みなさんこんにちは。このコラムでは、台湾常連観光客である私(胖太子)の目線から見た台湾のよいところやよいものなどを「台湾の光」として読者の皆様にお届けしています。
先日、会社の後輩が台湾へ遊びに行くというので、私のところに相談にやってきました。定番の九份への行き方や美味しい店などの質問に答えた後に、「夜市は何が面白いですか?」という質問を受けました。ギラギラした照明、臭豆腐のにおい、音に反応してころころ転げまわるB級おもちゃ…本当のところ、そこに立っているだけで面白いし、エネルギーをもらえるのですが、日本の縁日等にはない遊びということで麻雀ビンゴを彼女に紹介しました。
麻雀ビンゴは、文字通り麻雀牌でビンゴを作って商品をもらうというゲームです。私の印象では、台北にもないわけではないですが、中部・南部の露天型の夜市に比較的多いような気がします。場所やお店によっても多少ルールが異なる可能性がありますが、簡単に遊び方を解説していきましょう。
まず、お店を見つけたら椅子に座って、お店の人に代金を支払います。代金は夜市やお店によっても多少異なると思いますが、3~5 ゲーム1セットで 100 元くらいというのが大体の相場だと思います。代金を払ったら、裏返しになっている麻雀牌から 15 個の牌を選びます。手元にビンゴの用紙のように麻雀牌の絵柄が描かれたものがありますので、ひとつずつ麻雀牌をひっくり返し、ひっくり返した麻雀牌を同じ絵柄がある位置に置いていきます。15個の麻雀牌をすべてひっくり返し、ビンゴができたら景品がもらえます。リーチの場合は、さらに追加で麻雀牌を 7 個ひっくり返し、ゲームを続けます。追加の 7 個の麻雀牌でビンゴが完成した場合は、賞品はもらえませんが、追加でもう1ゲームを楽しむことができます。
このゲームの楽しさは、揃いそうで揃わない絶妙なバランスと、射的やダーツなどと違って技術を全く必要とせず、運だけで勝負できることにあります。また、射的やダーツなどは、複数回遊んで点数を貯めないともらえないクッションやぬいぐるみなどそこそこ豪華な景品が運頼みのビンゴ 1 回でもらえるというリターンの高さも魅力の一つです。さらに 1 セットで複数回のゲームができるので、一緒に行った友人とプレイヤーを変えてゲームを楽しむこともできます。
運だけで生きているような私にはぴったりのこのゲーム。あなたも台湾旅行中のちょっとした運試しに、麻雀ビンゴはいかがでしょうか。
胖太子(ぱんたいず)
仕事で台湾を訪れるうちに、いつしか仕事を忘れて台湾を訪れるようになった日本人。最近は季節に 1 回どころか月に 1 回台湾を訪れないと発作が起きる。外見は「電音三太子」にそっくりとかなんとか…。