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グルメ特集ーーMRT松江南京駅周辺のグルメスポット

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企画構成/朱佳雯 文/朱佳雯‧楊善文‧劉宛昀 写真/宋育玫‧張家馨


台北市の中心に位置し、MRT松江南京駅の周辺は、六福客桟など有名ホテルや映画館、金融機関、旅行社などが密集し、オフィス街のニーズに応えるように飲食店がずらりと並ぶ。伝統の台湾軽食、隠れ家的カフェ、エスニック料理など多彩な食べ物が揃って、グルメを満喫できる絶好のスポットだ。

 

 

 

庶民の味


阿娥水餃攤


 

南京東路二段の路地裏にあって、会社員が列を成す人気店。なかでもニラとエビ入り手作り水餃子はぜひ賞味したい。一皿10個の丸々とした水餃子は、コシのある手延べの皮と、エビがまるごと1匹入った逸品。たれが不要なほど、ほのかな黄ニラの香りでおいしく食べられる。

 

 

Add:中山区南京東路二段21巷
Open: 11:30-19:00、週末定休

 

梁記嘉義鶏肉飯


鶏肉飯(チーローファン)の発祥地「嘉義(チャーイー)」本場の味を提供する人気店。ダシがたっぷりかかった白いご飯に細く裂いた鶏肉と揚げネギが乗り、見ただけで食欲がそそられる。ネギと鶏油をさっと混ぜ合わせ、半熟目玉焼きの黄身をほぐしてからいただこう。程よい塩味にカリっと焼けた白身が食感を添える。辛党なら自家製の辛口豆板醤を混ぜてみよう。癖になること間違いなし。

 

 

Add:中山区松江路90巷19号
Open:10:00-22:00、週末定休

 

 

兄弟麺線

おこわと焼きビーフン

 

お昼前に四平街に現れる兄弟麺線は、大勢の客が並ぶ有名店。小さな黄色の屋台ながら、油飯(おこわ)、麺線(煮込みソーメン)、炒米粉(焼きビーフン)、貢丸湯(肉団子入りスープ)、肉羹(肉入りとろみスープ)、芋頭粥(イモ粥)と様々な台湾伝統の軽食を販売する。なかでも、甘くて辛い甜辣醤をのせた油飯や肉そぼろソースをかけた焼きビーフンは大人気で、昼になるとすぐに売り切れてしまう。価格はどれも50元以内。味、価格、量ともに若者たちに喜ばれるB級グルメだ。

 

 

Add:中山区南京東路二段115巷20号斜め向かい
Open:11:40-売切まで

 

富霸王猪脚極品餐庁

 

四平街の富霸王猪脚。いつも上位にランクされ、台北で猪脚(豚足)といえば、この店だ。特に豚のモモ上方の肉はこれを目当てに、大勢の客が開店前から並び、一時間足らずで完売する。良質の豚足を厳選し、昔ながらの方法でじっくり煮込む。できあがった豚足は、コクのある煮汁がしみこみ、身が口の中でほぐれる。さっぱりとした甘味がおいしく、ご飯が進む名品。

 

 

Add:中山区南京東路二段115巷20号
Open:11:00-20:00、第二、第四月曜・日曜定休

 

楽口福Loco Food   

 

南京東路三段の路地裏でティファニーブルーの建物が目印。台湾の定番朝食「蛋餅(台湾クレープ)」をアレンジしたメニューを扱う。蛋餅、ハンバーガー、サンドイッチなどあるなか、お勧めはやっぱり、パリっと焼けた皮、豊富な具が魅力の「蛋餅」。鉄製フライパンに盛られるので、「鉄鍋蛋巻」と命名された。ハッシュドポテトとチーズ、焼き肉、エリンギ、ソーセージ、ベジタリアンなど様々なテイストがあり、一般の蛋餅より量が多い。併せるジュースは、バナナとキウイで作る甘酸っぱくて爽やかな「奇遇芭娜娜」がお勧め。

 

 

Add:中山区南京東路三段89巷5-4号
Tel:+886-2-2506-8917
Open:6:00-14:00
Web: www.facebook.com/LoCoFooD/ 

 

緑豆蒜啥咪

 

伊通街の路地裏にある。「緑豆蒜」は屏東県恒春の名物で、緑豆で作ったとろみのある甘いスープ。ホットとアイスがあり、トッピングは二種セレクトできるが、お勧めはモクセイこんにゃくとハトムギだ。自製の猫の手型白玉も忘れずに加えよう。「桂圓紅棗黒木耳湯」はキクラゲ、ナツメ、リュウガン入りの甘いスープで、落ち着いた味が女性に人気。酒醸甜湯(酒粕スープ)は、冬にぴったりな滋養品。夏は新鮮なフルーツかき氷が待つ。

 

桂圓紅棗黒木耳湯

 

Add:中山区伊通街106巷6-1号
Tel:+886-2-2502-6885
Open:月曜-金曜12:00-20:30、土曜13:00-19:30、日曜定休

 

レストラン


番紅花城 Safranbolu

 

「サフランボル(Safranbolu)」はトルコの古城の名称。台北で有名なトルコ料理専門店で、店長はアンカラ出身のカイレリさん。一階は回転しながら焼きあげるドネルケバブのピタパン巻きとピデ(Pide)のテイクアウトコーナー、二階はトルコ情緒あふれる食事空間となっている。

 

人気のメニューは、炭焼き羊肉、鶏の手羽、鶏むね肉、牛肉、野菜をたっぷり使った「番紅花特製焼肉」。羊肉はトルコ独特の香料スマック、クミンをつけて炭で焼く。香りがよく、歯ごたえも抜群。鶏肉や牛肉もとてもジューシー。「特製ピデ」はトルコ風のピザ。牛ひき肉、チーズを生地の上に並べて高温で焼く。カリッとした歯ごたえの皮に塩味の具の組み合わせが最高、熱々の焼き立てを食べよう。トルココーヒー、ヨーグルト、シュトラッチ(ライスプディング)など、トルコらしいドリンクとデザートもある。

 

 

Add:中山区南京東路二段60号
Tel:+886-2-2522-2939
Open:11:00-22:00、第一月曜定休
Web:www.facebook.com/safranboluturkishrestaurant
予約:可/カード:可/サービス料: 10%/ミニマムチャージ:一人メイン一品

 

好記担仔麺

 

吉林路の炉端の屋台から台北を代表する飲み食い処に日々発展中。店内を飾る半世紀前の看板やポスターがノスタルジック。台湾ならではのムードから、外国人の接待によく利用されるほか、アフターファイブの男性会社員でも賑わう。注文の仕方は店頭に並べられた素材やサンプルを指差して注文するシステムなので、言葉が通じなくても大丈夫。

 

 

一日二千杯売れるという「担仔麺」は、ヨシエビと豚骨で煮出したさっぱり味。肉そぼろも豚モモ肉を使用しているので、しつこくない。ダシと肉そぼろは無料で追加してもらえるとのこと。また家庭料理の「菜圃蛋(干し大根オムレツ)」は、その香ばしい焼き上がりから定番メニューとなっている。カキのエキスをたっぷり吸った中華揚げパン「油条鮮蚵」もお薦めの逸品。

 

Add:中山区吉林路79号
Tel:+886-2-2521-5999
Open:11:30-1:00(14:00-17:00麺と軽食のみ)

 

Cafe


儲房咖啡館

 

静かな路地裏にある店は、レトロな赤レンガの門柱が古風なアパートを思わせる。フラワーアートを取り入れたロマンチックな内装が、女性客に評判だ。

 

 

開店二年目ながら、個性的なメニューで多くのリピーターを産んでいるという。自家焙煎のイタリアンコーヒーはナッツの香りが魅力。カフェラテは台南柳営牧場牛乳を使用し、牛乳のナチュラルな甘味と爽やかなイタリアンコーヒーの組み合わせが絶妙。昼食、夕食タイムに季節の食材を使ったヘルシー料理を提供するほか、スコーン、チーズケーキ、イチゴとアールグレイのシフォンケーキ、バゲットのフレンチトーストなどのスナックやデザートもティータイムの人気を集める。

 

