岸とはまた違った水辺の美しさを堪能しよう。途中の橋の上から眺める運河も絶景だ。

 

港南運河 

港南運河を抜けると、マングローブ(紅樹林)の森が広がる「紅樹林公園」と4本のレインボーカラーの橋に出迎えられる。紅樹林公園を抜け、右手に海を眺めながら自転車道を進んでいくと、まもなく可愛らしい並木道「香山緑色隧道」が始まる。

 

レインボーカラーの橋  

 

緑のトンネルを思わせる並木道は樹々が日差しや風を遮ってくれるので、高原の森林のような風景の中で夏でも心地よく自転車を走らせることができる。


緑のトンネル

幸福沙湾・海天一線看海区
Add:新竹市北区海濱里

港南運河
Add:新竹市香山区海埔路

紅樹林公園
Add:新竹市香山区華江街29巷51号

香山緑色隧道
Add:新竹市香山区


香山湿地の豊かな自然にふれる
香山緑色隧道を抜けると、目の前には「香山湿地」が広がっている。総面積が1768haにもおよび、シギやサギ、カモなどの鳥類をはじめ、タイワンアシハラガニやシオマネキなどの蟹類、シオフキガイなどの貝類、ムツゴロウなどの魚類まで、多種多様な生物が生息している国の重要湿地だ。

 

湿地と風力発電の風車

満潮時の湿地  

 

生態保護のため湿地への立ち入りはできないが、全長250mの「賞蟹歩道」の上からは、砂地にうがたれた蟹の巣穴などを間近に観察できる。歩道そばにはカフェもあるので、のんびり湿地の風景を楽しみながら休憩するのもいいだろう。

 

 

日没のころには、夕日の美しさで有名な台中の高美湿地にも劣らぬ絶景が観賞できる。


賞蟹歩道   


香山湿地 賞蟹歩道
Add:新竹市香山区中華路五段320巷55-1号
Open:夏季9:30-18:30、冬季8:30-17:30、火曜・強風時閉鎖


香山砂丘の不思議な絶景
賞蟹歩道から6㎞ほど進むと「香山砂丘」に到着する。自転車道の東屋と標識を目印にゲートから砂丘に下りていくと、目の前には一面の砂と白い風車が続く神秘的な世界が広がっている。

 

 

ここは新竹の沿岸部に吹く強風に運ばれた浜辺の砂が作り上げた砂丘で、晴れた日には「砂のさざ波」とも呼ばれる風紋を見ることができる。砂漠のような砂丘の先に巨大な風力発電の風車が続く不思議な風景は、夕景の美しさもまた格別だ。

 

 

砂丘から自転車道終点はもうすぐそこ。一気にゴールまで駆け抜けよう!


自転車道終点に到着!


香山沙丘
Add:新竹市香山区
※自転車等車両進入不可、入口反対側自転車道下に駐輪場と足洗場あり

十七公里自転車道終点
Add:新竹市香山区西濱公路560号 


観光農園でビーフンDIY!
「老鍋休閒農荘」は、新竹名物のビーフン「米粉」がテーマの観光農園。創業者一家が中国福建省から台湾に渡ってきたのは1858年のこと。のちに新竹に定住し稲作に従事していた一家は、新竹の強い風がビーフン作りに適していることを発見し、ビーフンの製造販売を始めた。150年を超える「老鍋」の歴史は、そのまま台湾ビーフンの歴史と重なる。

 



老鍋のビーフン製造工程は19にもおよぶ。台湾在来米をすりつぶし、餅状に蒸しあげた生地を押し出し機に入れ、圧力をかけて筒の底に取り付けた穴の空いた金属プレートからトコロテンのように押し出し麺状にし、もう一度蒸してから小分けにして乾燥させる――。現在も昔ながらの工程は変わらないが設備は現代化し、より安全で安定した美味しさを消費者に届けている。母屋に展示されている昔の写真や機器をみると、ビーフンの歴史や製造過程がより身近に感じられるだろう。

 



農園では体験教室も開催しており、ビーフンや客家の餅料理のDIYが楽しめるほか、近隣の自然観察ツアーなどにも参加できる。ビーフン作りのDIYでは、押し出し機操作とビーフンの小分け作業、商品の包装、作り立てのビーフンの試食が体験できる。完成したビーフンはお土産にぴったりだ。


押し出し機操作体験        

餅状の米粉が麺状に!(この麺は体験用で実食不可)

DIYの持ち帰り用2品と試食用1品が完成!

老鍋休閒農荘
Add:新竹市香山区西濱路六段569号
Tel:03-537-3075
Open:8:30-17:00、水曜定休
Ticket:入園無料、DIY要別途料金(詳細は公式サイト参照)
Web:oldpot.com.tw
※主要商品は全国の全聯スーパーでも購入可


台湾ビーフン豆知識
台湾のビーフンは3種に分けられる。購入時にチェックしてみよう。
純米米粉:米100%/調合米粉(米粉):米50%~100%未満/炊粉・水粉:米50%未満




※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

台湾鉄道――途中下車の旅 苗栗

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/宋育玫




苗栗駅
客家の町の鉄道遺産

台湾北部の苗栗市は住民の9割近くが客家人という客家の町。台湾鉄道苗栗駅の駅舎にも、油桐花模様や客家花布など、客家文化のモチーフが取り入れられている。町に残る日本時代のトンネルや機関車などの鉄道遺産もみどころだ。





Access:台湾鉄道苗栗駅から徒歩または公共レンタサイクルで各スポットへ



苗栗鉄道文物展示館
苗栗駅南側出口から徒歩すぐの「苗栗鉄道文物展示館」は、引退した機関車や旅客車両を保存展示している博物館。機関車は大型蒸気機関車DT561号車、阿里山森林鉄道を走っていた小型のシェイ式蒸気機関車28号、製糖工場で活躍した331号などのほか、日本製のディーゼル機関車も展示。車両の間に置かれている車両部品を再利用したベンチやオブジェもかわいらしい。鉄道ファンならぜひ訪れたいスポットだ。



苗栗鉄道文物展示館
Add:苗栗県苗栗市北苗里鉄路一村1号
Ticket:入場無料
※機関車や車両への乗車・侵入禁止


苗栗歴史スポット
猫裏山公園

自然地形を利用した緑豊かな公園で、敷地内に歴史的遺物や寺院、レジャー施設を擁する苗栗市の有名観光スポット。以前は「猫狸山」と表記されていたが、2009年に正式名称が「猫裏山」に変更された。公園入口にたつ「苗栗県忠烈祠」の前身は昭和初期の1938年建設の「旧苗栗神社」。戦後は神社が取り壊され、社殿跡に忠烈祠が建てられた。現在は参道の石階段や社殿跡の石垣、燈篭の基台などに、かつての面影がわずかに残っている。

旧苗栗神社(現苗栗県忠烈祠)

公園内の遊歩道を下っていくと、「苗栗隧道」に出ることができる。明治時代の1903年に完成した台湾鉄道のトンネルで、全長は460m。トンネル北口上部に「功維敘」と刻まれた扁額がはめられていることから「功維敘隧道」とも呼ばれている。

 

 

1998年の線路移転後に再整備され、現在は遊歩道兼自転車道に生まれ変わっている。トンネル内はLED照明のライティングで彩られ、音楽の合間に機関車の気笛や列車の走行音も放送され臨場感たっぷり。

 

 

南口から続く線路跡を利用した歩道には引退したディーゼル機関車も置かれており、鉄道遺跡に親しみながらのんびり散策が楽しめるコースになっている。



Add:苗栗県苗栗市公園路
Open:5:00-18:00


古民家を愛でる
老家生活藝文空間-苗栗店

築50年を超える古民家をリノベーションしたアットホームなカフェ。映画、アート、教育、音楽、グルメなど、様ざまな領域に造詣の深い若者たちが運営を手掛けており、「苗栗の芸術・文化の新基地」をめざして店内で地域に根差したイベントや展覧会も開催している。

 

 

前庭を通って建物内に入ると、まるで田舎の親せきの家に遊びに来たようなほっとする空間が広がっている。庭に面した席で外を眺めながら、日替わりの手作りケーキやドリンクでのんびりティータイムを楽しみたい。



Add:苗栗県苗栗市中苗里建台街1巷13号
Tel:03-732-1756
Open:月曜・木曜13:00-18:00、金曜-日曜11:00-18:00、火曜・水曜定休
Web:www.facebook.com/soulxfamily


老地方咖啡THE SPOT COFFEE CO.
苗栗駅そばの「新興大旅社」は1950年代に開業した旅館。内部は建築当時の様子が完全に保たれており、台湾の伝統的な旅館のスタイルの特徴を色濃く残している。旅館1階に位置するカフェは、宿泊客にゆったりコーヒーを味わってもらいたいとの願いから開かれたという。

 

 

こじんまりとした静かで落ち着いた雰囲気で、ハンドドリップコーヒーや台湾茶などがいただける。奥の部屋の上部は旅館の吹き抜けとつながっている。ぜひ古い建物の構造美にも注目してみよう。


吹き抜けの上は旅館客室階

カフェのカウンターの向こうは旅館入口



Add:苗栗県苗栗市建国街3号
Tel:03-726-0133
Open:10:00-18:00
Ticket:ミニマムチャージ:1人100元/席利用:75分/予約:不可
Web:bit.ly/37LpRGG
※小さな子供の利用は宿泊客のみ可


B級グルメめぐり
2F

苗栗市民の台所「北苗市場」の2階にある隠れ家的ブランチ店。店内は伝統市場のなかとは思えない可愛らしい雰囲気。

 

 

モーニングで人気の「猫王三明治」は、ピーナッツバターを塗ったトーストでバナナと卵焼き、ベーコンを挟んだサンドイッチ。「廟口三明治」もピーナッツバタートーストを使用。豚肉の焼肉と卵焼き、キュウリのスライスを挟んであり、食べ応えがある一品だ。

 

 

朝からしっかり食べて、旅の活力を補給しよう!



