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ITF特別報道ーー今年の日本ゾーンは過去最高の142ブース

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今年の日本ゾーンは過去最高の142ブース

台北国際トラベルフェア

 

文/吉岡桃太郎

 

 台湾最大の旅行の祭典「台北国際トラベルフェア」(Taipei ITF)。24回目となる今年は11月4日から7日にかけて開催される。数年前から毎年4日におよぶ会期中の入場者数は毎年20万人を越え、一昨年には30万人を突破。さらに昨年はその数は約35万人にまで膨れあがった。また、海外からの出展者も増加傾向にあり、昨年は60の国と地域からの出展があった。今年も例年通り「日本ゾーン」が設けられ、70余りの企業・団体が過去最高となる142ブースを出展する予定だ。


個人旅行をターゲットに


 台湾の交通部觀光局の統計によると、昨年一年間の出国者数は1,318万人と過去最高となっており、2014年の国連世界観光機関(UNWTO)の海外旅行者数ランキングで21位になっている。ちなみに日本は15位だ。こうしたデータからも台湾人の出国者数が年々増加傾向にあることが見て取れるが、中でも日本を訪れる台湾人の数は増加の一途をたどっている。JNTO(日本政府観光局)によると、昨年一年間の台湾からの訪日者数は約358万人、今年は8月末までの8カ月間で約289万人と年間で400万人を突破しそうな勢いだ。

 


 こうした台湾人観光客への観光プロモーションに最適の場となっているのが「台北国際トラベルフェア」だ。昨年から従来の会場1階だけでなく、2階にも拡大された「日本ゾーン」では、北は北海道から南は沖縄までの70余りの企業・団体がそれぞれの魅力を台湾人にアピールする。

 


 円安が続き、台湾人観光客にとっては出費がかさばることになっているが、格安航空会社の航空便の就航や台湾から日本の地方都市への航空便が増便し、旅行代金を抑えたり、地方都市にダイレクトに飛べたりできるようになり、それに伴ってツアーではなく個人旅行の割合も増えてきているが、今回の出展者の顔ぶれを見てみると、「JR東海、MKタクシー、京阪ホールディングス、京王グループの交通機関の新規出展、JTBグローバルマーケティング&トラベルなど日本の旅行会社の新規出展、ぐるなび等の飲食情報サイトなど、個人旅行に関連したブース出展が増えている」(公益社団法人日本観光振興協会の村上旭氏)

 


 交通機関関連では前出の新規出店者のほか、「JR東日本」「JR西日本」「東武鉄道」「東京モノレール」「南海電気鉄道」「はとバス」「東京空港交通」「ニッポンレンタカー」などが出展するが、料金がお得な鉄道会社の外国人向けの周遊券も種類が増えてきて、台湾人にも人気がある。「FIT化(個人旅行化)が進んでいるので、JR EAST PASS人気も加速している」(公益社団法人日本観光振興協会東北支部の廣瀬浩子氏)

 


 それから台湾のSNSやブログでは、「戦利品」と称して日本で購入したものをずらりと並べた写真を公開するのが流行っているが、「東京駅一番街」「一般財団法人ジャパンショッピングツーリズム協会」など、個人旅行をターゲットにしたショッピング関連の出展者もある。

 


 また、日本を訪れる台湾人観光客はリピーターが比較的多いため、ほかのところにはない魅力を掲げる出展者もいる。「昨年は東北にしかない冬の素材として樹氷を紹介し、周知の成果があったのか樹氷ツアーの販売が定着してきている。今年は東北の冬祭りや冬の旅の楽しみ方を提案する」​(前出の廣瀬浩子氏)


目立つ九州からの出展者


 今年4月に熊本と大分一帯で相次いで発生した地震。熊本城、草千里、阿蘇南鉄道など台湾人がよく訪れる人気の観光スポットやその周辺道路が被害に遭い、台湾からの九州ツアーがキャンセルになったりし、一時は被害がほとんどなかった由布院、黒川温泉、別府などを訪れる台湾人も減っていた。しかし台湾で九州関連のイベントなどが何度か開催されたり、台湾の大手旅行会社などからは「九州観光支援補助金」分がツアー料金から差し引かれた九州のパッケージツアーが販売されたりし、徐々にではあるが客足も戻ってきているようである。

 


 今回の「台北国際トラベルフェア」では九州からの出展者が特に目立ち、常連の「九州観光推進機構」のほか、初出展となる「佐賀県観光連盟」「宮崎(宮崎県・宮崎市・都城市)」「鹿児島県」「ツーリズムおおいた」「熊本県北観光協議会」「南九州トライアングル(人吉市・えびの市・霧島市)」の合わせて7団体が出展することになっている。さまざまな九州の魅力をアピールしてくれることだろう。

 


 30万人を越える人が訪れる旅行の祭典「台北国際トラベルフェア」。会期中は日本ゾーンのブースや特設ステージでミニイベントなどが開催される予定だ。また、ゆるキャラも会場に出没するという話も聞いている。今年の日本ゾーンもきっともりあがるだろう。

 

 

開催情報
期日:2016 年11月4日(金)-7日(月)
会場:台北世界貿易センター展覧館一館、
一館2階(台北市信義路五段5号)
三館(台北市松壽路6号)
お問い合わせ:+886-2-25979691(台湾観光協会)
オフィシャルサイト:www.taipeiitf.org.tw


一般参観の時間:
11 月4日 正午12 時から午後6 時まで
11 月5、6 日 午前10 時から午後6 時まで
11 月7日 午前10 時から午後7 時まで


入場料金:
大人NT$ 200
( 大人および身長150 センチ以上子供 )
優待票NT$ 150
( 身長 120 ~ 150 センチの子供および65歳以上の方 )
愛心票NT$ 100
( 身障者および介助者1人、要証明書)
※ 混雑が予想されるため、120 センチ以下のお子様のご入場はご遠慮ください
 


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