Add:中山区建国北路一段67巷29号
Tel:+886-2-2517-5902
Open:11:00-21:00、不定休
予約:不可/現金/サービス料:無/ミニマムチャージ:一人一品
Web:www.facebook.com/ministoragecafe


TankQ 


レストランとバーの雰囲気を併せ持つTankQは、庭先のアレンジから屋内のインテリアまで、店長のユーモアがたっぷり。ドラム缶で作ったテーブル、ブランコをこぐパイプのロボット、リサイクル木材で作った長椅子など、インダストリアルなアイデアが随所に施されている。壁や隅も、店長のコレクションであるマーベル・コミック(Marvel Comics)のヒーロー、ミニオンズなどのフィギュアが飾られ、アニメキャラをデザインしたマグカップ、クッションを見ると、思わず笑みがこぼれる。

 

 

ベーコン、スクランブルエッグ、フライドポテト、サラダ、香味パンが取っ手付きケースに詰められたブランチセットが人気。ハンバーガーなら、味わい深いピーナッツバターと牛肉のバーガーがお勧め。甘いカボチャと鶏肉のリゾット、TankQミルクティも好評だ。

 

Add:中山区松江路90巷3-2号
Tel:+886-2-2521-9930
Open:11:30-24:00、第一月曜定休(FB参照)

予約:可。休日は3-5日前の予約をお勧め/現金/サービス料:無/ミニマムチャージ:ドリンク一杯またはメイン (ブランチ/リゾット/ハンバーガー)一品
Web:www.facebook.com/TANKQ.COFFEE


NEWS

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桃園MRT空港線  3月2日正式営業開始 
台北駅から空港まで最速35分!

快速列車と普通列車


 台北市内と桃園国際空港を結ぶ交通システム、MRT空港線が3月2日に正式開通する。列車は直達車(快速)と普通車がそれぞれ15分に1本で、発車間隔は7.5分となる。台北駅から桃園空港まで快速列車で35-36分、普通列車で45分と、空港との往復が一気に短縮される。

 

 全長51キロに、22の駅が設置されるMRT空港線。2月より試運転がおこなわれ、2月16日以降は台北駅でのチェックインも試行されている。市内でのチェックインと荷物の預け入れは当面中華航空・長栄航空・華信航空・立栄航空のみで、離陸3時間前まで受け付ける。台北駅カウンターの営業は午前6時からなので、午前9時以後のフライトが対象となる。また市内チェックインの対象はMRT利用者に限らない。 

 

 台北駅から桃園空港までの片道乗車料金は160元で、正式開通当月は半額優待が実施される予定だ。

 

桃園捷運公司
www.tymetro.com.tw

 

宜蘭伝統芸術センターがリニューアルオープン


 宜蘭冬山河畔の国立伝統芸術センターの運営が「全聯善美的文化芸術基金会」に引き継がれたことから、3か月の補修を経て、1月21日リニューアルオープンし、同時に夜間の開放を開始した。センターには新規45を含む75の業者が進駐。まさに心機一転の趣きだ。

 

 

 玄関口も移動し、観衆の動線も大きく変更されている。園に入ると、ガラス・陶芸・木工・藍染・彫刻をテーマにした五大工芸伝習所が控える。また園内に展開する多彩なオブジェは作家の呂秉承に依頼したもので、魚耀隧道・希望之樹・擲聖杯などと名付けられている。観衆は優美な小船でリバークルーズを楽しむこともできる。

 

宜蘭伝統芸術センター
Add:宜蘭縣五結郷季新村五濱路二段201号
Open:夏季 (2017/7-8月):9:00-20:00
  オフシーズン:9:00-18:00 (夜間開放エリアは20:00まで)
www.ncfta.gov.tw
   
 

2017台湾観光節大会開催

蔡英文総統(中央)も列席して地方観光の発展を誓う


 台湾観光業界恒例の「2017年観光節慶祝大会」がさる2月9日台北圓山大飯店で盛大に挙行された。会場では台湾観光に貢献のあった内外の団体や個人が表彰された。蔡英文総統が初めて自ら出席し、観光産業の台湾経済への貢献を高く評価するとともに、観光立国に国家の総力を投じることを宣し、三つの目標を掲げた。すなわち全国をあげて観光発展に邁進し、各自治体に魅力あるスポットを打ち立てること、業界の需要に沿った政策の確立、あるゆる可能性を追求して多元的な旅の環境を整えることの三点である。
 

 

台湾観光貢献奨を受賞した日本の団体および個人
株式会社 HIS 九州営業本部 

楽天株式会社 

一般社団法人日本旅行業協会 

台湾虎航股份有限公司 

中村 達朗氏 

九州旅客鉄道株式会社 

見並 陽一氏 

株式会社ジェイティービー 

平林 朗氏 

写真家 熊谷 俊之氏 

Hanako 

富山県議会議員 中川 忠昭氏 

静岡県知事 川勝 平太氏 

香川県知事 浜田 恵造氏 

東武鉄道株式会社 

中華民国留日神戸華僑総会/会長 陸超氏 

日立世界ふしぎ発見 

CREA Traveller 

仙台市議会議員 西澤 啓文氏

 

 

2017台湾ランタンフェスティバルに日本から多数出演

香川県浜田恵造知事は再度来台し、ランタンフェスティバル会場を視察した


 初めて雲林県で開催された2017台湾ランタンフェスティバルは2月19日無事に閉幕した。2月11日のオープニングセレモニーには、台湾でもなじみ深い高知県・名古屋・三重県・北海道のYOSAKOIチームや岩手県伝統の鬼剣舞など日本での受賞歴があるエース級チームが出演し、喝采を浴びた。また国際ランタンエリアには、東京スカイツリーのほか北海道・名古屋・三重県・香川県の各自治体、さらに初参加・岩手県創作のランタンが出展された。

 

 また雲林ランタンフェスティバルに合わせて来台した日本の団体客も例年以上に多かった。金品・開発・陽達・保保・世帝喜・安威・三普などの旅行社が大型の団体ツアーを請け負い、なかでも金品と開発の両社はそれぞれ二千~三千名の旅客の行程を取り扱った。また保保旅行社が北海道・名古屋・三重からの出演団体や三重県津市の副市長率いる代表団、新亜旅行社が浜田恵造知事ら香川県庁の代表15人、国良旅行社が小川洋知事や福岡県議会議員の接待にあたるなど、台湾ランタンフェスティバルが国際的な定番イベントとして、また台日交流のステージとして普及していることが今年はますます顕著となった。

 

 

トラベル特集ーー本島最南端 「恒春・墾丁」

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企画構成‧文/朱佳雯 写真/宋育玫


墾丁は台湾本島最南端の屏東県にあって、美しい海岸線のほか南湾・白砂湾・佳楽水などのビーチを擁し、多くのドラマや映画のロケ地に採用されてきた名勝だ。大型連休や夏休みには人の波が押し寄せ、浜辺では音楽祭などの大型イベントが開催される。

 

屏東県恒春鎮は出火・関山夕照・後壁漁港といったスポットを有する観光地ながら、市内にはゆったりとしたリズムが流れている。百年の歴史を有するこの町に近年新しい息吹が芽生え、台湾特有種の梅花鹿と触れ合える生態パークや地ビール工場がオープンしたり古民家をリニューアルした店舗が続々誕生している。ぜひ恒春の町と墾丁の大自然の魅力をあわせて日程に組みたい。

 

Access:高速鉄道左営駅から台湾好行バス墾丁エクスプレスで終点の墾丁まで約二時間。

台湾好行バスオフィシャルサイト:www.taiwantrip.com.tw

 

墾丁巡回バス:屏東客運バス経営の墾丁巡回バスは橘線・藍線・緑線・黄線の四コース。墾丁・恒春の主要スポットを経由。

www.ptbus.com.tw/03/0302a.htm

 


 

出火


恒春半島の地底には天然ガスが埋蔵されており、恒春東城門の近くでは「出火」と呼ばれる奇観が観察できる。天然ガスが地表の隙間から吹き出し、炎が上がっているのである。降雨の多い夏より冬季や春季がお薦め。

 

Add:恒春鎮和興路

 