Add:苗栗県苗栗市中華路45号2F(北苗市場2F店12)
Tel:0937-847-848
Open:モーニング: 7:00-10:30、ランチ:水曜-金曜12:00-14:00、日曜・月曜定休
Ticket:イートインはミニマムチャージ1人NT$50(ドリンク1杯の注文を含むこと)/席利用:1時間
Web:www.facebook.com/2F-122465991696123
※ランチは予約制でお任せメニューのみ、2日前17:00までに4人以上で予約


邱家粄條
100年の歴史がある3代続く老舗で、路地裏でありながら常に客足が絶えない人気店。看板メニューは客家伝統のライスヌードル「粄條」。汁あり、汁なし、焼きそばタイプが選べるので、好みのものを注文しよう。オーソドックスな汁ありの「肉片粄條」はやわらかい麺とあっさりスープでうどんのような味わい。焼きそばタイプの「牛肉炒粄條」は、弾力のある麺と牛肉が香ばしい醤油風味と相性抜群の逸品。



Add:苗栗県苗栗市玉興街21号
Tel:03-726-3587
Open:7:00-14:00、月曜定休


一口香餡餅
創業から25年あまり地元の人たちに愛されてきた手作りのおやき「肉餅」の専門店。弾力のある皮はカリッと香ばしく焼き上げられており、中には肉汁たっぷりの肉餡がつまっている。カウンターに用意されている醤油や唐辛子をつけても美味!


牛肉&青ネギ

豚肉&玉ネギ

Add:苗栗県苗栗市中山路49-4号
Open:14:00-18:30



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

グルメ特集――台北のカフェ

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/陳正国・季子弘・宋育玫




台北のカフェ
おいしいレトロ探訪

新しいものが次々に登場し、姿を変え続けている国際都市台北も、表通りから少し奥に足を踏み入れると、思いがけないところで昔ながらの表情に出逢うことができる。時が止まったような古民家や昭和の純喫茶のような空間で、日常から離れてゆるやかな時間に浸りきる。そんな、旅の贅沢時間を演出してくれる注目のカフェ6軒をリストアップ!





窩窩wooo
古くから淡水河の水運で栄えた大稲埕埠頭そばに、台湾をこよなく愛する香港人オーナーが開いたカフェ。入口の富士山や太陽、月などの装飾が施された鉄製の飾り格子「鉄窓花」が目を引く建物は、もとはツバメの巣を商う「燕窩行」と呼ばれる商店だったという。

 

 

入口の赤い扉をくぐると、深緑を基調とした室内に、漢方薬店で使われていた薬箪笥や骨董家具が置かれており、まるで古き良き時代の迪化街に足を踏み入れたような雰囲気。

 

 

書架にはさりげなく香港の古い雑誌なども置かれており、香港テイストも感じられる。台湾で昔よく見かけたガラスの蓋つきの花柄グラスや、香港から特別に持ち帰った「戦鬥碗」とよばれる陶器の碗などの食器類も味わいがある。

 

戦鬥碗はデザートやラテの器に



もちろん、提供するメニューも香港風。ドリンクの一番人気は香港風レモンティー「凍檸茶」。食事メニューにも、フレンチトースト「西多士」やランチョンミートと目玉焼きをのせたインスタントラーメン「餐蛋麺」など、香港の国民食ともいえるメニューが並ぶ。台湾に居ながらにして香港に旅行したような気分が味わえる、とっておきのスポットだ。



Add:台北市大同区民生西路404号
Tel:02-2555-2056
Open:月曜-金曜11:00-19:00、土曜・日曜10:00-20:00、月曜定休
Ticket:ミニマムチャージ:1人NT$100以上のドリンク1杯または料理1品/予約:休日は不可/席利用:休日は2時間まで
Web:https://www.facebook.com/wooo.tp/
※日本語メニューあり  


大人小点 騰写喫茶室
中正紀念堂裏の静かな路地に佇む古文具ショップ「大人小學-古文具」併設の喫茶室。建物は築80年あまりの古民家。店内ではレトロな文房具やアンティーク食器などを扱っており、店の奥が喫茶室のスペースになっている。

 

 

喫茶室名の「騰写」とは、「謄写版(とうしゃばん)」を指す。日本でも昭和の時代に学校などで広く使われ、「ガリ版」の別名で親しまれたアナログ印刷機だ。店内には謄写版の鉄筆やヤスリ版などが展示されており、実物を見ることができる。

 



喫茶室でまず驚くのが独特の注文方法だ。最初に入口で席を決め、続けて壁の小引き出しから食券代わりのビー玉を取り出し、座席番号が書かれたた穴にビー玉を入れると注文が完了する。

 

ユニークな注文コーナー

 

この仕掛けはオーナー自作というから驚きだ。ほかにもオーナーが手掛けたユニークな仕掛けが店内の随所に隠れているので現場で確かめてみよう。どれもアイデアと遊び心に溢れていて思わず微笑んでしまうだろう。

 

 

飲食メニューは甘酒を使った和風ドリンクが名物。手作りのデザートとともに、昭和浪漫の世界を味わってみたい。


食器もおしゃれ!  



Add:台北市大安区信義路二段86巷62号 
Tel:0922-711-979
Open:14:00-20:00、月曜-木曜定休
Ticket:ミニマムチャージ:1人NT$250/席利用:1.5時間/予約をおすすめ
Web:www.facebook.com/darenxiaoxue


角公園咖啡
カフェが位置するのは、台北駅裏の問屋街と寧夏夜市の中間の静かな通りにたつ古いビルの2階。日本時代に建設された住居用のビルで、築年数は100年を超えるという。

 

 

天井が高く、屋根裏と屋根の梁や柱までよく見える開放感のある空間は、建設当時の建物の構造を良く残しており、台北ではすでに数少なくなった貴重な建物だ。

 



店内は壁が白く塗られ、室内を照らす陽光とオレンジのランプの光が、ナチュラルでさわやかな雰囲気を醸し出している。静かに音楽が流れる中、おしゃべり好きの看板猫「咖灰(カーフェイ)」が店内を散策していたり、のんびりコーヒーを飲む人がいたり。

 

 

ここはまさに、「公園のように人が集まりリラックスできる場所でありたい」という、オーナーが願う空間そのもの。ほのぼのとした時間がしみじみ心地よい。提供するメニューは、自然農法のお茶や、焙煎して1か月以内のコーヒー、新鮮なフルーツなど、ナチュラルでヘルシーな食材を厳選。ブラウニーやタルト、ワッフルなどの手作りスイーツもティータイムを甘くふんわり包み込んでくれるだろう。



Add:台北市大同区太原路131号2F
Tel:02-2556-1773
Open:10:00-18:00、土曜・日曜10:00-21:00
Ticket:ミニマムチャージ:1人ドリンク1杯
Web:www.facebook.com/trianglegardencafe


鵲Kasasagi Coffee Roasters
完全予約制で、Googleマップにも情報が表示されない隠れ家カフェ。2019年末に開店するや、こだわりのコーヒーと美しい空間設計がカフェファンの話題をさらい、瞬く間に予約困難な人気店の仲間入りを果たした。

 

 

店舗は表に看板がなく、一見すると一般の住宅と変わりがない。予約時に通知されたパスワードを打ち込み門を開けて地下に降りていくと、ようやくカササギが描かれた看板があり、カフェの入口に到着する。

 



店舗はオーナーが育った実家をリノベーションした空間で、日本の昭和な純喫茶をイメージした内装がレトロ感たっぷり。カウンターやテーブルの天板に美しい深緑色の台湾蛇紋石をふんだんに使用しており、落ち着いたオーク調の木材と白を基調とした店内を暖色の照明が優しく照らしている。

 

 

メニューはコーヒー、トーストのセットのみ。コーヒーは利用時間内ならおかわりも可。スイーツを注文したい場合はあらかじめ予約しておこう。初めてなら、コーヒーの好みを告げてオーナーに銘柄を選んでもらうといいだろう。



カササギは中国語では「喜鵲」と書き、幸福と幸運の象徴

Add:台北市信義区忠孝東路五段236巷3弄19号
Open:水曜・金曜-日曜11:00-14:30、14:50-18:00 (不定期営業、実際の営業日は公式Facebookページを参照)
Ticket:ミニマムチャージ:1人NT$400(NT$100分の商品購入割引込み)
Web:www.facebook.com/Kasasagicoffee
※営業日と予約受付開始時間は公式Facebookページで告知。公開されている予約フォームを参考にあらかじめ予約内容を準備しておき、予約開始時刻に公式FBメッセージへペーストして予約申し込みを行うとスムーズ。
※簡単な日本語可


明星咖啡 
1949年創業の明星咖啡は開店当時18歳の簡錦錐氏と6人のロシア人が設立したカフェ。店名の「明星」は、ロシア語で宇宙を意味する「ASTORIA」に由来し、星の海で輝くひとつ星を意味している。ここは文化サロンの側面も持ち、70年あまりの間に、多くの著名な文化人や芸術家が創作活動を行ってきた。

 

 

1階のベーカリーは欧風ケーキとパンを販売。2階と3階のカフェは洋風のレトロな空間。名物のロシアンコーヒーや蒋方良元総統夫人に愛されたボルシチが楽しめる。




Add:台北市中正区武昌街一段5号2F
Tel:02-2381-5589
Open:10:30-21:30
Ticket:ミニマムチャージ:1人NT$180/サービス料:10%/予約:可
Web:www.astoria.com.tw


ASW TEA HOUS
建物の前身は、大稲埕が水運で栄えていた1917年に開店した台湾初の西洋薬局「屈臣氏(A.S. WATSON & Co.)」。カフェの店名「ASW」は薬局名に由来する。リノベーションされた店内は、英国の図書館のような雰囲気で、窓からは永楽市場や問屋街が並ぶ迪化街が一望できる。

