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街道散策ーー猫空・深坑 台北近郊のプチトリップ(一)

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台北市文山区の猫空と新北市の深坑区・石碇区は都市部に近い丘陵地帯で、それぞれ個性豊かな特性と風貌をもつ。台北市動物園や政治大学にも近い猫空は台北最大の茶葉の生産地帯。独特の茶文化と歴史・風土を擁し、茶芸とピクニックが楽しめる人気のスポットだ。水路の便をもつ深坑は清代には茶葉をはじめ貨物の集散地として栄えたが、今では豆腐料理の名所として知られる。またかつて鉱業が盛んだった石碇には淡蘭古道や石碇老街といった多くの史跡が残る。


アクセス
猫空:MRT文湖線動物園駅下車後猫空ロープウエイに乗り換え猫空駅下車
深坑:
1. MRT文湖線木柵駅から660・819・912号市バスに乗り換え深坑下車
2. MRT文湖線木柵駅から台湾好行バス「木柵平渓」線に乗り換え深坑老街下車
3. MRT板南線市政府駅下車後912号市バスに乗り換え深坑下車
猫空から深坑へ:MRT動物園駅前から236市バスに乗り換え深坑下車




 猫空
 「茶の里」として発展してきた猫空(マオコン)は、鉄観音茶の産地として名高い。1990年代に入って農業から観光産業への転換をはかり、多くの茶芸館やカフェ、茶葉料理のレストランが林立するようになった。山上からは台北の市街が一望できることから、夜景を楽しみに訪れる家族連れも多い。





猫空ロープウエイ
 文山区に誕生した猫空ロープウエイは全長4.03キロ。台北動物園駅を起点に、動物園内駅・指南宮駅を経て猫空までを結ぶ大切な市民の足である。台北市内からはMRT文山線を利用して動物園に達すれば、簡単にロープウエイに乗り継げる。ゴンドラは八人乗りの一般タイプのほか、ガラス製の床をもつ五名乗りのクリスタルタイプがある。ゴンドラからは台北市と猫空の優美な景観が一望でき、動物園・指南宮・猫空をあわせて一日のコースが組み立てられる。



ロープウエイの営業時間
火曜-木曜 09:00-21:00
金曜・国定休日前日 09:00-22:00
土曜・国定休日 08:30-22:00
日曜・国定休日最終日 08:30-21:00
月曜運休
※強風・豪雨・地震時には臨時に運休することもあるので事前にMRTの各駅案内所にて運行状況を確認のこと。




台北市立動物園
182ヘクタールの広大な敷地に八つの屋外展示ゾーン・六つの室内展示館・五つの環境教育コーナーが設置されている。自然林に囲まれ、景観と生態に恵まれた園内で、動物たちは原生地にもっとも近い環境で生活しており、教育・研究・保護・娯楽の機能を兼ね備えた動物公園である。現在もっとも人気ものはジャイアントパンダの團團(トゥワントゥワン)と圓圓(ユエンユエン)。今年七月六日には可愛いベビーも生まれ、今年度末には一般公開の予定だ。


Open:09:00-17:00(入場は16:00まで)、旧暦除夜は休園
Access:MRT文湖線動物園駅下車
Web:www.zoo.taipei.gov.tw




指南宮
道教の聖地。中国伝統の宮殿式建築で、「八仙」のひとつ呂洞賓を主神とする。儒教・道教・仏教の「三教合流」の理念に基づき、仏神や孔子もともに祀られている。呂洞賓を祀る純陽宝殿が百二十年の歴史を擁するほか、玉皇大帝と王母娘娘を祀る凌霄宝殿、「仏祖殿」とも呼ばれる大雄宝殿とあわせて三宝殿と呼ぶ。かつて指南宮に参拝したカップルは縁が切れるという風説があったため、廟では今年になって「恋人たちの聖地」コーナーを設け、縁結びの神様「月下老人像」・姻縁線木道・ラバーズ展望台などの施設を設置して、若い男女の参拝を呼びかけている。




Add:台北市文山区萬壽路115号
Access:猫空ロープウエイ指南宮駅下車後徒歩約5分




台北盆地の全景を眺めながら、龍門客桟の料理を堪能する。


猫空茶館
 猫空一帯には多くの茶芸館が立ち並ぶ。訪れた茶芸館では、茶葉の選択がまず必要となる。料金は通常、茶水費(コンロ・湯水など)の人数分に茶葉代を加えた費用となる。茶水費は各店や時間によって差異があるので、事前によく確かめよう。自身で茶葉を用意することも可能な店もある。