関山夕景


関山は恒春半島西南方にあって、海拔が高いため、サンゴ礁の海や海岸線が一望できる絶好のスポット。西端に位置することから夕景の名所としても知られ、南部台湾八景の一つであるとともに、米国CNNにより世界主要落日スポットベスト十二に選定されたこともある。

 

Add:恒春鎮関山
Open:9月~3月9:00-18:30;4月~8月9:00-19:00
Ticket:大人60元

 

国立海洋生物博物館


墾丁国家公園西北端の臨海部にたつ海洋生物を主題にした博物館。山から渓流を経て海洋に至る環境や生態がバーチャルに再現されている。夜間ツアーに申し込めば、大海の中で魚群とともに眠る体験ができる。

 

Add:屏東県車城郷後湾村後湾路2号
Open:夏季9:00-18:00、年中無休。参観時間は季節により変動するのでオフィシャルサイト参照。
Web:www.nmmba.gov.tw
Access:高速鉄道左営駅から墾丁エクスプレスバスに乗り、南保力下車。右後方の灯台前より送迎バスが出ている。あるいは墾丁巡回バス橘線で海洋生物博物館前下車。

 

南湾


南湾路上に位置する南湾遊憩区は墾丁を代表する海水浴場。ビーチでは水上モーターバイク・バナナボート・カヌー・ヨット・ビーチバレーなど多彩なマリンスポーツにチャレンジできる。

 

Access:墾丁エクスプレスバスあるいは墾丁巡回バス橘線で南湾下車。

 

小湾


凱撒飯店(シーザーパーク)が経営する小湾バーは砂丘上にたつ。露天の座席からは湾の全景が一望でき、凱撒飯店提供の各種カクテルや軽食が楽しめる。

 

Access:墾丁エクスプレスバスあるいは墾丁巡回バス橘線で墾丁下車。

 

龍磐公園


隆起した石灰岩台地にあたり、広々とした草原と奇観を成すカルスト地形が特徴。至る所に鍾乳洞や洞穴が点在し、高みからの眺めも壮観だ。天気がよければ太平洋上に蘭嶼島が遠望できる。星空観察の聖地しても知られる。

 

Access:恒春から屏東客運バス水蛙窟方面行に乗って水蛙窟下車。

 

鼎豊餅行


天后宮そばにあって創業三十年余りの菓子店。「飛魚餅」は塩味がきいた異色の人気商品。

 

Add:恒春鎮福徳路94号


玉珍香


当地名産の玉ネギを使用したエッグロール。香りも風味も絶品のお菓子だ。

 

Add:恒春鎮光明路70号


恒春の新生スポット


恒春3000ビール博物館 Hengchun 3000 Brewseum

 2016年夏、恒春に開幕。館長が世界各地から集めたビアジョッキが三千種に達することから、「3000」と命名されたという。「BEER」と刻まれた玄関口から期待が膨らむ体裁で、傍らのモナリザ像は千個のシールから構成されているという。敷地は決して大きくないが、ビールの歴史から醸造過程や必要な工具が見学できるほか、作りたての自家製ビールにチャレンジできる。

 

 

 館長は台湾で「ビール博士」と呼ばれるほどのビール好き。数年前には高雄市小港に醸造工場を設置したが、ビール文化をさらに普及させるため観光工場を兼ねて当地に移転した。秘蔵品が陳列された二階の展示スペースはガイドの案内で回ることができる。ビール好きには欠かせないスポットだ。

 

 

 一階のレストランでは自製の新鮮ビールが味わえる。各種ビールには、龍磐・関山・出火・南門・白砂・南湾といった当地の地名が採用されているのも楽しい。季節のビールのほか、最近恒春をイメージしたパッケージの缶ビールも発売し、土産物としても人気を集めそう。

 

Add:恒春鎮草埔路29-1号
Tel:+886-8-888-1002
Open:11:00-18:00、木曜定休
     ガイドは中国語。要事前予約
Ticket:18歳以上100元。店内でクーポン券として利用可
Web:www.facebook.com/3000Brewseum

 


迷路餐卓計画

 

 劇映画《海角七号》の主人公「阿嘉」の家のそばに立つ和洋折衷のバロック建築。80年以上の歴史をもつ二階建ての古民家で、日本時代にお茶屋としてたてられ、戦中は医院や倉庫に利用されていた。古民家再生チームにより原状の風情を残しつつリノベーションされた。

 

 

 

 

 「迷路餐卓計画」のオーナーたちは、もともと異なる職業の持ち主だったが、海洋の自然やサーフィンを愛して墾丁に定住を決意。さらに力を合わせて食事と暮らしのコンプレックス空間を立ち上げた。現在一階前面の「沃土Terreno」では地場のフルーツや「満州港口茶」を使った自製のジェラートを提供しているほか、もう一方の「麦‧麺包」は欧風のベーカリーで、屏東萬丹産の小豆を使った「紅豆奶油パン」や新竹福源産のピーナッツを使った「花生奶油パン」、またさわやかなレモン風味の「シナモンロール」が人気。品揃え豊富なお昼前後の来店がお勧めである。一階後方の棟では随時工房・花芸教室を開催している。

 

 

 二階の「波波キッチン」は欧風ビストロで、手軽なおつまみと美酒が楽しめる恒春を代表する人気グルメスポット。開放式キッチンにはピザ窯が見える。前菜のお薦めは「橄欖油蘑菇(マッシュルーム)」。「柴烤大章魚」はジューシーなタコの料理。「黒松露蘑菇自製特寬麺」は手打ちの幅広麺にトリュフを取り合わせた逸品。

 

Add:恒春鎮光明路88号
Tel:+886-8-889-6575
Open:1F 11:00-21:00
     2F 11:30-21:00


鹿境 Paradise Of Deer

 

 「梅花鹿」は台湾特有の亜種で、絶滅に瀕していたが、近年墾丁国家公園管理処の手で種の保護が進められ、園内で野生の姿を目にできるようになった。恒春の「鹿境」では自身の農場で梅花鹿と少数の台湾水鹿を飼育しており、スタッフの説明を受けたら、自由に彼らと触れ合うことができる。園内では可愛い鹿たちをモチーフにした記念品や土産物も販売している。

 

 

Add:恒春鎮恒公路1097之1号
Tel:+886-8-888-1940
Open:9:00-18:00
Ticket:200元(うち100元は園内のクーポン券に)
Web:www.facebook.com/hoteldedeer

 

恒春の宿


光現旅宿

 

 後壁湖漁港そばの山腹に位置し、南湾・墾丁・船帆石を俯瞰する絶好のロケーションだ。また建物に石材・原木・スチール・ガラスといった自然の建材を使用し、周囲の環境にぴったり溶け込んでいる。凹凸のあるベランダが宿全体をマジックキューブのように見せエレベーター付きの三階建てで全十室。後壁湖漁港周辺はシュノーケルやダイビングのメッカ。「咱的海産店」では上がったばかりの新鮮なシーフードが楽しめる。

 

光現旅宿
Add:恒春鎮大光路78-6号
Tel:+886-8-886-7768
Web:www.the-light.com.tw
Access:恒春ターミナルから墾丁巡回バス-藍線で大光下車

 

咱的海産店
Add:恒春鎮大光路118-2号
Tel:+886-8-886-6621
Open:11:00-14:30、17:00-21:00

 

恒春老街


 恒春は「四季如春」から命名されたという。市内の中山路と福徳路の交差点あたりが恒春老街と呼ばれる古くからの商店街。恒春は「建城」から百年余。商店の大半が半世紀以上の歴史を有し、1879年建造と伝えられる東西南北四つの城門を今も残している。南門は交通の要衝に位置し、西門は恒春老街に面する。北門と東門に登楼すれば市街を一望できる。

 

 

老街を歩いてみよう。一階の店舗はリニューアルされていても、二階をよくみると福建風とバロック風が見事に融合した建築様式が残り、往時の面影を留めている。ここはまた伝統の美食のパラダイスでもある。名物「緑豆蒜」は緑豆の殼を剥いて煮込んだ甘いスープ。地元の人たちの朝食店「穏好行」は自製のポークバーグと玉子を挟んだサンドイッチにミルクコーヒーが人気。「王家古早味麻醤麺」の麻醬麺と餛飩麺、「秋香麺店」の乾意麺と肉臊飯がお薦めの美食だ。

