みなさんこんにちは。このコラムでは、台湾常連観光客である私(胖太子)の目線から見た台湾のよいところやよいものなどを「台湾の光」として読者の皆様にお届けしています。
突然ですが、皆さんが台湾に初めて行ったときに驚いたことは何でしょうか。バイクの多さや3人乗り、夜市の活気などいろいろあると思いますが、私が台湾でいろいろ驚いたことのひとつに、テレビのチャンネルの多さがあります。日本でも最近CSなどで様々なチャンネルができていますが、台湾のテレビ局は、同じテレビ局でもニュースチャンネル、バラエティチャンネルなど複数のチャンネルを持つなど非常に多くのチャンネルがあるため、各チャンネルの視聴率も日本に比べるととても低く、視聴率が1%を超えると人気番組といわれるほどです。
私が数あるチャンネルの中で最も好きなのが、新聞台(ニュースチャンネル)です。日本のニュース番組でも最近はテロップが多く使われる傾向にありますが、台湾のニュースチャンネルは、天気や気温、時刻などが常時テロップで画面に出ているので、知りたい情報を集めるのにとても便利であるというのが理由の一つです。もう一つの理由は、グローバルなニュースとローカルなニュースが同時に流れていてとても面白いからです。例えば、世界的な関心事であるウクライナ情勢で緊迫感のある報道がされた後に「嘉義で高速道路におじいちゃんが自転車で乱入」というニュースがあり、「暑いから高速道路の方が涼しいからと思って」という地元のおじいちゃんが警察に怒られている映像が流れるのです。日本のニュース番組にはあまりないことで、特にこの地元のB級ニュースからは台湾の日常を伺いしることができ、とても面白いです。
このほかにおすすめのチャンネルとしては、財経チャンネルがあります。証券会社のアナリストや相場師の方が、チャートなどを使い、「この株が買いだ!」と視聴者をまくしたてる様は言葉がわからなくても楽しむことができます。夜なかなか眠ることができないときは、仏教チャンネルがおすすめ。ありがたいお坊様の説法や読経の声を聴きながら、心安らかに眠ることができるでしょう。また、原住民チャンネル、客家語のチャンネルなどからは台湾の多民族性を知ることができます。日本のバラエティチャンネルやドラマチャンネルもありますので、長期滞在で日本が少し恋しくなった方にはこちらもおすすめです。
もちろん、台湾まできて一日中テレビにかぶりついているのはもったいないですが、ちょっと時間が空いた時にホテルのテレビをつけてみると、あなたの知らなかった台湾を垣間見ることができるかもしれません。ぜひ一度お試しください。
<著者紹介>
胖太子(ぱんたいず)
仕事で台湾を訪れるうちに、いつしか仕事を忘れて台湾を訪れるようになった日本人。季節に一度は台湾を訪れないと発作が起きる。外見は「電音三太子」にそっくりとかなんとか…。