山形県の吉村美栄子知事が2015年11月に代表団を率い高雄を初訪問して以来、高雄と山形は農業・教育・産業をめぐり多彩な交流を展開してきた。さらに提携の領域を拡充しようと、吉村知事が改めて高雄を訪問し、高雄市陳菊市長とこの5月18日に「高雄市・山形県経済文化交流友好提携覚書」を交わした。さらに二人の女性首長は、農業・教育・観光・経済面での提携を進化させるとともに、女性のリーダーシップを巡る交流促進でも双方の決意を確認した。
陳菊市長は、山形県は日本の農業大県であり、昨年高雄大立デパートで開催した山形県農産特展は消費者の好評をえた。高雄もまた美濃米・バナナ・パイナップル・グアバ・パパイアなどの特産品に恵まれる。将来山形県内のスーパーで販売できれば、日本の消費者により上質の高雄の農産品を提供できるだろう。また高雄市民は山形県民と同様に人情味深く、当地は南国ならではの景観に恵まれている。2015年山形県を訪問した外国人ツーリスト数では台湾人が第一位だった。ぜひより多くの山形県民に高雄を訪問していただきたいと抱負を述べた。
中国科技大学では五年前から「バックパッカー日本語コンクール」を開催しているが、今年から香川県と共同して「香川県之旅 行程設計日本語コンクール」を主催することになった。大学生部門・高校生部門の第一位のチームと指導教師は香川県への三泊四日の友好訪問ツアーに招待されるというビッグな企画。5月21日の決勝戦には公益社団法人香川県観光協会の三矢昌洋会長と谷口英二事務局長も審査員に加わり声援を送った。
統計によると2015年度台湾から香川県を訪問した旅客は6万4千人を超え、香川入りした外国ツーリストの約36%が台湾人だったという。中華航空が今年3月から高松往きを週6便に増便したように両者の交流はますます密切になっている。コンクール当日、学生たちは栄冠を得ようと、金刀比羅神社・栗林公園・讃岐うどん、さらには今年開催中の瀬戸内海国際芸術祭などを行程や話題に取り入れ、流暢な日本語で香川旅行の創意を競い、満場の喝采を得ていた。