 

緑豆蒜と穏好行の朝食

王家古早味麻醤麺

秋香麺店

 

 西門付近の「湯匙放口袋」は二階建ての長屋を改装したカフェ。石とレンガの壁や中庭の景色が懐かしい。疲れたら冷たいドリンクとスイーツをいただこう。

 

 

秋香麺店
Add:恒春鎮中山路48号
Open:8:00-20:30

 

王家古早味麻醬麺
Add:恒春鎮光復路6号
Open:7:00-20:00、木曜定休

 

阿娥姐緑豆蒜
Add:恒春鎮中山路83号
Open:10:00-20:30

 

穩好行
Add:恒春鎮南門路26号
Open:7:00-10:30

 

湯匙放口袋
Add:恒春鎮中山路192号
Open:10:00-21:00

 

墾丁


小巴里島岩

 

 近年開かれた秘境ともいえる入り江。後壁湖港と猫鼻頭の中間に位置し、いろいろな形をした珊瑚礁石に囲まれ、海水が澄み切っているので、シュノーケルファンから「台湾のモルジブ」と称されている。

 

 

Access:恒春鎮大光路。後壁湖から猫鼻頭方向へ。第三原発付近。

 

鵝鑾鼻公園


 台湾本島最南端に位置する公園で、日本時代「台湾八景」にも選ばれたこともある史跡保存区。園内の鵝鑾鼻灯台は台湾で光度が最強の灯台である。そばの歩道を散策すると、熱帯性の植物や海辺の生き物、珊瑚礁が隆起した石灰岩の地形が観察できる。

 

Access:墾丁巡回バス橘線で鵝鑾鼻下車(土曜・日曜と冬夏休みのみ運行)。

 

龍鑾潭自然センター


 龍鑾潭西岸に位置し、高倍率の望遠鏡が設置されているなど、湖水の水鳥が観察できる設備が整うほか、鑾潭の歴史や環境が標本や映像を交えながら紹介されている。8月に入ると、サギやカモの仲間が顔を見せ始め、12月にピークに達する。

 

 

Add:恒春鎮草潭路250巷86号
Open:8:30-17:00
 
船帆石


 平坦な海岸に高さ18メートルの珊瑚礁岩が屹立している。まるで一艘の帆船が航行しているかのように見えることからこの名がある。珊瑚礁の海岸では熱帯の海洋生物が豊富で、人気のシュノーケルスポットになっている。

 

Access: 墾丁巡回バス橘線で船帆石下車(土曜・日曜と冬夏休みのみ運行)。

 

白沙湾


長さ500メートルに及ぶ広大な浜辺で、貝殼砂の含量が85%と高いことから白砂のビーチとして名高い。砂質も細かく、海水の透明度も高い。年間を通じて水泳・ヨット・ダイビングなどの水上スポーツが盛ん。黄昏には夕景、夜間には星の観察が楽しめる。秀麗な景色にひかれて《少年PI》や《海角七号》のロケ地に採用された。

 

Access:墾丁巡回バス藍線で白砂下車。

 

華泰瑞苑 Gloria Manor


 墾丁賓館を前身とする華泰瑞苑は世界植物園名簿にも掲載されている恒春熱帯植物園の中にある。その独特の風景や歴史から墾丁のランドマークの一つでもある。かつてここは蒋介石総統にとって最南端の別荘だったところで、今も一階の書斎には往時の文物や書籍が展示され、ガイドの案内で参観できる。1969年に墾丁国家森林遊楽区として一般に開放されると、墾丁賓館は人気のハネムーンスポットになった。2012年、華泰ホテルグループが経営を引き継ぎ、華泰瑞苑と改組した。

 

 

華泰瑞苑は当地の気候・環境にあわせ、「自然との共存」をコンセプトに設計されたことから、きわめて素朴でシンプルな佇まいである。正門玄関の石壁は冬季の山風を防ぐもの。ホールの天井には台湾伝統の竹細工の技術が施され、長寿を象徴する六角形のタイルが現代風に取り入れられている。室内のポットには飲料水。自然保護の精神からペットボトルの繁用を避ける配慮である。

 


 
 当店は恒春半島で唯一、Fine diningを提供しているホテルでもある。地場の優良食材を使用し、当地ならではのメニューが用意されている。屋外プール・ジム・SPAセンターが設置されているほか、週末にはヨガ教室が開かれる。また県内の各地域と提携して、多彩なエコーツアーのプログラムがアレンジされているほか、野外キャンプなどのイベントも随時開催される。墾丁大街・小湾ビーチ・墾丁森林遊楽区・社頂公園へのアクセスも便利で、墾丁を楽しむにはお薦めの宿である。

 

 

Add:恒春鎮公園路101号
Tel:+886-8-886-3666
Web:www.gloriamanor.com
 

コラムー台湾行きっ戻りっ 第3回

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歌、踊りが延々と続く 

プユマ族の村で迎える正月 

台東で見た歳末の風景

文、写真/松田良孝

 

「ナルワン」というお馴染みの掛け声が響いた。女たちのコーラスと男たちのソロが交互に途切れることなく続き、二重、三重の輪になった人たちは休むことなく踊り続ける。赤々と燃える松明は時折火の粉を散らした。ライトも付いているが、人々の声ばかりが激しくて、元旦の午前零時に向かう真夜中は余計に暗く感じられる。

 


 昨年の12月30日から今年の1月1日まで、台東に滞在し、プユマ族の人たちの伝統的な祭祀を見学した。台北芸術大学の趙綺芳副教授が調査に行くと聞き、便乗を申し出たのだ。趙副教授は数年に1度のペースでこの場所を調査に訪れているベテラン。そのおかげで、初心者では会場にたどり着けるのかさえ怪しいその伝統的な祭祀を取材することができた。

 


 12月31日のお昼前後に台東市にある南王部落に向かい、山で訓練を終えた「準青年」と呼ばれる若者たちが一人前の青年として受け入れられる儀式を見学。夜は男たちが南王部落内の家々を回っていく儀式にくっついて集落を歩いてみたが、どちらも歌、そして踊り、なのだ。伝統的な衣装の腰に付いた鈴が遠くに近くに鳴り響く。

 


 年が変わるころには台東県卑南郷の初鹿部落へ。そこで出会ったのが松明を囲んで踊る人々の姿である。「年祭」と呼ばれるこの祭祀は年が変わる瞬間へと盛り上がっていく。スピーカーから「あと1分。頑張れ」という声が上がり、続いて「30秒」のコール。カウントダウン。3、2、1。気の早い破裂音が一足先に新年を告げていた花火が本格的に上がり、このときばかりは人々は体の動きを止めて夜空を見上げた。ノリのいい曲もかかり、これで祭りは終わりかと思われたが、再び歌、そして踊り。

 


 「台湾は旧正月を重視する。新暦の年末年始は穏やかなもの」と思っていたが、完全な思い違いだった。12月30日から二晩泊まった台東市内もそうだ。本誌582号(2016年12月発行)でも取り上げている鉄道芸術村・鉄花村でイベントがあり、熱気球で知られる鹿野を有する台東らしく、熱気球をかたどった手作りの紙灯篭がずらり。明りに引き寄せられた人波が暮れの風景をつくっていた。

 


 初鹿から台東市内のホテルへ戻る道すがら、再び南王部落に立ち寄ると、家々を回る儀式はまだ続いていた。趙副教授が懇意にしているお宅に伺うと、民族衣装を着たままの若者たちが来客と一緒に過ごしており、伝統的な歌のアカペラをつぎつぎに繰り出していく。高粱酒や台湾ビールも出て、筆者たちの尻には根が生えてしまった。ホテルに戻ったのは午前4時近かった。






輪になって踊る初鹿部落の人々=2016年12月31日午後11時15分ごろ、台東県卑南郷で撮影




伝統的な衣装を身に付けたプユマ族の男性=2016年12月31日午後、台東市内の南王国民小学で撮影



熱気球をかたどった手作りの紙灯篭がずらりと並ぶ=2016年12月31日夜、台東市内の鉄道芸術村・鉄花村で撮影

 

 

松田良孝(まつだ よしたか)