 

 

茶葉の輸出の拠点だった大稲埕の歴史にちなみ、台湾各地の紅茶や重発酵烏龍茶を提供している。洋風のブランチやアフタヌーンティーセットも合わせて味わいたい。




Add:大同区迪化街一段34号2F
Tel:02-2555-9913
Open:月曜・火曜11:00-19:00、水曜-日曜11:00-19:00、19:30-24:30
Ticket:ミニマムチャージ:1人ドリンク1杯/サービス料:10%/予約:可
Web:www.facebook.com/aswteahouse
※日本語メニューあり




※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

トラベル特集――新竹 古都の歴史建築散歩(前編)

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘・宋育玫・張晉瑞・視野創異行銷・各ホテル

 



古都の歴史建築散歩
「台湾のシリコンバレー」と呼ばれる科学技術都市・新竹市。300年を超える歴史があり、わずか104㎢の土地に63か所以上の歴史的建造物があつまる古都でもある。台湾鉄道新竹駅を中心に、周辺は観光スポットやグルメも豊富。ゆったり街を歩きながら、古都の魅力を満喫したい。



Access:台湾鉄道新竹駅から徒歩または公共レンタサイクルで各スポットへ


歴史&文化スポット
新竹市中心部の歴史的建造物は、夜間のライトアップを行っているところも多い。夜も足を運び、昼間とは異なる風景も堪能しよう。





台湾鉄道新竹駅
1913年(大正2年)に建設された台湾鉄道新竹駅は、台湾に現存する最古の駅。美しいバロック建築の駅舎は「台湾で最も美しい駅」の呼び声も高く、国定古跡に指定されている。



2020年にリニューアルされた駅ロビー

 

 

竹塹城迎曦門  
新竹は旧名を「竹塹」といい、清代には城郭都市「竹塹城」の外周に城壁が築かれていた。新竹駅北側の環状交差点「円環」にたつ「竹塹城迎曦門」は竹塹城の東門にあたる。国定古跡。


Add:新竹市北区東門円環


新竹州庁  
日本時代に設置された「新竹州庁」は、現在も新竹市政府庁舎として使用されている。赤レンガに黒瓦を配した和洋折衷建築で、1927年(昭和2年)の落成当時の姿をよく保存している。国定古跡。
  


Add:新竹市北区中正路120号
Tel:03-521-6121 
Open:8:00-12:00、13:00-17:00、土曜・日曜休館

 

新竹市美術館  
1925年(大正14年)に新竹郡役場として建立され、のちに新竹市役所として利用されていた建物で、新竹州庁と共通する赤煉瓦の和洋折衷建築。現在は現代美術を展示している。新竹市定古跡。


Add:新竹市東区中央路116号
Tel:03-524-7218
Open:9:00-17:00、月曜休館 
Ticket:入館無料
Web:www.facebook.com/hsinchuartgallery


専売局新竹支局 
前身は1935年(昭和10年)に落成した「台湾総督府専売局新竹市局」。庁舎と倉庫に分かれており、装飾を抑えながらも優美な設計にモダニズム建築の影響が見られる。新竹市定古跡。
 

 
Add:新竹市東区東門街59号


新竹市第一信用合作社  
古典建築と現代建築が融合した建物で、1934年(昭和9年)から新竹信用組合として利用されてきた。正面の大アーチ内に3つの小さなアーチ窓を配するなど外観に特色がある。新竹市定古跡。


Add:新竹市北区大同路130号


護城河親水公園
「護城河親水公園」は新竹駅前広場そばの林森路から新竹市政府北側の世界街まで約800m続く親水公園。かつての竹塹城の堀の一部で、公園の幅は広いところで50mあまりもある。駅前の繁華街に隣接しながらも緑が多く静かな場所だ。

 

 

近年来、新竹市が「歩いて巡れる都市づくり」を目標に進めてきた「歩行城市計画」の一環として、2020年9月に護城河親水公園のリフレッシュ工事が完了。

 

 

水路両岸の歩道や照明などの公共施設の改修に加え、護岸の植栽整理や水質改善が行われた結果、以前よりも温かみのある美しい都会のオアシスに生まれ変わった。

 

 

透明な水をたたえた水路には魚が泳ぎ、水鳥も飛来する。近隣には歴史的建造物やグルメスポットも多く、水辺と緑に親しみながら、ゆったりと散策が楽しめる市民の憩いの場となっている。
      

 


Add:新竹市区林森路から世界街の間
  
 

新竹州図書館
護城河親水公園に面してたつ「新竹州図書館」は、1925年(大正14年)の完成。開館当初は館名を「新竹街図書館」といい、台湾で2番目に建てられた公立図書館だった。

 

 

1923年(大正12年)に皇太子時代の昭和天皇が台湾を訪問したことを記念して建設された図書館で、現在も正面玄関上部に皇室の紋章である十六葉八重表菊がはめ込まれており、重要な公共建築であったことがうかがえる。

 

建物は鉄筋コンクリート造りの平屋建ての洋館で、どっしりと重厚で荘厳な雰囲気を持つ。戦後は台湾最大手企業グループ「新光集団」の所有となり私有財産として長らく閉鎖されていたが、90年代後半に新竹市定古跡に認定され、2018年からは市と新光集団が協力して建物を修復。図書館は建設当時の美しい姿を取り戻し、2020年10月に展示施設として36年ぶりに一般公開の運びとなった。

 

 

2020年10月1日から2021年3月7日まで「重啟・未來閲読 REOPEN: FUTURE READING」と題し、本とアートの展覧会を開催中。


  
Add:新竹市東区文化街8号
Open:9:00-17:00、月曜休館
Ticket:入館無料
※展覧会終了後の運営内容・時間は未定                                                            
 


新竹市立動物園  
1936年(昭和11年)に開園した「新竹市立動物園」は、台湾で最も古い開園から同じ場所で営業する動物園。

 

 

動物園のシンボルとなっている新竹公園側の門は、ドイツのハーゲンベック動物園の正門を模して1949年に建造されたもので、象の彫像と台座の精巧な彫刻装飾がエレガント。新竹市民なら誰もが、子供のころ象の彫像に迎えられ動物園の門をくぐった思い出があるだろう。

 

ギフトショップも人気の撮影スポット

 

この市民の記憶が詰まった動物園が、2017年から2年半にわたる改修工事を経て、2019年末にリニューアルオープン。新生動物園は「おりのない動物園」を設計理念とし、野生動物の本来の生息環境に近い空間を整え、動物たちの活動範囲を拡大。さらに約80種類にもおよぶ動物の食用となる植物を植えた「食物森林」を台湾で初めて取り入れるなど、動物たちの自然な姿を観察できるように工夫を凝らしている。

 

 

園内の敷地面積は2.7haほどと小規模なので、1時間から2時間もあれば全エリアをまわることができる。のんびり歩きながら、動物たちとの触れ合いを楽しもう。
 

 
動物園オリジナルコースター  

Add:新竹市東区食品路66号
Tel:03-522-2194
Open:9:00-17:00、月曜・旧暦大晦日休園(最終入場16:30)
Ticket:大人NT$50、6歳-12歳NT$25、6歳未満・65歳以上無料
Web:zoo-info.hccg.gov.tw    
 

 

 

 

※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

 

トラベル特集――新竹 古都の歴史建築散歩(後編)

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘・宋育玫・張晉瑞・視野創異行銷・各ホテル




新竹
古都の歴史建築散歩

「台湾のシリコンバレー」と呼ばれる科学技術都市・新竹市。300年を超える歴史があり、わずか104㎢の土地に63か所以上の歴史的建造物があつまる古都でもある。台湾鉄道新竹駅を中心に、周辺は観光スポットやグルメも豊富。ゆったり街を歩きながら、古都の魅力を満喫したい。



Access:台湾鉄道新竹駅から徒歩または公共レンタサイクルで各スポットへ

 

 

 

リノベ古民家めぐり
或者工藝櫥窗   

新竹地区を中心に文化事業を展開する人文美学ブランド「或者」が運営する「工芸のある暮らし」がテーマの複合施設。

 

 

建物の築年数は60年あまり。以前は芸能人や上流階級の人びと専用のヘアサロンとして使われていたといい、1階のアーケード、道路の角に向けて曲線を描く建物正面のデザイン、床や天井の人工大理石「磨石子(テラゾー)」仕上げの室内装飾などにレトロな趣が感じられる。

 

 

柔らかな照明に照らされた1階の入口を通り階段を上がると、2階は工芸品販売フロア。台湾国内外から集められた作家ものの食器や器などが美しくディスプレイされ、フロア全体がギャラリーのような雰囲気だ。

 

 

3階では不定期で展覧会や講演会を開催。4階のカフェでは選り抜きの茶器や皿に盛り付けたドリンクやスイーツを提供。台湾茶やケーキなどを舌で味わいながら、器の美しさを目で味わい、実際の使い心地も体感できる。気に入った器は2階で購入も可能だ。午後のひととき、ゆったり茶杯を傾けながら、工芸が溶け込んだ生活スタイルを体験してみよう。

 


    
Add:新竹市東区中央路75号
Tel:03-522-0500
Open:13:00-21:00、毎月第2月曜定休
Ticket:4Fカフェ:ミニマムチャージ1人ドリンク1杯/サービス料:7%
Web:www.facebook.com/OrCraftLife


辛志平校長故居 
大正時代に建設された「辛志平校長故居」は、新竹中学校歴代校長の宿舎跡。新竹市定古跡に指定されている日本家屋の本館が無料で見学できる。併設のカフェやレストランでは庭を眺めながらゆったりティータイムや食事が楽しめる。

 




Add:新竹市東区東門街32号
Tel:03-522-0351
Open:11:30-14:30、18:00-01:00、月曜定休
Ticket:宿舎:入館無料/カフェ・レストラン:店舗により異なる
Web:www.facebook.com/Hsinchiping.former.residence
※館内参観時は要靴下着用

