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街道散策ーー艋舺‧萬華 大都会「台北」発祥の地(二)

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路地裏の個性的ショップ


莽葛拾遺
龍山寺そば、廣州街の路地裏にある古書店。本のほか古い写真や工芸品、民具が展示されている。店鋪は百年の歴史をもつ福建風の旧宅で、重厚な梁や額に目を奪われる。室内には台語(福建語)の歌が流れ、壁いっぱいの書籍にレコードのジャケット・陶磁器・骨董品の数々が台湾人の暮らしをよみがえらせる。店名の「拾遺」には物を惜しむという意味が込められている。カウンターではコーヒーや飲物・台湾風菓子類をサービス。暫しくつろぎながら静かな午後の一時をすごしたい。


台北市萬華区廣州街152巷4号
tel:(02)23362181
open:10:00-22:00


九段工坊
大理街・和平西路三段一帯はかつて洋装店の卸し店が軒を並べていたが、時代の変遷とともに、今では観光客を目当てに、おしゃれな小物を扱う店が増えた。「九段工坊」は古風な中国ファッションを売り物にしている。店は四十年の歴史があり、先代の経営を引き継いだ林家聰と林家昌は美術を学んだアーチストで、伝統のファッションに最新の流行を巧みに取り入れて人気を集めている。 

 当店の衣装は天然のコットンや麻あるいはリサイクルの生地を利用し、手の込んだ染色を施している。そのため独特の色合いをもち、作りも精緻なため、セレブに評判が高い。いま時代の潮流にあわせ、いっそう個性化、カジュアル化を進めている。


台北市萬華区和平西路三段110号 
tel:(02)2302-5841 
open:月曜-土曜11:00-20:00、日曜12:00-18:00
Web:tw.myblog.yahoo.com/aqtyxsbubbs


庶民の飲食文化



青草巷

 萬華西昌街一帯は一世紀前すでに漢方薬店が密集しており、現在は俗に「青草巷」と呼ばれる観光スポットになっている。医薬の発達しない往時、住民は病にかかると龍山寺に薬籤(各種草薬の配合が書かれていた)を求め、そばの西昌街で新鮮な草薬を買い入れて帰宅したとう。薬籤がなくなった今でも市民は各種薬草を求めに当地を訪れる。「青草巷」に足を踏み入れると独特の香りが漂い、いろいろな薬材が陳列されているほか、暑気払いに効のある青草茶や各種花茶を販売している。

台北市萬華区西昌街224巷



小王瓜仔清湯

創立は1975年。この店オリジナルの瓜仔清湯は、醤油漬けのウリに自製の肉羹を使用。香菇魯肉飯あるいは滷肉飯といっしょに召し上がれ。


お薦めメニュー:魯肉飯・香菇魯肉飯・滷白菜・滷鴨蛋・瓜仔清湯

台北市萬華区華西街17之4号

tel:(02)2370-7118

open:09:00-20:00、火曜定休



阿猜嬤甜湯

48年の歴史を擁する。昔懐かしい手作りの甘いスープ。伝統の泡餅をピーナッツスープに入れた花生湯泡餅のほか、桂圓と酒の香り芳しい米糕桂圓粥も人気。 


お薦めメニュー:花生紅豆湯・花生湯泡餅・米糕桂圓粥

台北市萬華区華西街3号

tel:(02)2361-8697

open:15:00-22:00


兩喜号

90年の歴史を誇る老舗。看板の魷魚羹は厳選したスルメイカと手作りツミレがシーフードスープに入っている。食前にお酢を少々加えるのが秘訣。


お薦めメニュー:魷魚羹

台北市萬華区廣州街245号

tel:(02)2308-7332

open:10:00-翌朝00:30


青山宮周辺


周記肉粥店

看板は肉粥。蝦米・豆皮・赤タマネギを煮込んだお粥で、シンプルかつ口当たりが爽やか。外皮がサクサク、中の肉は軟らかい紅焼肉、あるいはマコモだけとあわせていただきたい。


お薦めメニュー:肉粥・紅焼肉・筊白筍(マコモ)

台北市萬華区廣州街104号

tel:02-23025588

open:06:00-16:50 


二和珍餅店
台湾伝統の糕餅(菓子)店。咖哩(カレー)餅の餡は香りのいい魯肉に濃厚なカレー味がよくあい、看板メニューになっている。

お薦めの菓子:咖哩餅・緑豆椪
台北市萬華区康定路308号
tel:(02)2306-1234
open: 08:00-22:00


剥皮寮周辺


祖師廟原汁排骨大王
排骨湯でその名を半世紀以上馳せる。出汁はトンコツでとる。軟らかくなった骨つき肉をかたまりのまま入れ、ダイコンとの取り合わせが清々しい。

お薦めメニュー:原汁排骨湯
台北市萬華区貴陽街二段120号
tel:(02)2331-1790
open:火曜-日曜9:00-20:00、月曜定休


亞東甜不辣

40年の歴史を擁する天ぷら屋。台湾の天ぷらとはさつまあげのこと。そのほか、椀の中には肉巻・豚の血・油豆腐・手作りツミレがてんこ盛りに。甘辛いソースとピリ辛ソースが選べる。


台北市萬華区西園路一段56号

tel:(02)2388-4259

open:09:00-18:00


ノスタルジック風情的特色民宿


古山園
観光夜市華西街に位置する。半世紀の歴史をもつ旅館がユースに生まれ変わった。繁華な華西街より一歩入ると、建物の壁にはリバイバル映画のポスターが貼られ、組み木の床・梯子段・白枠の窓・骨董の家具・掛け時計が老旅館の過ぎ去りし時代を髣髴とさせる。


室内のテレビは液晶に代わっても、楕円形の浴槽・台湾花布のシーツ・花模様の布団が、一世紀前の台湾へと誘う。《艋舺》《霓虹心》といった台湾映画のロケ地に選ばれたのも頷ける。歴史ファンならぜひ宿泊してみたい宿だ。

台北市萬華区華西街40巷16号
tel:(02)2306-7408



 国宝級折被芸術家:何仙姑
旅館の手代に欠かせない技術が布団あげ。この道三十年という何仙姑さんは、42通りに布団をたたむことができるという。分厚い冬用の布団でも彼女の手にかかると動物や果物の形に折りたたまられる。まるで折り紙のよう。何さんは台湾では希少な布団たたみの芸術家なのである。


台北橙舍
温もりのある民宿。オーナーの翁さん夫妻は出国経験も豊富なことから、バックパッカーのための宿を志した。選んだのは萬華。繁華な場所ながら安価に宿泊できる。全棟三階で二十数個のベッドがある。一階はロビー、二・三階は客室のほか、ネットエリアや浴室が具えられている。

ママさんの好みから白色を多用した空間に緑の植栽・精緻な造りの天井がマッチしている。随所に可愛い人形が配置され、ビクトリア風のペンションの趣がある。予約が混みあうことから今年中に新館を立ち上げる構想があるという。


台北市萬華区漢口街二段41号
tel:(02)2559-0202
Web:www.taipeicityhostel.com



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