 1969年、さいたま市生まれ。北海道大学農学部農業経済学科卒。八重山毎日新聞記者などを経て、現在はフリー。石垣島など沖縄県と台湾の関係を中心に取材を続ける。著書の『八重山の台湾人』(南山舎、2004年)は、2012年に『八重山的台湾人』として中国語訳され、行人文化実験室(台北)から出版。共著に『石垣島で台湾を歩く:もうひとつの沖縄ガイド』(沖縄タイムス社、2012年)。2014年には小説『インターフォン』で第40回新沖縄文学賞受賞。

台湾鉄道ーー途中下車の旅

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企画構成/朱佳雯 文/高田雅子 写真/宋育玫

泰安駅
緑と花につつまれて昔の駅と思い出話

 


台湾鉄道縦貫線旧山線泰安旧駅は、明治43年(1910年)に信号所として建設された。現存する駅舎は、昭和10年(1910年)の大地震後に再建された西洋式建築。改札からホームへ続く防空壕式トンネルが特徴的で、台中市定古跡に指定されている。

 

台湾鉄道:www.railway.gov.tw/tw


泰安鉄道文化園区

 

泰安旧駅敷地内や周辺は鉄道文化園区として整備されている。廃線路や、大安渓に掛かる鉄橋など見どころも多い。旧駅前は過度な観光開発がされていない素朴で静かな集落。人気グルメは日進肉舗で製造直売されているコーリャン酒仕込みの台湾ソーセージ。ほんのり甘いサラミソーセージのような味と食感で美味。毎年二月中旬ごろの桜まつりの時期には、泰安新駅からメイン会場の派出所付近までシャトルバスも運行され、たくさんの観光客で賑わう。

Add:台中市后里区泰安里福興路52号

 

 

   

 

中社観光花市の花畑

 

国道13号線沿いに位置する観光花市。併設の花畑は、6ヘクタールの広大な敷地を誇る。色とりどりの季節の花が咲き競う花畑の中には風車やピアノなどが置かれ、可愛らしくロマンチックな雰囲気。カップルが結婚写真撮影に訪れることも多い。春はイチゴ農園でのイチゴ狩りも可。BBQコーナーで食事をすると花畑の入場が無料に。

 

 

Add:台中市后里区三豊路五段333号
Open:8:00-18:00
Ticket:1月~3月(チューリップ開花期)NT$150、4月~12月NT$120


 

后里駅
タイムトンネルをくぐって歴史散歩に出かけよう

赤土燃える火焔山の足元、大安渓と大甲渓という二つの河に挟まれた自然豊かな美しい農村風景に、心癒される后里。肥沃な土地の特性を生かして古くから農業が盛んで、特に花の栽培は全国にその名を知られ、花の郷の別名も。



台糖月眉観光製糖工場


明治42年(1909年)の創立より実に百年以上の歴史を数える製糖工場は、1999年に観光工場へと転身を遂げた。工場の機械や小型蒸気機関車などの輸送帯がほぼ完全な形で残されている貴重な歴史建築でもある。特筆すべきは工場煙突下に続くトンネル。全台湾の製糖工場でここだけのもので、天井が大人の背丈よりも高いレンガ造り。訪れる人を往時の華やかだった時代へ誘うような神秘的な雰囲気をたたえている。売店の各種オリジナルアイスも必食。

Add:台中市后里区甲后路864号
Open:8:00-17:30

 




香蕉樹小吃店


一人前わずか50元のとろみスープ麺の丼は洗面器ほどもあり、初めて注文した人は驚愕必至。あっさりスープに椎茸などのきのこ類、大きな肉もたっぷりと、お財布に優しいだけでなく、お腹も満足させてくれる。

Add:台中市后里区復興街85号
Open:9:00-19:30



后豊サイクリングロードと東豊サイクリングロード


后豊は全長約4.5kmで、旧山線廃線路を利用しており、大甲渓を渡る旧山線の鉄橋や九号トンネルなど、鉄道好きにはたまらないスポットが特別な体験をもたらす。東豊は台湾で初めて鉄道廃線路を改修して建造されたサイクリングロート。全長約12.4kmで、緑のトンネルのような美しい並木道沿いに、石岡ダムや石岡駅(0蛋ホーム)、梅子鉄橋などの観光スポットが点在する。両コースは連結しており、后里区から豊原区を抜け、東勢区までの計約18kmを結ぶ。

 

 




 

 

豊原駅
名物は、美味いものばかり! 

B級グルメを狙い撃ち!


特急自強号が停車し、交通が便利な豊原。古くから台中北部地区の経済や産業における中心地とし発展してきた。2016年10月には駅が高架化され近代化が進んでいるが、駅周囲には人情味あふれる下町の風景も残っている。

慈済宮


清の時代より火災や大地震などの災害に遭遇するたびに地域に支えられ再建されてきた。現在の本殿は昭和8年(1933年)に建立されたもの。老若男女が集う街の信仰の中心地だ。

Add:台中市豊原区中正路179号




廟東夜市


慈済宮左側の細い路地を中心に様々なご当地グルメが集う。近辺の学校の生徒や地元の人々に愛されて40年。派手さはないが、古き良き下町の生活を感じさせる地元密着型の夜市だ。

 



* ヒシの実ドーナツ


蒸栗のような食感の菱角(ヒシの実)にドーナツ生地をからめて揚げたおやつ。揚げたてをつまみながら歩く人も多い。廟東夜市で一番長い行列ができる店で、週末は一時間以上並ぶことも。

 



* 清水排骨酥麺


麺の上に鎮座するゴロゴロと大ぶりの骨付き肉のから揚げは柔らかく、スープは見た目よりあっさり。店頭にうず高く積まれたから揚げの山と長い行列が、人気を証明している。



* 正老牌肉丸


この場所で営業を始めて60年以上の歴史を誇る老舗。肉を餅のような生地でくるみ油で揚げた肉丸は、弾力のある皮を食べた後に、店特製の熱々スープを残った肉餡にかけていただく。

 



* 金樹鳳梨氷


パイナップル氷は、甘く煮たパイナップルと香りのいい煮汁にサクサクのかき氷を合わせた、台湾の伝統ドリンク。こっくりとした甘さが喉の奥に沁みとおっていく。冬はホットでも。

 



* 義華餅行 塩ケーキ


創業は1935年。看板商品の塩ケーキは豊原三大土産のひとつとして有名。ふわふわのスポンジケーキに筍、椎茸、干し蝦などの具がはさまれており、甘めの肉まんのような優しい味わい。

 



Add:台中市豊原区中正路197号
Open:9:00-21:30



 

台中駅
進化する街の、レトロとモダンのハーモニー

大正時代建設の優美な赤煉瓦づくりの駅舎がトレードマークだった台中駅。2016年10月に高架化が完了し、旧駅舎左後方で新駅舎の運用が開始された。国定古跡に指定されている旧駅舎は保存され、鉄道博物館として再オープン予定。


台中市役所


明治44年(1911年)建設の古跡を舞台に、台中市と英国紅茶専門店「ローズハウス」がコラボレーションした文化発信基地。「生活、文化、伝承」をモチーフとして、カフェやギャラリー、ギフトショップを運営している。



Add:台中市西区民権路97号
Open: 
1F Café 1911 / 昭和沙龍10:00-21:00
2F ギャラリー10:00-17:00
第三月曜休館

第二市場


1917年建設と、市場として台中市で最も長い歴史を誇る。2017年2月に補修工事が完了、文化古跡としての側面が強化された。もち米入り腸詰と目玉焼きを合わせる大根餅や、豚そぼろと大きな角煮がのった魯肉飯など、ご当地小吃も見逃せない。

Add:台中市中区三民路二段87号

 


審計新村


1969年建設の元政府職員宿舎を、2015年に文化クリエイティブ産業発信地としてリニューアルした新観光スポット。若手クリエイターによるギャラリーショップは、どこも個性的なセンスが光る。お気に入りを探す宝探しに出かけてみよう。

Add:台中市西区民生路368巷(向上中学そば)