 

李克承博士故居 a-moon 
1909年生まれの李克承博士は新竹初の医学博士。博士の旧宅は、1943年に3名の日本人商人が共同で建設した商会が前身で、ふたつの回廊をもつ設計がユニークな建物だ。現在はカフェとして運営されている。新竹市定古跡。



Add:新竹市北区勝利路199号
Tel:03-522-0352
Open:9:00-17:00、月曜定休
Ticket:ミニマムチャージ:1人ドリンク1杯または料理1品
Web:www.facebook.com/culture.Japanesehome.coffeebread

 

 

東門市場グルメ探訪
食品や生活用品を売る3階建ての伝統市場。ここ数年の間に若いオーナーが営むおしゃれなカフェやバー、居酒屋などが増えており、新たなナイトスポットとしても注目を集めている。

 


  

 

Coffee SHOT 珈琲夏特
友人同士3人で営むカフェ。東門市場にもっとも早く入店した若いオーナーたちのうちの1組で、正式オープンから2021年2月で4年目を迎える。市場裏の路地と市場内の通路にカウンターが面しており、市場散策中に立ち寄って休憩するのにぴったりの場所だ。

 

 

ドリンクのおすすめは凍らせたコーヒーにフレッシュミルクを注ぐカフェオレ「咖啡歐蕾」。ほかにも各種コーヒーやクラフトビール、手作りスイーツも提供している。
    



Add:新竹市東区東門市場1F1049室
Tel:0983-439-731
Open:火曜-水曜18:30-22:00、木曜19:00-22:00、金曜18:30-23:00、土曜14:00-23:00、日曜14:00-20:00、月曜定休
Web:bit.ly/2IPekf7


美山貳拾陸號
オーナーは新竹市香山の沿海部で牡蠣養殖業を営む一家の4代目。店名は、1970年に祖父が漁協に登録した漁船名が由来で、先人の精神を受け継ぎ、大海原への情熱と感謝を胸に牡蠣の養殖を続けていくという決意を表している。

 

 

看板商品はもちろん、毎日とれたての自社養殖の牡蠣と新鮮な魚介類。具材がたっぷりの海鮮粥や海鮮麺のほか、7種類の海鮮を盛り合わせて蒸した「豪華海景蒸籠」など、自慢の海鮮が堪能できるメニューはどれも必食!
   


Add:新竹市東区東門市場1F1096室
Tel:0980-760-826
Open:17:30-23:00、月曜定休
Web:bit.ly/3pFN0Ri

 

BAR SPEAKEASY MINI
店名の「SPEAKEASY」は、もともと禁酒法時代の米国の「闇酒場」を指す言葉。市場の壊れたエスカレーターを歩いて2階に上がり、観光客が足を踏み入れるのに勇気がいりそうな雑然とした雰囲気のフロアを奥まで進んでやっとたどり着く「BAR SPEAKEASY MINI」は、まさに知る人ぞ知る隠れ家バーだ。

 

 

60年代ごろの台湾家庭を思わせるレトロな店内では、台湾の要素を取り入れたカクテルを提供している。ちょっとした冒険気分で特別な夜の時間を味わいたい。
 

   


Add:新竹市東区東門市場2F2055-2056室
Tel:0955-072-532
Open:18:00-02:00
Ticket:ミニマムチャージ:1人NT$200
Web:www.facebook.com/BARSPEAKEASYMINI

 

 

廟前必食グルメ
新竹都城隍廟は清代の1748年の建立。廟敷地内や敷地外壁に沿って各種多様なB級グルメの屋台が並んでおり、食べることが大好きな台湾人のパワフルな熱気に触れることができる。
 
新竹都城隍廟
Add:新竹市北区中山路75号

 

阿誠號米粉 
新竹に来たら、名物のビーフン「米粉」は必食。120年の歴史を持つ老舗の焼きビーフン「炒米粉」はぷりぷりのビーフンとニンニク醤油風味のたれの組み合わせが絶妙。つけあわせには、茹でたスルメイカ「燙魷魚」、スルメイカとつみれいりのあんかけスープ「魷魚肉羹」がおすすめ。
  


Open:7:00-21:30


柳家肉燥飯 
1931年創業の老舗。看板メニューの「肉燥飯」は豚の脂身を醤油ベースのたれでとろとろに煮込んで細かく刻んだそぼろをのせたご飯。そぼろに振られた黒コショウがアクセントになっている。煮卵や厚揚げも味が染みて美味い。お供にはシイタケと大根、肉団子入りのスープ「香菇肉焿湯」を。
  


Open:10:30-22:00

 

正老牌阿忠肉圓 
肉餡をでんぷんの粉で包んで油で揚げた「肉圓」の店。人気の「総合肉圓」は、タケノコ入りとネギ入りの餡を包んだ肉圓のセット。皮はわらび餅のような食感で、甘辛いピンク色のたれが肉餡にぴったり。新竹名物の肉団子スープ「貢丸湯」とあわせて、60年続く老舗の味を堪能しよう。
  


Open:8:00-20:30


 

新竹のおみやげ
米粉
 
ビーフン 
日本時代から3代続く老舗。昔ながらの製造方法を堅持し、100年前に創業者が使っていた機器で米100%使用のビーフンを作っている。

 

 

産地ならではの乾燥前のビーフンも販売しており、周辺住民が朝早くから出来立てのビーフンを求めてやってくる光景がおなじみとなっている。保存がきく定番の天日干しビーフンはお土産にも最適。伝統の味わいを家庭で楽しみたい。

 


    
東徳成米粉廠
Add:新竹市北区延平路一段317巷3弄47号 (駐車場は延平路一段291巷の土地公廟前広場)
Tel:03-523-3530
Open:工場見学09:30-11:00(要予約)、販売8:00-20:00、日曜定休
Web:www.facebook.com/DongDeChengMiFen


醤油
しょうゆ
1948年創業の「源珍醤油」では、日本人から学んだ伝統技術で大豆と麦を使った醤油と醤油膏(とろみ醤油)を作っている。甘みのあるまろやかな風味が特徴で、「源珍の醤油でなければ自店の料理の味が決まらない」と絶大な信頼を寄せる有名屋台やレストランも多く、まさに新竹グルメを支える縁の下の力持ちだ。「新竹市土産物TOP10」にも選ばれた味をお土産に持ち帰ろう。
  


伝統的な黒豆を使った商品も人気 


     
源珍醤油
Add:新竹市東区西大路221号
Tel:03-522-2973
Open:08:00–12:00、13:00–16:30、土曜・日曜定休
Web:www.facebook.com/yuanjen125

 

花生醤 
ピーナッツバター
1947年創業の老舗が作るピーナッツバターは、なめらかな食感とほどよい甘さで人気の新竹を代表する土産物。顆粒入りや無糖のもあるので、好みで選ぼう。
  

 



福源花生醤
Add:新竹市東区東大路一段155号
Tel:03-532-8118
Open:9:00-21:30


竹塹餅       
肉餡入り中華菓子
120年の歴史を誇る「竹塹餅」は、ビーフンと肉団子とともに「新竹三宝」に数えられる名物。豚の脂身などで作った餡を包んだ、甘さとしょっぱさがクセになる饅頭だ。  

 

  

新復珍商行
Add:新竹市北区北門街6号
Tel:03-522-2105
Open:8:00-22:30
                                              
 

 

新竹のホテル
卡爾登飯店 THE CARLTON

「細やかさ」、「クラシック」、「温かさ」をモットーとしたサービスに定評のある高級ホテル。2014年から段階的にリニューアルを行い、全117室の客室をはじめ、中洋レストラン、宴会ホール、ビジネスセンター、ジムなどの施設がクラシックな趣を残しながらもモダンに生まれ変わっている。

 

 

ホテルは新竹市中心部に位置し、ご当地グルメの屋台が並ぶB級グルメの殿堂「城隍廟」まではわずか徒歩2分と、市内観光の拠点に最適のホテルだ。
    

 
 
Add:新竹市北区北大路225号
Tel:03-525-9999
Web:www.carlton-hotel.com.tw/jp(日本語)


Fleur Lis 芙洛麗大飯店
「愛の使者、永遠の恋」の花言葉を持つアイリスをシンボルとしている高級ホテル。台湾で唯一、ウェディングドレス、撮影、挙式、披露宴、宿泊までの総合的なウェディングサービスを提供するホテルとして知られている。

 

 

台湾鉄道新竹駅まで徒歩10分という便利な立地で、和洋中のレストランやカフェ、宴会ホール、ビジネスセンター、ジムなどの施設も充実。エレガントな空間と上質なサービスがゲストを心から寛がせてくれる。

 


   
Add:新竹市東区民族路69号
Tel:03-623-8899
Web:www.fleurlis.com.tw/jp(日本語)


新竹福泰商務飯店 

FORTE HOTEL HSINCHU 
赤煉瓦のバロック様式風の外観が優雅なホテル。新竹市政府に隣接し、台湾鉄道新竹駅までは徒歩7分。市街地中心の有名観光スポットへもほぼ徒歩圏内と交通の便が良く、70台の車やバイクが駐車可能な駐車場も完備。

 

 

全138室の客室はシンプルでクラシカルな雰囲気が心地よい。ラウンジバー、ビジネスセンター、スポーツジム、ランドリールームなども備えており、レジャーもビジネスも快適にサポートしてくれる。

 


  
Add:新竹市東区中央路106号
Tel:03-521-2323
Web:www.fortehotels.com.tw/hsinchu/jp(日本語)
 

 

 

 

※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

 


