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台湾茶物語ーーお茶請けシリーズ ①  中国宮廷菓子

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中国語の「茶点」とはお茶を飲む時につまむ食べ物のことで、通常小さくかつ少量で、上品な外観をしている。味は、塩味も甘味もあり、「点心」とも呼ばれる。中国唐代、庶民の間で喫茶が流行し、お茶と一緒に菓子をいただく習慣ができた。時代が移り変わるにつれて、飲食文化は奥深いものとなっていった。清代になると、中国北方の民間点心が紫禁城で、宮殿のコックの熟練の技により、一躍皇宮御用達のお茶請けに格上げされ、宮廷点心と呼ばれた。

 よく知られる宮廷点心としては、驢打滾、艾窩窩、豌豆黄などがある。驢打滾はもち米であんこをくるんだもので、きなこをまぶす様が、ロバが地上を転げ回っているように見えることからこう名付けられた。雪玉のように真っ白な艾窩窩は、各種ナッツを包んだもち米だんごで、独特の歯ごたえが魅力。豌豆黄はエンドウマメを原料とし、滑らかな舌触りとさっぱりとした甘味が特長で、口に入れるととろける。春夏にぴったりの爽やかなこの点心は、西太后のお気に入りだったと伝えられる。


取材協力
徳也茶喫
台北市中正区鎮江街3の1号(台北喜来登大飯店横)
Tel:(02)2396-8036
Open:11:00-22:00

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