台中国立歌劇院


世界的建築家伊東豊雄氏設計による台中の新ランドマーク。幾何学的な曲線が川や風の流れのように三つの劇場、コーナーサロン、野外劇場、スカイガーデン、レストランなどを緩やかにつなぎ、全体が一つの美しい舞台となっている。

 

 



Add: 台中市西屯区恵来路二段101号
Open:
日曜-木曜11:30-21:00
金曜・土曜・祝祭日11:30-22:00

阿里山ツォウの里「南三村」-- 秘境「忘憂の村」探訪

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阿里山ツォウの里「南三村」
        秘境「忘憂の村」探訪

 

            

文/楊善文  写真/張晉瑞

阿里山国家風景区には、神木と称されるヒノキの林や先住民文化、そして絶景のご来迎スポットなど多くの見どころが存在する。山美・新美・茶山の三つの集落から成る「南三村」は、観光地の雑踏とは別世界。自然のままの景色、先住民の伝統文化が息づく山中の秘境である。大きな山の懐に抱かれてゆったりと自然に親しみたい。

ツォウ


憲法が定める台湾原住民族の一つで、嘉義県阿里山郷の楽野・達邦・特富野・里佳・来吉・山美・新美・茶山の八集落に居住する。ツオウの最大の特徴は、かやぶき屋根の大きな集会場だ。なかでも庫巴「Kuba」と称する男子の集会所ではもっとも大切な儀式が執り行われる。皮革・籐・原木を使った伝統工芸も盛んだ。

 



山美村


阿里山の山地南区、曽文渓中流の海抜500メートルから1200メートルに位置する。村内で曽文渓と達娜伊谷渓が合流するため、渓谷の保全と台湾固有種「高山鯝魚」など生態の保護に取り組んでおり、近年はエコツアーが人気を集めている。

新美村


村名Niahosaはツォウの言葉で「古い部落」を意味する。日本時代から農耕を取り入れ、近年では自然農法と有機農業への努力が注目されている。生態豊かな村内の森林は絶好の大自然の教室となっている。

茶山村
阿里山郷最南端にある村落で、かつては「平原」を意味する「珈雅瑪」と呼ばれていたが、苦茶油を搾る茶木の栽培が盛んだったことから、茶山村との呼称が広まった。

Access:
車:国道3号中埔IC→台18線(阿里山公路)→龍美→嘉129郷道→山美→新美→茶山。


おすすめのスポット
 

達娜伊谷自然生態公園


曽文渓上流に位置する。達娜伊谷(タナイク)は「憂いを忘れる」という意味のツォウ語。1985年に、地元の人たちにより、渓谷沿いに総距離18キロメートルの保全計画が開始され、自然生態エリアが設置された。現在では、絶滅危惧種の「高山鯝魚」の繁殖計画が進められ、渓流にきらめく魚群が見られるようになった。園内では古来の舞踊や伝統工芸の紹介が行われている。先住民の文化や希少な生態に触れられる文化パークである。

Add: 嘉義県阿里山郷山美村3鄰51号
Tel: +886-5-258-6994
Open: 8:00-17:00


香樟林歩道


新美村にある全長2400メートルの歩道。かつてはツォウの狩猟や山仕事に使われた古道で、爽やかな香りを漂わせて聳えるクスノキ、苦茶樹、竹などの自然林が両側に広がっている。鳥類・昆虫など四季折々の豊富な生態があり、気軽に自然に親しめる心地よいハイキングコースだ。

Add: 嘉義県阿里山郷新美村4鄰76号向かい


新美教堂


新美村のランドマーク的存在。1997年12月に大火事で焼け、3年後に傍に新築された。しかし旧教会の焼け残った部分は、解体を惜しむ声を支えられ、修復工事を経て、保存されている。その独特の趣きが愛でられ、記念写真を撮りに訪れる人たちが絶えない。

Add: 嘉義県阿里山郷新美56号前


茶山の東屋


ツォウの言葉で「hu fu」と呼ばれる東屋が、茶山村のシンボルとなっている。柱は杉、屋根はかやぶきの優美な造りで、もともと客間に相当し、住民たちの交流・憩いのスペースだった。造りや装飾の違いが、主人の地位や家族のこだわりを示す。伝統的な東屋では主に自家用の農具、狩猟用具の保管に使われ、村人たちが収穫した農産物を交換したりしていたという。

Add: 嘉義県阿里山郷茶山村内


水火同源


茶山の山腹に位置し、水土洞とも呼ばれる奇観。地底の地下水と可燃性ガスが、岩層の割れ目から地面に押し出されて燃焼する。ガスは水より密度が小さいため、水に妨げられずに燃え続ける。水面からごうごうと燃え盛る炎はまさに茶山の名所に相応しい。

Add: 嘉義県阿里山郷茶山村内


大石壁


茶山村の山腹に位置し、長期的な浸食によりつるつるになったかれ谷の岩壁である。高さ約400メートル、傾斜は約30度。水量が増える夏と秋は滝壷が自然のウォータースライダー付きプールに変わり、村人は大きな葉や水泳用具を使って、爽快に滑り下りる。まさに自然のレジャースポットだ。

Add: 嘉義県阿里山郷茶山村内
 

 

 

ご当地グルメ
 

 

游芭絲鄒族風味餐

 

ツォウの言葉で「游芭絲(ユウバス)」は「お金持ち」を意味する。南三村入口に位置する原住民料理レストランでは、人数に合わせたコース料理を提供している。原木バーベキュー、ソーセージ、山菜、コキジバト、キマメなど伝統のメニューを取り揃えており、半露天の店内からの眺めも抜群で、溢れる緑の中でグルメを楽しもうと大勢の人が訪れる。

Add: 嘉義県阿里山郷山美村1鄰1-8号
Open: 10:30-19:30、木曜定休
Tel: +886-928-222-583


只在此山中陶芸民宿咖啡

 

 

陶芸家の女性が、故郷の山中に築いた、カフェを兼ねた創作スペース。展示されている容器、皿、今にも動きだしそうな人形など手製の陶芸作品は、どれも茶山の生活の中で発想を得たもの。本場の阿里山コーヒーも、手製のカップに入れて出される。先住民が大切にする、ありのままのライフスタイルがうかがえる。

Add: 嘉義県阿里山郷茶山村4鄰82-1号
Open: 8:00-21:00
Tel: +886-5-251-3352

グルメ特集ーーヘルシーでおしゃれなレストラン

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企画構成/朱佳雯 文/朱佳雯‧楊善文‧劉宛昀 写真/宋育玫

美味しさに加え、ヘルシーが現代人のトレンド。そうした期待に応えて近頃台北には、身体に優しいレストランが続々登場している。料理のタイプも「中華」の枠を超えて、エスニック、飲茶、タイ、バーガーと多様化し、ベジタリアンのみならず食にこだわる多様な階層に愛されている。


The green room


 数年前からアメリカベジタリアン「Miss green」を経営してきたVivianは、菜食の敷居をさらに低くするため、2016年タイと雲南の風味を取り入れた「The green room」を信義安和駅そばにオープンさせた。Vivianの祖父は雲南からタイ/ミャンマー国境にかけて広がる高山地帯の出身。そのため当地の料理は彼女にとっては故郷の味でもある。野菜とスパイスを使って肉の代わりとし、ベジタリアンに対する先入観を覆す豊かな味わいを出している。

 

 

 お勧めの「タイ風ココナッツ火鍋」はココナッツミルクと旬の野菜をゆっくりと煮込み、香ばしさと辛味が特徴だ。辛みとニンニクは希望により調整可とのこと。自家製の「タイ風アボガド海苔巻き」はアボガドソースとともに、キュウリ・ニンジン・バジル・生ビーフン・レタスを海苔で巻いたカラフルな一品。さっぱりとした味わいが人気だ。カラッと揚がった「ベトナム風揚げ春巻き」はレタスで巻いていただく。

 一日6人様限定の「ココナッツイエローカレー」はマイルドな味わいの看板料理。また当店は、タマゴやミルク不使用なので、ヴィーガンでもスイーツを楽しむことができる。地下室ではお酒も出しており、夜は独特の雰囲気のバーに変身する。

 