トラベル特集――日月潭向山自転車道

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/陳正国・視野創異行銷





日月潭向山自転車道
湖畔を巡るロハスな旅

南投県の景勝地「日月潭」は台湾最大の淡水湖で、サイクリングやクルーズなどバラエティに富んだアクティビティがそろう台湾有数の観光スポット。日月潭でサイクリングを楽しむなら、水社綜合商場(旧水社ビジターセンター)から向山ビジターセンターを結ぶ「向山自転車道」がおすすめ。全長約3.4㎞のうち400mほどが湖上を走る区間となっており、美しい湖畔の景色を眺めながらサイクリングが満喫できるコースだ。全体に起伏が少ないので家族連れでも気軽にチャレンジできる。体力に自信があれば、起伏の激しい湖を周回するコースに挑戦してみるのもいいだろう。


距離:約3.4㎞   
Access:水社埠頭周辺からレンタサイクルで各スポットへ



日月潭向山自転車道 沿線スポット
水社埠頭

向山自転車道起点ちかくの水社埠頭からは、伊達邵埠頭、玄光埠頭を結ぶ遊覧船が運行されている。ぜひ一足のばして対岸へも遊びに行ってみよう。船上からは日月潭のシンボル拉魯(ラルー)島や、文武廟、ロープウェイなどが眺められ、湖面を渡る風を感じながら優雅な水上の旅が楽しめる。


Add:南投県魚池郷
Web:日月潭国家風景区・遊覧船情報(日本語)
bit.ly/3cimN5p


水社水壩
水社綜合商場から約1.5㎞ほど走り入江を抜けると視界が開け、湖岸に木道が敷かれた区間に出る。ここは日本時代に建設されたアースダム「水社水壩」の堰堤上部にあたる。湖面に面した木道には欄干がないため、木道にたつとまるで日月潭に包み込まれるよう。山水の美しい風景をあますところなく満喫できる絶景スポットだ。




永結同心橋
向山自転車道にかかる二つの橋。「永結橋」は湖面に沿って弧を描くデザインで、「同心橋」は日月潭を拠点にする台湾原住民族のサオ族が漁で使用する網の形がモチーフになっている。永結橋と同心橋は橋名を合わせると「永遠に心を結ぶ」という意味があるため、近隣の「婚紗広場」と合わせて結婚写真の撮影に訪れる新婚カップルが後を絶たない人気スポットになっている。


永結橋           


同心橋


向山ビジターセンター
向山自転車道終点の「向山ビジターセンター」は日本人建築士・團紀彦氏の設計。全長34m、高さ8mのアーチ形構造のコンクリート建築は、シンプルかつスタイリッシュなデザインがオブジェのような佇まい。敷地内や建物屋上にも緑化が施され、周囲の風景と見事に溶け合い、湖水と一幅の絵画のような眺望を作り出している。時間があれば、併設のカフェで日月潭を眺めながらコーヒータイムを楽しもう。


Add:南投県魚池郷中山路599号
Open:9:00-17:00、土曜・日曜9:00-17:30


向山展望台
向山ビジターセンターの北東方面約450mに位置する「向山展望台」は、サオ族のシンボル「杵」をイメージしてデザインされたカンチレバー構造の展望台。湖面に向かって徐々に傾斜して張り出しており、まるで湖上を浮遊するかのような視覚効果を生み出している。突端にたつと、正面に拉魯島、左手に水社壩、右手に青龍山上の玄光寺が眺望できる。


Add:南投県魚池郷中山路599号
Open:9:00-17:00



一足のばして
九族文化村
水社埠頭から船で伊達邵埠頭に渡ったら、「日月潭ロープウェイ」で台湾原住民族のテーマパーク「九族文化村」に出かけてみよう。日月潭ロープウェイは、伊達邵から九族文化村の間を全長約1.9kmを7分で結んでいる。最高地点が1044mに達するロープウェイから俯瞰する日月潭は目を見張るほどの美しさ。

 

 

九族文化村の園内では伝統家屋や文物で各部族の文化を紹介しており、情熱的な歌やダンスのショーの上演も行っている。バロック風のヨーロピアンガーデンや各種アトラクションがそろう遊園地エリアもあり、ファミリーで1日楽しめるスポットだ。2月の桜の季節には桜祭りが開催される。この時期は夜桜観賞も行われ、多くの観光客でにぎわう。



(写真/九族文化村)         

日月潭ロープウェイ
Open:月曜-土曜10:30-16:00、日曜・祝日10:00-16:30
Ticket:ロープウェイのみの往復NT$300
Web:ropeway.com.tw
※ロープウェイ往復チケットでの九族文化村入園不可
※九族文化村入園チケットには日月潭ロープウェイ料金込み

九族文化村
Add:南投県魚池郷大林村金天巷45号
Open:月曜-金曜9:30-17:00、土曜・日曜・祝日9:30-17:30
Ticket:大人NT$850、学生NT$750、子供NT$650
Web:www.nine.com.tw
※チケット販売は15:00まで        



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

 

グルメ特集――台湾のお土産

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/各店舗




台湾のお土産 
食品
台湾風味を持ち帰ろう!

有名なパイナップルケーキのほかにも、台湾にはお菓子からドライフルーツ、調味料まで、美味しいものが大充実。台湾らしさ満点のお土産をGETしよう! 


台南古跡限定土産     
いま台南でもっともアツいお土産といえば、台南市の古跡限定オリジナル商品! いずれも台南市政府文化局が開発した商品で、なかでもパッケージに歴史上の人物や神様などをポップな姿で描いた食品土産が大人気となっている。

 

写真/台南市政府文化局

 

鄭成功が「アイ・ラブ・ユー」ポーズを掲げ「一定要成功!(絶対成功しろよ!)」と語り掛けるポテトチップス「成功洋芋片」、ほろ酔い鄭成功のビール「成功啤酒」、海の女神媽祖が「一定要保佑!(絶対守ってあげる!)」と寄り添ってくれるスナック菓子「天后豌豆酥」、儒家の孔子が「一定要致勝!(絶対勝てよ!)」と激励するスナック麺「聖点心麺」など、ポジティブなメッセージが添えられた商品は、手にした人をハッピーな気持ちにしてくれる。台湾の信仰や歴史文化にも興味が広がる楽しいお土産を持ち帰ろう!



写真/台南市政府文化局

台南市政府文化局
Add:台南市内の古跡内ギフトショップ(安平古堡、赤崁楼、延平郡王祠、安平樹屋、億載金城、愛国婦人会館、1661台湾船園区、三一宅芸空間、台南山上花園水道博物館)
Web:historic.tainan.gov.tw
※商品代金のほかに古跡入場料が必要・販売商品は古跡により一部異なる 
※未成年者の飲酒と飲酒運転は法律で禁止されています。


8結蛋捲 
8の字エッグロール

台中土産として絶大な人気を誇る「六月初一」の8の字型エッグロールは、パイのように何層にも重なった生地が生み出すサクサク軽い食感とやさしい卵の香りがたまらない絶品スイーツ。フレーバーはプレーン、チョコ、コーヒー、胡麻、海苔の5種。以前は台中でのみ販売していたが、現在は台北永康支店でも購入できる。店頭で全種類試食も可。


六月初一 台北永康支店
Add:台北市大安区信義路二段206号
Tel:02-2322-2700
Open:10:00-20:00
Web:june1.com.tw


85%純黒巧克力
85%ブラックチョコレート
近年、高品質なチョコレートの生産で注目が高まっている屏東県。「曾志元巧克力」はカカオから自家農園で育てている新進気鋭のチョコレートショップ。「85%ブラックチョコレート」は「2018インナーナショナル・チョコレート・アワード(ICA)」で4つの金メダルに輝いた看板商品。果実やバラを思わせるフルーティーな香りが感じられるチョコレートだ。


曾志元巧克力
Add:屏東県内埔郷仁和路71号
Tel:08-778-9887
Open:10:00-17:00
Web:zengzhiyuan.com


厳選果乾
ドライフルーツ
台南の「林百貨」のドライフルーツはカラフルなフルーツが描かれたパック入り。台湾全国から厳選した新鮮なフルーツを低温乾燥させ、人口色素・人口甘味料・防腐剤不使用で、しっかりした果実感と自然なフルーツの味わいが楽しめる逸品に仕上げている。ギフトセットには愛文マンゴー、青マンゴー、スターフルーツ、パイナップル、グアバ入り。


林百貨
Add:台南市中西区忠義路二段63号
Tel:06-221-3000
Open:11:00-21:00
Web:shop.hayashi.com.tw
※日本からの購入はこちら(日本語選択可)
pinkoi.com/store/focusin


純醸醤油
しょうゆ

屏東県竹田郷の醤油ブランド「豆油伯」は、契約農家が育てた100%台湾産の大豆、黒豆、小麦を使用し、安心・安全にこだわった天然醸造醤油を製造している。台湾らしい甘口、さっぱり無糖の辛口、大豆仕込に黒豆仕込など多彩な醤油がそろっているので、作りたい料理や好みに合わせて醤油を選ぶことができる。全国の全聯、頂好などのスーパーでも購入可。


豆油伯
Add:屏東県竹田郷履豊村豊振路2-8号
Tel:08-771-1116
Open:9:00-17:00
Web:mitdub.com



飲料 
台湾ドリンクで暮らしを潤す
酒類、茶葉、コーヒーなど、台湾各地の自然の恵みがつまった飲み物も魅惑の品ぞろえ。旅の想い出とともに台湾の豊かな風味を味わおう!