龍門客桟
 地元の食材を活用する中華レストラン。シンプルな原木および白色を基調とし、窓からは台北101ビルおよび台北盆地の全景を望む。茶農を兼ねるオーナーは、鉄観音小饅頭・茶蝦・茶葉炒飯など茶葉を料理に取り入れたメニューを開発している。「桶仔鶏」は鶏をまるごと燻蒸した看板料理。猫空特産のタケノコサラダとあわせていただきたい。また龍門客桟では外国人ツーリストのために英語・日本語による台湾茶道教室を開いている。



Add:台北市文山区指南路三段38巷22-2号(ロープウエイ猫空駅を出て右に徒歩約5分)
Tel:(02)2939-8865
Open:平日11:00-02:00・休日11:00-04:00





猫空閒Café  
 茶芸館が林立する猫空にあっても、猫空閒Caféは独特の風格を持つ露天のカフェだ。台北の夜景を俯瞰する絶好の位置にあることから、若いカップルの人気が高い。一・二階のテーブルからの眺望は良好で、眼下の白いパラソルやキッチンカーが欧風の佇まいをみせる。猫空では珍しいコーヒーとケーキを基調にしたカフェながら、ほかにハーブティ・ジュース・スムージーなどメニューも多彩。 




Add:台北市文山区指南路三段38巷3号
Tel:0953-304-776
Open:平日12:00-24:00・休日10:00-03:00、雨天休業
Access:猫空ロープウエイ駅から草楠方向に徒歩約12分あるいは小10市バス利用



張迺妙茶師記念館
猫空名産の鉄観音茶は張迺妙氏が1895年に中国大陸から初めて導入したといわれる。そうした鉄観音の歴史を継承し、茶文化を普及するために1995年に張迺妙茶師記念館が設立された。一階は喫茶室、二階は茶葉の種類・歴史・製茶過程を紹介した展示エリアとなっている。

Add:台北市文山区指南路三段34巷53之2号 
Tel:(02)2938-2579 





邀月
 静かな山林の中に百以上の席を擁する「邀月」は猫空を代表する老舗の茶室。政治大学にも近いことから、二十四時間営業の当店は終日学生たちや若いサラリーマンでにぎわう。邀月では自産の茶葉のほか、湯包・饅頭・滷味といった多彩なメニューを提供しているが、なかでも天然食材で自製した小饅頭・ヤマイモ餅・滷豆干・観音湯包などがお茶請けとして人気だ。




Add:台北市文山区指南路三段 40 巷 6 号 
Tel:(02)2939-2025・(02)2937-8771
Open:24時間営業、年中無休





大茶壷
 当店三代目亭主の阿義師氏は、食品学科の出身で、茶葉や果物を利用した養生料理を次々に開発して好評を得ている。阿義師の祖父は当地の茶農家だったが、ハイカーが多いのに気づき、道端に茶を入れた急須をおいて無料で供していたという。それが料理と喫茶を提供する複合式レストランの開店につながった。すでに猫空名物になった「茶葉炒飯」だが、当店ではジャスミン緑茶と鉄観音という二種の茶葉を使用しているため、とくに芳醇な香りがする。「桂花野蕨百香果盅」はパッションフルーツを取り入れたオリジナルの野菜料理。また「茶燻鶏腿」は鶏のもも肉を武夷山の岩茶で燻蒸した茶壷の看板メニューで、こんがりきつね色が食欲をそそる。




Add:台北市文山区指南路三段38巷37之1号 (ロープウエイ猫空駅から徒歩約10分)
Tel:(02)2939-5615
Open:平日10:00-23:00・休日10:00-00:00(料理のオーダーは11:00以後)、第二・第四月曜定休



鉄観音包種茶研発推広中心
鉄観音包種茶研発推広中心は農業・生活・文化を結合させた観光・教育施設。施設内には製茶の過程を紹介する展示エリアと茶芸活動センター、屋外には模範茶畑が設置されている。平日のみ団体参観の予約を受け付け。週末はボランティアによるガイドがある。

Add:台北市文山区指南路3 段40 巷8之2号
Tel:(02)2234-0568

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