Add: 台北市大安区仁愛路四段300巷25弄3号
Tel: +886-2-2704-5208
Open: 月曜-土曜12:00-22:00(16:00-17:00休息)、日曜定休
Web: www.facebook.com/thegreenroomtpe
予約:可/カード:NT$1500以上/サービス料:10%/ミニマムチャージ:5人以上予約一人ミニマムチャージNT$500

 


NISORO LOHAS

 

 健康的な食の普及を理念として、ネットで低温配送「カロリー調整食」を販売する「NISORO LOHAS」が内湖ハイテクパークに開設したリアル店舗。基準に合格した優良食材のみを使用するほか、栄養士によってすべての料理のカロリーと栄養価を計算し、表示している。

 



 店内は吹き抜けの明るい空間。まずはセルフオーダーマシンでメニューを選ぼう。サイドディッシュを組み合わせたセットメニューのほか、お好みに応じてメインに野菜などを組み合わせることもできる。オーダーが決まったら、マシンでカード決済するか、キャッシャーで現金で支払う。料理はセルフサービスときわめてモダン。

 



 さまざまな国の特色を取り入れ、多様な料理を作り出している。調味を控えめに素材の旨みを引き出したメニューは季節毎に調整される。「海陸豚双享餐」は、野菜と果物で味付けした中華風の豚肉の煮込みにスズキのタイ風味を組み合わせ、南欧風ベークド野菜にキヌアのオムレツがつく。デザートのお薦めは、低糖ヨーグルトの「ハワイアン・フレッシュフルーツヨーグルト」。えん麦、キヌアを敷き詰めた上に季節のフルーツを載せ、自家製キヌア・クランチを散らした逸品。ドリンクには、ミカンまたはグレープフルーツ果肉を合わせたスパークリングドリンクはいかが。ビタミンたっぷりで、新陳代謝の促進も期待できる。

 



Add: 台北市内湖区洲子街61号
Tel: +886-2-2656-1868
Open: 11:30-20:00
予約:可/カード:可/ミニマムチャージ:無/サービス料:無  

 


養心茶楼


 

2013年中山区に開店した「養心茶楼」は、菜食と香港風飲茶がコラボしたフュージョンスタイル。中華の代表的なメニューや異国料理に創意を取り入れ、菜食のイメージを一新するベジタリアンな飲茶を作り上げた。

 ランチおよびディナータイムは、80種の料理と30種の香港点心が楽しめ、昼下がりは点心のみとなる。一番人気は「香港点心・千切りダイコンパイ」。千切りダイコンのあっさりした旨味が引き立ち、サクサクの皮が魅惑的な口当たり。「ナズナのベイクド焼餅」は、こんがりと黄金色の皮に包まれたナズナが独特の香りを放つ。「北虫花の腸粉(米粉の幅広麺)」は薬膳効果が期待できる北虫花(食用キノコ)とエリンギを手作りの腸粉で包む。薄くなめらかな腸粉に、パクチーの香る甘いソースをかければ、やさしい味わいの一品になる。

 



 ランチ・ディナータイムには、エリンギをカレー風味の串焼きにした「カレー焼若串」、薄焼き卵で野菜を巻きキンカンマヨネーズを添えた「松の実・チーズ・野菜の巻き物」など、いずれも天然食材を活用した逸品が堪能できる。
  
Add: 台北市中山区松江路128号2階
Tel: +886-2-2542-8828
Open: 月曜-金曜11:30-14:20、14:30-16:30、17:30-21:30
      土曜-日曜11:00-14:45、15:00-16:45、17:30-21:30
予約:可/カード:可/サービス料:10%/ミニマムチャージ:NT$200

 


梅門六調通


 

菜食養生料理のトレンドを牽引してきた梅門餐飲グループが「梅門食践堂」、「梅門防空洞」に続き、林森北路の路地に開いた第三弾が「梅門六調通」だ。一階は木と石をインテリアの中心に据えた茶席空間で、モダンな手法を用い中国文化を表現している。空気中に漂うヒノキの香りが禅の心地を高めてくれる。地下一階はギャラリーとレストランを兼ねており、一階からの自然光と滝の流れを引き込み、適度な開放感と心落ち着く静けさを両立させている。

 



 薬膳効果の「九宮精宴セットメニュー」は予約が必要。見た目にも味にもこだわりがつまり、料理人の手で一つずつじっくり調理される。メニューは季節毎に調整されるので、いつ行っても新しい驚きに出会えるだろう。

 



Add: 台北市中山区林森北路107巷69号
Tel: +886-2-2563-3838
Open: 11:00-22:00、金曜は翌日6:00まで
予約:可、セットメニューは前日までに要予約/カード:可/サービス料:10%/ミニマムチャージ:セットメニューかドリンクセット一つ

 


動物誌 About Animals

 

 バーのようなゆったりしたムードが漂う「動物誌」は住宅街に潜んでいる。小さな庭と屋外のバーカウンターを持ち、店内は伝統的な民家の間取りを残している。オーナーは動物愛護や環境保護のコンセプトをもって、玉子やミルクを全く使用しないヴィーガンレストランをオープンさせたという。

 ベジタリアン料理に対する固定観念を打破するため、米国・日本・韓国のスタイルを取り入れ、野菜と穀物で作るハンバーガー、おかずかけご飯、スイーツを提供する。人気の「塔塔(tartar)卡滋バーガー(patty burger)」はエリンギ・ヤングコーン・ジャガイモを揚げて、サクサクもちもち状態にして、自家製タルタルソースやリンゴ・レタスを添える。スパイシーな味がお好みなら、カラシ卡滋バーガー、キムチ卡滋バーガーがお薦めだ。カフェラテ・ミルクティーなども、植物性ミルクか豆乳を用いており、ヴィーガンも安心して楽しめる。

 


Add: 台北市文山区景隆街1巷9号
Tel: +886-2-2935-3633
Open: 火曜-木曜15:00-22:00、金曜-月曜11:00-22:30
Web: www.facebook.com/aboutanimalszr 
予約:可(予約をお勧め)/現金/サービス料:無/ミニマムチャージ: NT$120


可愛い雑貨も販売しています。

街道散策ーー象山‧台北医大商圈

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象山‧台北医大商圈

       

    企画構成/朱佳雯 文/朱佳雯‧劉宛昀 写真/宋育玫

MRT台北101駅と象山駅に近い台北医大と象山の一帯は、学生たちとホワイトカラーが庶民の生活空間と溶け合うエリアだ。交通至便で、グルメも多彩。台北中心部のビジネス街に隣接していながら、気軽に豊かな自然と触れ合うことができる。なかでも、夜景が名物の象山歩道は人気スポット。今号は、このエリアならではのビュースポットやレストランをめぐり、「もうひとつの信義区」を発見したい。


 

スポット


象山


 ゾウの頭に似た外観からこの名が付いた。近くにある獅山・虎山・豹山と合わせ台北「四獣山」をなす。海抜183メートルは決して高くはないが、市内の繁華街に近く、市街地を見渡すことができる眺望が人気の秘密だ。登山口は、MRT象山駅から歩いて数分と至便。歩道沿いに点在する展望台は絶好の撮影ポイントで、特に人気があるのが「六巨石平台」。林立する巨岩の背景に広がる台北盆地の景観は独特で、雲の上にそびえたつ台北101にレンズを向ける人も少なくない。「六巨石」からさらに登りつめると、山頂には「逸賢亭」があり、また一味違う眺望が待っている。

Access: MRT象山駅より中強公園を経て信義路五段150巷22弄に入り六巨石まで徒歩約30分。永春高中や松山療養院にも登山口もあり。


和興炭坑


 信義路五段150巷471弄を約15分歩き、坂道を上がると和興炭坑だ。台北市内では数少ない炭坑跡で、日本時代の1936年に採炭が始まり、1965年まで続いた。2014年に観光史跡としてリニューアルオープンした。入口の歩道はトロッコ軌道になっており、壁に設けられた説明を読んでいくと、採炭について知ることができる仕組み。芝生を過ぎて控える「コウモリ洞窟」では、夕暮れ時に戻るコウモリたちを観察できる。そばにあるらせん階段を上がると、坑口に達し、内部はカンテラの灯りに照らされ、採掘の様子が再現されている。坂道そばのレンガ造りの建物は「樹屋」と呼ばれ、ガジュマルの木に覆い尽くされた独特の景観をみせている。