檸檬蜂蜜酒
レモンミード

台中の「霧峰農会」が作る蜂蜜の醸造酒(ミード)。レモンミードは霧峰産蜂蜜のやさしい甘味と台湾国産レモンの爽やかな香りと酸味のバランスが見事な味わい。姉妹品の霧峰産ライチを使用した華やかな香りのライチミードも人気が高い。どちらも透き通った黄金色のお酒で、冷たく冷やしてストレートでいただくのがおすすめの飲み方だ。


霧峰農会酒荘
Add:台中市霧峰区中正路345号
Tel:04-2339-9191
Open:9:00-17:00、旧暦大晦日・元旦定休
Web:twwfsake.com
※未成年者の飲酒と飲酒運転は法律で禁止されています。


玫瑰荔枝酒
ローズワイン

南投県埔里の高山で育てた食用バラ「三形玫瑰」の花びら1万3千枚からわずか10ccしか採取できない貴重なローズエッセンスと、嘉義県竹崎産黒葉ライチの果汁をあわせ自然発酵させたローズワイン。淡いピンク色のお酒を口に含むと、まるでライチの甘みとバラの香りが美しい旋律を奏でるよう。パーティーなどの華やかな席にも似合うロマンチックなお酒だ。


花果椿妝
Add:嘉義県民雄郷北斗村中正路25号
Tel:0928-529-001
Open:8:00-17:00
Web:sunnvill.com
※全国の家楽福、大潤発などの量販店でも販売
※未成年者の飲酒と飲酒運転は法律で禁止されています。


芒果金萱
マンゴーティー

「百二歳」は百年を超える歴史を持つ茶農家出身のオーナーが立ち上げた台湾茶ブランド。阿里山金萱茶とドライマンゴーをブレンドしたマンゴーティーは、ミルクを思わせる茶葉の香りと愛文マンゴーのやさしい甘みが爽やか。フルーツティーはマンゴーのほかにライチ、レモン、パイナップルの3種を用意。どれも台湾を代表する茶葉とフルーツをあわせた台湾らしい味わいだ。


百二歳
Add:台中市西屯区惠来路二段101号(台中国家歌劇院1F)
Tel:04-2314-8259
Open:11:30-21:00
Web:pahjihue.com.tw


四季擂茶
モダン擂茶

「擂茶」は、すり鉢ですった茶葉と穀物にお湯を注いでいただく客家名物。九份に本店を持つ「吾穀茶糧」が現代風にアレンジした「四季擂茶」は、三峽碧螺(春)・東方美人茶(夏)・紅玉紅茶(秋)・鉄観音茶(冬)の4種の台湾茶と最高級ニュージーランド産粉ミルク、穀物、ドライフルーツなどをブレンド。茶葉とミルクの香りがティータイムを優雅に演出してくれる。


吾穀茶糧 食茶館 松菸店

Add:台北市信義区菸廠路88号 書卷沏3F
Tel:02-6636-5888内線1506
Open:11:00-22:00
Web:siidcha.com.tw


良辰美景
茶葉・ペア湯飲ギフト

「琅茶」は狼のロゴマークで知られる台湾茶ブランド。ギフト「良辰美景」は茶葉とペア湯飲のセット。アートブランド「只是 ZISHI」とコラボ制作した湯飲は、ふたつ並べると狼が向かいあって遊ぶ構図になる趣向。茶葉は茶缶入りの悠韻烏龍または箱入りの野香烏龍・奶萱紅茶セットのいずれかが選べる。化粧箱も美しく、大切な方への贈り物にも最適。


琅茶 Wolf Tea Shop
Add:台北市松山区民生東路五段36巷8弄23号
Tel:0970-844-235
Open:13:00-19:00
Web:wolftea.com/ja/
※日本語版公式サイトオンラインショップから日本への発送可


九二咖啡豆
コーヒー豆

台湾中部南投県は台湾有数のコーヒーの産地のひとつ。九份二山は安定した天候と肥沃な土壌、適度な湿度がコーヒーの生育に最適な環境をもち、高品質なコーヒーが育つことで知られている。馥郁とした香りとやわらかな味わいのコーヒーがもたらす憩いのひとときを自宅で味わいたい。手軽に味わえるドリップバッグタイプもあり。


南投国姓郷農会 九二咖啡故事館
Add:南投県国姓郷中正路二段357号
Tel:04-9272-4011
Open:10:00-18:00
Web:facebook.com/92coffeestory


精選咖啡禮盒
コーヒーギフト・シングル

屏東県の大武山は台湾原住民族の排湾族・卑南族・魯凱族が祖霊が宿る地と崇める聖山。この清浄な土地で育てられ、排湾族の言葉で「最高」、「最大」を意味する「卡彿魯岸(ka-vulungan)」と名付けられたコーヒーは豊潤な香りが魅力の逸品。ドリップバッグとマグカップのギフトセットは排湾族の意匠があしらわれた屏東ならではのお土産だ。


卡彿魯岸咖啡 瑞民店
Add:屏東県屏東市瑞民路8号
Tel:08-721-5185
Open:11:00-21:00、金曜・土曜11:00-22:00、毎月第1、3火曜定休
Web:kavulungan.com.tw



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

 

台湾鉄道+サイクリング――豊原・后里

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘・宋育玫




豊原・后里 
東豊自行車緑廊 & 后豊鉄馬道
鉄道遺産の自転車道を行く
台中市北部の「東豊自行車緑廊」と「后豊鉄馬道」は、台中市内屈指の人気自転車道。どちらも台湾鉄道の旧路線跡を整備した自転車道で、沿線には豊富な鉄道遺産、田園風景、渓谷美などの絶景が続く人気コースだ。二つの自転車道は連結しているので、体力と時間に余裕があれば全行程制覇にチャレンジしてみよう!


東豊自行車緑廊 約12㎞/后豊鉄馬道 約4.6㎞

おすすめコース
台湾鉄道豊原駅出発
1.豊原駅から市バス260で「豊勢国豊路口」下車→レンタサイクルで東豊自行車緑廊往復
2.豊原駅から公共レンタサイクルで東豊自行車緑廊→豊原駅
3.豊原駅から公共レンタサイクルで東豊自行車緑廊→后豊鉄馬道→后里駅

台湾鉄道后里駅出発
1.后里駅からレンタサイクルで后豊鉄馬道→后里駅
2.后里駅からレンタサイクルで后豊鉄馬道→東豊自行車緑廊→后里駅
3.后里駅から公共レンタサイクルで后豊鉄馬道→東豊自行車緑廊→豊原駅

公共レンタサイクルiBike
Web:i.youbike.com.tw      


東豊自行車緑廊

豊原駅
歴史ある地方都市でご当地グルメを堪能

「東豊自行車緑廊」の最寄り駅は台湾鉄道豊原駅。交通が便利な豊原は、古くから台中北部地区における産業・経済の中心地として発展してきた。特急自強号が停車するモダンな駅舎周辺を歩けば、現在も人情味あふれる下町の風景が残っている。

 

 

豊原周辺でのサイクリングの後にぜひ立ち寄りたいのが、豊原駅から500mほどの街の信仰の中心地「慈済宮」と、廟東側の細い路地を中心に様々なご当地グルメが集う「廟東夜市」だ。蒸栗のような食感のヒシの実にドーナツ生地をからめて揚げた「菱角酥」や、スープ麺に骨付き肉のから揚げをのせた「排骨酥麺」は必食!

 




東豊自転車緑廊        
台湾鉄道旧東勢支線でサイクリング

「東豊自転車緑廊」は台湾で初めて鉄道廃線路を改修して造られた自転車道。前身は台中市豊原区から東勢区までを結んでいた台湾鉄道旧東勢支線で、全長は約12㎞。緑のトンネルのような美しい並木道沿いに、のどかな田園風景や大甲渓の渓谷美、廃駅や鉄橋、客家の古民家など、趣のある景観が続く。自転車道の起点は台湾鉄道后里駅方面に延びる「后豊鉄馬道」と接続してるので、中長距離のサイクリングを楽しむこともできる。

 

まるで緑のトンネルのような並木道

東豊自転車緑廊の起点から3㎞ほど進むと、左手の大甲渓上流にダムが見えてくる。このダムは1977年に完成した「石岡水壩」で、多種多様な水鳥が観察できるバードウォッチングの名所としても知られている。水位が高い豊水期の景観は、ダム湖に周囲の山々の緑が映え格別に美しい。

 

 

ダムから1㎞ほど進むと、旧東勢支線の駅ホーム跡と線路跡があり、台湾鉄道の引退車両が2台保存されている。車両の前には「0蛋月台」と書かれた駅名標が置かれており、駅ホームのような可愛らしい雰囲気で人気の記念撮影スポットになっている。



石岡水壩
Add:台中市石岡区豊勢路1238号


東勢客家文化園区で客家文化に触れる
0蛋月台から3㎞あまり自転車を走らせると、大甲渓をまたぐ「梅子鉄橋」が現れる。鉄橋の上は青々とした山脈を背景に広がる山紫水明の景色が一望できる絶景ポイントだ。

 

 

鉄橋を渡って田園風景の中をさらに4㎞ほど進むと、東豊自転車緑廊の終点「東勢客家文化園区」に到着する。園内の文物館の前身は台湾鉄道東勢駅旧駅。待合室を改装した陳列室には現在も当時の長椅子が残っており、鉄道時代の面影が感じられる。園内には赤煉瓦が美しい客家建築のほかに、日常品などの文物も展示されている。園内を散策した後には、周辺の食堂やカフェでゆっくり休憩して、サイクリングの折り返しに備えよう。




東勢客家文化園区
Add:台中市東勢区中山路1号
Tel:04-2588-8505
Open:9:00-17:00、月曜休園
Ticket:入園無料
Web:facebook.com/fantasy.dons 



后豊鉄馬道

后里駅
台湾鉄道旧山線遺跡を目指せ!

