ダブルデッキ展望バスで高雄市内ツアー
台湾初の路面電車「軽軌道」が注目を集める高雄にまた新しい観光「名所」が加わった。他県に先駆けて導入されたダブルデッキ展望観光バスである。鮮やかなボディにのった二階デッキは屋根も窓もないオープンスタイル。海風を頬に受けながら高雄市内を巡ることができる。
展望バスは将来は2本の営業路線が想定されているが、ソフトオープン期間中は、「夢時代」から駁二特区・哈瑪星(ハマシン)・高雄展覧館・城市ギャラリー・歴史博物館・MRT美麗島駅を巡る。正式の営業は今年の年末を予定している。
二階のオープンデッキ部分に44席、一階に10席。車内ではガイドによる案内があるほか、座席に手持式の解説マシーンが設置されている。主要スポットに近づくたびに、英語・日本語・韓国語で由来や故事を紹介してくれる仕組み。
高雄MRTと江ノ島電鉄が提携
高雄MRTと江ノ島電鉄が観光提携協議を締結した。台湾人は高雄MRT駅で一・二日切符を購入すれば、江ノ電「鎌倉駅」「江ノ島駅」「藤沢駅」において「江之電沿線PASSPORT(中国語版)」をゲットできる。一方日本人の旅客が「江ノ電一日券」を高雄MRTR4高雄国際機場(空港)駅・R6凱旋駅・R11高雄駅・R16左営駅あるいはO2鹽埕埔駅に持参すれば無料で「高雄MRT沿線PASSPORT(日本語版)」および「好玩カード」と交換してもらえる。期間は来年3月末まで。
両鉄道観光パスポートには高雄MRT・軽軌道および江ノ電沿線の主要観光スポットが紹介されているほか、地元の名店優待情報がついている(乗車券は別途購入の必要あり
)。「好玩カード」は「一卡通」(iPASS)と同様のプリペイドカードで、金額をチャージすれば、台湾の公共交通機関やコンビニなどでの支払いに利用できる。今回の提携を記念して、江ノ電は藤沢駅ホームで使用している「好きです江ノ電」を高雄国際空港駅で列車出発時に使用することを認めた。これから両鉄道の多様な提携拡大にファンの期待が高まりそうだ。
台湾好行バスに澎湖線や嘉義線
好評を得ている台湾好行シャトルバスに新しい路線が加わった。今夏開通したのは台湾南部嘉義の「故宮南院線」と離島澎湖の「媽宮北環線」。
故宮南院線は故宮南院(故宮博物院の南部分館)・板陶窯・新港奉天宮・檜意森活村など15か所を巡るもので、嘉義高速鉄道駅・民雄駅や台湾鉄道嘉義駅という三つの要衝を通過する。個人旅行客やバックパッカーにとって大きな手助けとなろう。
一方、媽宮北環線は澎湖本島・白沙・西嶼の媽宮文化城・跨海大橋・二崁聚落・大菓葉玄武岩柱・漁翁島灯台といったスポットを巡る。三つの路線があり、A・B線は市内発で、B線は空港を経由、C線はクルーズ船の運行に合わせて予約制をとる。
交通部観光局がDeNAおよび日本旅行と提携計画を交わす
台湾政府交通部観光局は2016年8月16日、改めてDeNAトラベルおよび日本旅行と送客拡大計画を締結した。台日旅客相互訪問者数の差を縮めようと、交通部観光局では近年積極的に日本の旅行業者との提携・協力を進めている。今年はまたネットを通じた販売に業績のあるDeNAトラベルや日本旅行社との間で提携をいっそう強化することになった。DeNAはこの2年連続して送客目標を達成するなど好成績を収めている。
今回日本旅行との締結式には6月30日に就任したばかりの堀坂明弘社長が臨んだ。長期にわたりJR西日本の取締役として、沿線の観光振興に手腕を発揮してきた堀坂社長は、当協議書の締結を励みに日台観光業界双方の発展に力を尽くしたいと決意を述べた。