台湾鉄道后里駅は人気自転車道「后豊鉄馬道」の最寄り駅。駅を降りると目の前にレンタサイクル店と公共レンタサイクルがあり、すぐにサイクリングにでかけられる非常に便利な環境が整っている。駅正面出口前には可愛らしいかき氷店もあり、サイクリングの前後に甘いものも楽しめる。

 

駅前のかき氷店ではケーキやドリンクも楽しめる



后豊鉄馬道は台湾鉄道旧山線廃線路を整備した自転車道。后里駅東側の后里馬場からスタートして、九号隧道を抜け、大甲渓鉄橋を渡る全長約4.6㎞のコースだ。往復しても1時間ほどと距離が短く、全体的に起伏もゆるやかなため、子供連れのファミリーにも人気がある。

 

 

駅前で自転車を借りたら、道路の標識に従って后豊鉄馬道に向かおう。緑の多い自転車道をのんびり自転車で走っていると、2kmあまりで前半のハイライト「九号隧道」に到着する。全長約1.2㎞の九号隧道は、日本時代の1908年に竣工した旧山線の鉄道トンネル。幻想的な照明で照らされたトンネル内は、まるでタイムトンネルのような雰囲気だ。




九号隧道

森屋
Add:台中市台中市后里区圳寮路160巷6号
Tel:0966-014-606
Open:12:30-20:30、木曜定休
Web:facebook.com/treehouse.ice.sweet
Access:台湾鉄道后里駅から徒歩1分

九号隧道
Open:4月-9月6:00-19:00、10月-3月6:00-18:00


鉄橋からの絶景とワインを満喫!
九号隧道を抜けると、大甲渓にかかる「大甲渓鉄橋(花樑鋼橋)」に出迎えられる。全長約380mの大甲渓鉄橋は九号隧道と同年に完成した旧山線の鉄橋。現在はもとの線路は取り外され、銅板が敷かれた自転車道に生まれ変わっている。鉄橋の上からは大甲渓の雄大な渓谷美も堪能できる。

 

大甲渓の渓谷美

鉄橋を渡ったら、鉄橋のそばに佇む観光ワイナリー「鉄道之郷酒荘」で小休止。ヨーロピアンな山小屋風の建物がたつ敷地内は公園のようになっており、ワインの樽や機関車のオブジェを前に写真撮影をする人が多い。なかでも建物屋上の展望台は鉄橋全体を俯瞰できる隠れた絶景スポットだ。

 



ワインの種類も豊富で、葡萄のワインは赤白のほか、変わり種の玉ネギ葡萄ワインも用意。ほかにも桑や梅ライチなどのワインもそろう。ワイン以外では、手作りの葡萄・桑・梅ジャムが人気。ほとんどの商品が試飲・試食が可能なので、じっくり試して好みのものを選ぼう。



ワイナリー屋上は大甲渓鉄橋撮影のベストスポット!

大甲渓鉄橋(花樑鋼橋)
Open:4月-9月6:00-19:00、10月-3月6:00-18:00

鉄道之郷酒荘
Add:台中市豊原区朴子街260巷2弄32号
Tel:04-2512-3393
Open:9:30-18:30
Web:facebook.com/midtaiwan    



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

トラベル特集――台中MRT グリーンライン

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘・宋育玫




台中MRT グリーンライン 

メトロで台中散歩
2021年4月末の正式開業に向け現在整備が進んでいる「台中MRTグリーンライン(緑線)」は、台中市初となるMRT。全長は16.71㎞で、MRT高鉄台中駅からMRT北屯総駅まで18駅を結ぶ。MRT高鉄台中駅で台湾高速鉄道と接続しているほか、MRT高鉄台中駅、MRT大慶駅、MRT松竹駅では、それぞれ台湾鉄道の新烏日駅、大慶駅、松竹駅にも接続している。台中市内の公共レンタサイクルやバス路線を組み合わせると観光の可能性がさらに広がるだろう。MRTに乗って新しい台中観光に出かけよう!



台中MRT 
Web:tmrt.com.tw

公共レンタサイクルiBike
Web:i.youbike.com.tw 


119高鉄台中駅
彩虹眷村

もとは「眷村」と呼ばれる大戦後に建設された軍人と家族のための集合住宅。長年ここで暮らす黄永阜さんが、2008年から自宅と隣人の家屋の壁にカラーペンキで神様・人物・動物などの絵を描き始めたところ、カラフルで独特の遊び心にあふれた画風が注目されるようになった。現在は村全体が「彩虹眷村(レインボービレッジ)」として人気観光スポットとなっている。


Add:台中市南屯区春安路56巷25号
Open:8:00-18:00
Web:1949rainbow.com.tw
Access:MRT高鉄台中駅から市バス56または800で「彩虹眷村(嶺東南路)」下車


114豊楽公園駅
豊楽彫塑公園  
     
台湾初の公立彫刻公園で、敷地面積は約6ha。公園中央の人口湖とアーチ橋を囲むように児童遊戯場、親水エリア、歩道などが配置されている。敷地のあちこちに展示されている彫刻は合計52作品。

 

 

園内を散策しながら彫刻を鑑賞してアートな雰囲気に浸ったり、子供たちと個性的な遊具が揃う遊戯場で遊んだりと、多彩な楽しみ方できる公園だ。



Add:台中市南屯区文心南五路一段331号
Open:24時間 
Access:MRT豊楽公園駅から徒歩5分


112文心森林公園駅
文心森林公園   
    
MRTが走る文心路に面した市民公園。8.88haの広大な敷地内に、円形劇場、親子向けの遊戯場、芝生の広場などが揃う市民の憩いの場。15000人収容可能な円形劇場「台中市円満戸外劇場」は台湾全国最大規模を誇る。劇場は国際的なイベントにも使用され、市民の暮らしとアートをつなぐパフォーマンス空間となっている。


Add:台中市南屯区文心路一段289号
Open:24時間
Access:MRT文心森林公園駅から徒歩すぐ


111水安宮駅
無為草堂  
         
池を囲んで瓦葺きの建物がたつ茶芸館。400坪を越える敷地内は緑があふれ、池に面した席からは水中を悠々と泳ぐ錦鯉の姿が眺められる。

 

 

静かな佇まいのなか、ゆったり優雅に茶杯を傾ければ、ここが都会の真ん中だということを忘れてしまうほど。茶葉は鹿谷や阿里山などの契約農家から仕入れたものを用意。黒糖蒸しパン「黒糖糕」などのお茶請けも豊富だ。


Add:台中市南屯区公益路二段106号
Tel:04-2329-6707
Open:10:30-21:30
Ticket:ミニマムチャージ:NT$200/サービス料:10%/カード:可/予約:可
Web:facebook.com/WuweiTeaHouse
Access:MRT水安宮駅から徒歩約6分
※日本語メニューあり/土曜19:30-20:30に中国伝統楽器演奏あり


110市政府駅
台中国家歌劇院 

 

 

ロイター通信社から「世界9大新ランドマーク建築」にも選出されたモダン建築は、日本人建築家・伊東豊雄氏の設計。館内は洞窟のようなデザインで、曲面を描く壁を組み合わせて梁も柱もない柔らかな空間を生み出している。舞台芸術鑑賞のほか、カフェやレストランでの食事、台中ブランドが揃うショップでのショッピングも楽しめる。


Add:台中市西屯区恵来路二段101号
Tel:04-2251-1777
Open:火曜-木曜・日曜11:30-21:00、金曜・土曜・祝日11:30-22:00、月曜休館
Web:npac-ntt.org
Access:MRT市政府駅から徒歩15分


109文心桜花駅
逢甲夜市  

 

 

逢甲大学周辺に広がる大規模な夜市。逢甲夜市が発祥の地となった台湾B 級グルメも多く、台湾の夜市文化を体験したいなら、ぜひ1度は出かけてみたい夜市だ。物価の安さでも知られており、若者向きの最新流行のファッションや日用品も揃っている。


Add: 台中市西屯区文華路100号 (逢甲大学周辺)
Open: 16:00-2:00
Access:MRT文心桜花駅から市バス33で「逢甲大学(福星路)」下車


106文心崇徳駅
台湾民俗文物館   
  
1990年に台湾の民俗文化の保存と伝承を目指して建設された公園。園内は民俗広場と民芸広場に分かれており、民族広場では細部まで見事に再現された中国福建閩南風の伝統家屋「四合院」が見学できる。建物わきには美しい中国風の庭園もあり、まるで昔の台湾に迷い込んだかのような世界が広がっている。

 

 

民芸広場にはイベントスペースのほか、伝統家屋風のカフェやショップが並んでいる。結婚写真やコスプレ撮影にも人気のスポットだ。



Add:台中市北屯区旅順路二段73号
Tel:04-2245-1310
Open:9:00-17:00、月曜休館
Ticket:入館無料、コスプレ撮影NT$500、結婚写真撮影NT$800
Access:MRT文心崇徳駅から徒歩5分


105四維国小駅
一徳洋楼   

日本時代の1920年代に建設された台中市の歴史建築。別名を「林懋陽故居」といい、戦後に「一徳洋楼」と呼ばれるようになった。敷地内にたつレンガ造りの平屋建ての本館と2階建ての洋館の建物のあちこちに和風・洋風・中国福建風・戦後の軍人村風の建築様式が融合しており、独特の美しさが感じられる。2015年に改装が完了し、現在は文化施設として利用されている。


Add:台中市北屯区文昌東十一街14巷1号
Open:10:00-17:00、火曜・水曜休館
Ticket:入館無料
Web:facebook.com/YidoMansion
Access:MRT四維国小駅から徒歩9分 


台中MRT沿線ホテル
中科大飯店Zhong Ke Hotel    

「中科大飯店」は24時間日本語対応可能でビジネス出張、観光のどちらにも最適のホテル。全225室の客室はシンプルかつ落ち着きのあるデザイン。客室はすべて広さ33㎡以上で、窓もあり明るい雰囲気。バリアフリー客室を除く全客室の浴室にバスタブ完備なのもうれしいポイントだ。

 

ファミリールーム

エグゼクティブダブルルーム浴室

 

種類豊富な和洋中ビュッフェスタイルの朝食が人気で、館内のカフェ、会議室、ビジネスセンター、ジム、ランドリーなどの施設も快適な滞在をサポートしてくれる。

 

 

ホテルは公園に隣接した閑静な環境にあり、周辺にはご当地グルメの食堂やレストランも多く、ホテル滞在中も充実した時間が過ごせる。MRT文心崇徳駅まで徒歩5分、高速鉄道台中駅から車で約20分、台中科学工業園区まで車で約15分という好立地のうえ、ホテル前のバス停から台湾鉄道台中駅までバスが出ているのでどこに出かけるにも便利だ。




   
神岡区にも別館「中科后豊会館」があり、こちらは台湾鉄道豊原駅と豊洲工業区へ車で10分、台中国際空港までは車で30分とビジネスに便利なロケーション。一足のばせば、豊原駅ちかくの廟東夜市のほか、人気サイクリングロードの后豊鉄馬道や東豊自行車緑廊など、人気観光地も豊富。台中市北部での宿泊におすすめのホテルだ。

中科后豊会館


中科大飯店
Add:台中市北屯区崇徳路二段256号
Tel:04-2246-5599
Web:zkhotel.com.tw

中科后豊会館
Add:台中市神岡区五権路128号
Tel:04-2512-2211
Web:zkhotel.com.tw



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

トラベル特集――台中 霧峰・大里(前編)

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企画構成/高田雅子 文/高田雅子 写真/季子弘・宋育玫




台中 霧峰・大里
台中盆地で歴史&アートめぐり
お洒落なグルメやインスタ映えスポットが多い流行発信地の台中市だが、市街地中心部から少し離れると時間の流れが緩やかになり、また異なる姿が見えてくる。今回は、美しい歴史建築や豊かな農産物で知られる霧峰(ウ―フォン)、近年アートスポットが注目を集める大里(ダーリー)をめぐり、スローなテンポで台中盆地の山側の風景を旅してみよう。



おすすめコース
1日目:台湾鉄道台中駅→霧峰
2日目:霧峰→大里→台湾鉄道台中駅



霧峰
林家300年の歴史舞台を歩く
台中市の最南端に位置する霧峰は、古くは台湾原住民族の集落で「阿罩霧(Ataabu)」と呼ばれていたが、清代になり大陸から渡来してきた人々によって開発が進められていった。年間の平均気温が20度前後と温暖な気候で、大里渓をはじめとした河川により水源も豊富なため農業が盛んな土地だ。霧峰に来たら、地元産の米や果物を使った酒や農産物をぜひ試してみたい。2021年1月からは休日観光シャトルバス「迴遊・阿罩霧」の運行も始まり、より便利になった霧峰観光に注目が高まっている。


Access:
霧峰:台湾鉄道台中駅から市バス50、201で「霧峰郵局(中正路)」下車、徒歩または公共レンタサイクルで各スポットへ

ibike(YouBike台中)
Web:i.youbike.com.tw/home

休日観光シャトルバス「迴遊・阿罩霧」
wftrip.com.tw



国定古跡霧峰林家
霧峰林家宮保第園区
「霧峰林家」は台湾の著名な五つの富豪一族である「五大家族」のひとつ。開祖は、1746年に中国福建から台湾に渡来した林石。阿罩霧地区(現在の霧峰区)に定住した3代目林甲寅の子の代に、長男・林定邦の「下厝」と次男・林奠国の「頂厝」の二つの系統に分かれ、後に下厝は武門として、頂厝は政治・教育・文化などの方面で、台湾近代史に重要な影響をあたえた。国定古跡「霧峰林家」は霧峰林家の阿罩霧地区の邸宅と庭園の総称で、国定範囲は下厝系統(草厝・宮保第・大花庁・二房厝・二十八間)、頂厝系統(頤圃・蓉鏡斎・景薫楼・新厝)、萊園(霧峰林家花園)の三つに分かれる。

 

大花庁の舞台

宮保第 扁額

「霧峰林家宮保第園区」では下厝に属する「宮保第」と「大花庁」の建築群を公開。宮保第は台湾でもっとも広い敷地を持つ伝統建築。大花庁は台湾で唯一現存する木造福州式舞台。林家の宴席や観劇のための専用空間で、一族の全盛期を象徴する建築物だ。

 

大花庁舞台天井の牡丹の彫刻は「花開富貴」を象徴

第五落前院落(最奥の母屋前の庭園)

 

いずれの建物も中国大陸の漳州・福州、西洋、日本の様式が融合した建築美が素晴らしい。細部に施された麒麟や牡丹など祝福の意味を持つ意匠の装飾も見逃せないポイントだ。清の時代に迷い込んだかのような美しい空間をめぐりながら、霧峰林家の3世紀に渡る歴史の舞台で華やかなりし時代の声に耳を傾けてみたい。


2021年1月にオープンした中国茶カフェは参観後の休憩に最適


ミュージアムショップのオリジナルグッズ

Add:台中市霧峰区民生路26号
Tel:04-2331-7985
Open:9:00-12:00、13:00-17:00
Ticket:NT$250
Web:wufenglins.com.tw
Access:台湾鉄道台中駅から市バス50、201で「霧峰郵局(中正路)」下車
※平日は定時ガイドツアーのみ、土曜・日曜・祝日は自由参観可、詳細は公式サイトを参照
※日本語・英語ガイドの費用は予約時に別途問い合わせ


萊園(霧峰林家花園)
一般に「霧峰林家花園」として知られる霧峰林家の庭園。現在は明台高中の敷地内となっており、庭園は観光客も自由に見学できる。

 

萊園園門

 

庭園に続く橋を渡り園門をくぐると、湧水をひきいれた「小習池」と周囲の優美な建物、後方の山々が一体となった絵画のような美しい風景が広がっている。庭園散策の後には校舎内に併設の「林獻堂博物館」にもぜひ立ち寄りたい。歴史文書や豪華な家具、衣装などの豊富な文物を通して霧峰林家の歴史に思いを馳せてみよう。


小習池の飛觴醉月亭

五桂樓


林獻堂博物館

Add:台中市霧峰区萊園路91号(明台高中校門から入園)
Tel:04-2339-1761
Open:9:00-18:00
Ticket:萊園(庭園):入園無料、林獻堂博物館:NTS100
ガイドツアー:NT$220(林獻堂博物館・萊園・景薰樓・蓉鏡齋のガイドツアーを含む)
Web:thelinfamily.org.tw
Access:台湾鉄道台中駅から市バス50、201で「霧峰郵局(中正路)」下車


景薫楼・蓉鏡斎
林家宮保第園区に近接する「蓉鏡斎」と「景薫楼」は国定古跡「霧峰林家」の頂厝系統に含まれる。「蓉鏡斎」は頂厝の始祖林奠國の住居を1887年に孫の林文欽が改築した建物。中庭に孔子廟様式の半月池をもつ優美なつくりで、長く林家一族専用の私塾として使われていた。

 

蓉鏡斎正門

 

蓉鏡斎室内

 

「景薫楼」は林奠國が1864年から建造を始めた邸宅。前後に三つの建物が並び、中央の建物の左右から前面にのびる棟からなる美しい建物だ。1916年と1999年の2度の大地震で損壊し改修を経験しているが、当時の華やかな雰囲気を良く残している。頂厝一族が実際に使用していた家具などは、「林獻堂博物館」で見ることができるので、ぜひ同時に訪問しよう。


景薫楼正門


Add:台中市霧峰区民生路42号
Tel:04-2339-1761
Open:9:00-18:00
Ticket:NTS120(景薫楼・蓉鏡斎共通、入場券は林獻堂博物館で購入)
Web:thelinfamily.org.tw
Access:林家宮保第園区から徒歩1分


霧峰名物グルメ
霧峰爌肉飯
デカ盛りとコスパの良さで地元民に大人気の食堂。平日も店の前にはテイクアウトの行列ができているが、イートインの場合は直接店内へ。注文は、店の人が声をかけてくるのを待ち口頭で伝える。中国語が難しければ壁のメニューを指さししよう。看板メニューはゴロンとした豚の角煮がのった「爌肉飯」。肉の下に野菜のおかずがこぼれ落ちそうなくらい詰められており、小サイズでも十分すぎるほどのボリュームだ。豚肉はすっきり醤油味のたれで煮込まれ、漢方の香りもなく食べやすい。同じたれのそぼろをのせた「肉燥飯」も人気。



Add:台中市霧峰区中正路1158号
Open:6:30-14:00、日曜・月曜定休


肉圓婆
霧峰市場周辺には有名な伝統グルメ店が多い。「肉圓婆」も外せない老舗の一軒だ。でんぷんの粉で豚肉餡を包み、低温の油で揚げ煮した「肉圓」は皮がモチモチ。

 

 

外側の少しカリッとしている部分が香ばしく、食感のアクセントになっている。肉圓にかける醤油、おろしにんにく、甘いたれ、唐辛子だれなどの調味料は、混ざりあうと醤油ベースで甘すぎない絶妙なピリ辛だれになる。お供には、肉団子と豆腐、大根入りのスープ「綜合湯」を。スープは塩ベースで、大根にもしっかり味が染みている。豆腐も大きく食べ応え満点だ。


Add:台中市霧峰区民権街42号
Open:8:30-18:30、火曜定休


霧峰市場炸粿米苔目冰
霧峰市場の名前のない揚げ物店。目立たないので、訪問時はうっかり通り過ぎてしまわないよう気を付けたい。一番人気は牡蠣のかき揚げ「蚵仔嗲」。非常に薄い衣の中にはニラがぎっしり。さらにニラの中にはぷりぷりの牡蠣が隠れている。

 

 

店が独自に調合した醤油だれと唐辛子だれをつけていただくと、ニラと牡蠣のうまみがさらに引き立つ。甘く味付けしたもち米を揚げた「米糕」は、特製醤油だれをつけると柔らかいみたらし団子風の味わい。デザートとしても楽しめる一品だ。4月から12月はかき氷も提供している。



Add:台中市霧峰区民主街(民権街と民主街の角から南に数軒目)
Open:8:00-15:00



※掲載情報は取材時のものであり、現在の情報とは異なる場合があります。

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