Location: 台北市信義区信義路五段150巷471弄
Access: 聯勤学校技術訓練センターから路地を入る。または藍5番バスで拇指山登山口下車後徒歩約15分。


周辺の美食


小凱悦南村小吃店
地元で人気の老舗


 南村小吃店は「小凱悦」の名でも知られる。開店から40年以上の老舗。焼きそばには、腰のある手打ちの麺を使い、野菜たっぷりのシンプルな塩味が人気の秘密。特製の小皿料理もお薦めだ。口当たりの良い豚の頭部、歯ごたえのある牛の腱肉、ハチノス、豆干(台湾式の凍り豆腐)、昆布などの煮物を自由に選べる。自家製のニンニクペーストやゴマだれをかけたキュウリの和え物も好評とのこと。

Add: 台北市信義区莊敬路423巷8弄14号
Tel: +886-2-2720-7388
Open: 11:00-14:30、17:00-22:00、日曜定休


赤初麺食
斬新な麺食

 

 米麹を使って発酵させた「酒醸」(チューニアン)を使って辛味のある麻辣麺に仕上げた斬新なメニューが評判。「酒醸麻辣ラーメン」のスープには、果物を発酵させてつくった酒醸を加えてあり、スープの辛さをまろやかにしている。具は、火を通して柔らかくしたアヒルの血や豆腐、ゆば、エノキタケなどたっぷり。仕上げに歯触りの良い揚げゴボウを載せる。辛味のないラーメンやスープにニンニクを効かせたラーメンもスタンバイ。牛肉や牛の腱肉、豚肉、刺身などとの取り合わせもお薦めだ。

Add: 台北市信義区呉興街98号
Tel: +886-2-2737-3803
Open: 11:30-14:30、17:00-21:00、日曜定休


拾穂Bakery
温もりのある家庭料理屋

 

 

 パン工房と欧風ビストロが融合したレストラン。友人の家で温かいもてなしを受けているような気分になれる店だ。ご主人が愛してやまない地中海スタイル。煮込みや漬け、焼き、乾燥といった伝統的でシンプルな調理方法を使い、自家製パンとさまざまな料理を取り合わせる。モーニングとランチのほかに、一品料理にも応じている。

 食材は可能な限り台湾産を使用。クバラン黒豚は宜蘭で放牧されたバークシャーを使っており、霜降り肉のような柔らかさが特徴。塩と胡椒だけで焼き上げた豊かな旨味が、拾穂の看板メニューになっている。パンは、自家製のしょう油や手作りのジャム、台湾産のチーズと一緒に食べると、味が一層引き立つ。季節の果物と台湾製のヨーグルトを使ったフルーツレタスサラダも人気。

Add: 台北市信義区荘敬路391巷5号
Tel: +886-2-2720-1356
Open: 8:00-22:00、火曜定休
Web: www.facebook.com/Gleaners.bakitchen/

予約:可/現金/サービス料:10%/ミニマムチャージ:飲み物1点か料理1人前


渣男 Taiwan Bistro
山麓の台湾居酒屋

 

 

 象山での夜景を楽しんだら、その麓にあるこの台湾風の居酒屋に立ち寄りたい。店主のトニーさんは米国ニューオーリンズに留学した経験があり、台湾に帰国後、金融・保険業界入り。2012年には中強公園のそばに「ニューオーリンズ・キッチン」を開き、人気を博した。

 トニーは、和風の居酒屋やビストロ以外に、ちょっとお酒が楽しめる台湾風の食事処がないことに気づき、開店したのがこの「渣男」だ。「渣」は「かす」という意味だが、日々の暮らしの呻吟する庶民のための憩いのスペースをつくりたいという思いが込められている。

 しかし店内は鉄窓の細工や更紗の灯籠など凝った体裁である。流れている1990-2010年代のスタンダードは30-40代の客たちのノスタルジーをかりたてる趣向。カウンターからは調理の様子が目に入り、おなじみの屋台の風景を思わせる。「滷味の盛り合わせ」「猪五花」「猪尾巴」「大腸包小腸」など台湾風のおつまみにあわせるアルコール類は、ビール・ワイン・ウイスキーのほかオリジナルのカクテルがオーダーできる。「癡情男子漢(ひたむきに愛する男)」は台湾薬用酒「維士比」に高粱を合わせたパンチのあるショットで、冒険好きにお薦め。

Add: 台北市信義区信義路五段150巷315弄12号
Tel: +886-2-2720-9820
Open: 17:30-1:30
予約:不可/現金/サービス料:無/ミニマムチャージ:1人に付きドリンク1杯


2017年台湾観光が変わる! 桃園空港から台北市内まで半時間MRT正式営業開始

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2017年 台湾観光が変わる!
桃園空港から台北市内まで半時間 

MRT正式営業開始

 


写真提供/桃園MRT‧林口三井OUTLET PARK‧華泰名品城


内外の期待を集めた桃園MRT空港線がこの3月2日に営業を正式に開始した。桃園空港に降り立った旅客はMRTを利用すれば、最速約35分で台北駅に達することができる。また出国の場合、中華・長栄・華信・立栄の各航空会社の乗客は台北駅でチェックインし、手荷物を預けることもできるので、身軽になって沿線のスポットやショッピングモールを巡ることも可能だ。まさに新しい台湾観光の幕開けである。
 

桃園捷運公司
www.tymetro.com.tw

●桃園MRT空港線基本情報
駅数:計21駅、全長51キロ 

列車の種類:普通車(藍色)・直達車(紫色) 

営業:6:00-23:00 発

車間隔:7.5分に一本(普通車・直達(快速)それぞれ15分に一本) 

最高運賃:NT$160

 


●桃園MRT空港線路線図


 

直達(快速)は台北駅から桃園国際空港までの間に5駅に停車(A1・A3・A8・A12・A13)。所要時間は約35分。普通車は各駅停車で、台北駅から桃園国際空港まで約50分。

A1台北駅では台湾鉄道・台湾高速鉄道・台北MRTに、A2駅では台北MRT中和新蘆線に乗り換えできる。本島中南部から北上してきた旅客は高鉄桃園駅で桃園MRT空港線(A18)に乗り換えて桃園空港に到達できる。


●運賃表

 


 

空港MRTの運賃は、台北駅から空港第一ターミナル駅までNT$160。高速バスの場合、台北ターミナルから桃園空港までNT$124-145だが、約60分の時間を見積もらなければならないので、とてもリーズナブルな価格設定である。

チケットは各駅の自動販売機で購入できるほか、悠遊(Easy)カード・一卡通などの電子チケットが利用できる。こうした電子チケットは桃園MRT空港線のほか、鉄道・MRT・市バスでも共用なので、購入をお薦めする。


●列車について

 

 


直達(快速)は左右に二つずつの座席で、計188席。五車両だが、そのなかの一つは手荷物専用車。座席には読書灯・折り畳みテーブルのほか、4GWi-Fiや無線充電コンセント設置。普通車の座席は縦に長い通勤電車タイプながら4GWi-Fi使用可。四車両連結で、各車に手荷物を置く空間がある。直達(快速)車の座席の下部には機内持込手荷物が置ける。普通車の座席も小さな手荷物が収納可能。


A1台北駅

 

 

 

A1台北駅ロビーに入ると建築士槙文彦チームが設計したオブジェ「竹林瀑布」が待ち受ける。地下一階ではチェックインサービスをおこなっている。世界で五つ目の市内チェックイン機能をもつ鉄道駅である。手荷物を預ければ、搭乗までの時間をさらに有効に使えよう。

チェックインは、セルフマシーンとカウンターいずれも利用できる。セルフチェックインは二つのステップ。日本語も使用可能なマシーン「自助報到機」で手続をすませたら、「自助行李托運機」を利用して手荷物を預ける。受付可能時間は6:00から21:30まで。当日便に限り、離陸予定の3時間前までに手続を完了のこと。現在市内チェックインの対象は、中華・長栄・華信・立栄の各航空会社のみである。構内には手荷物を追跡できるデスクが設置されており、預かり札のバーコードをかざすだけで、現在地をチェックできる。

 

 

P.S.不受理年齡12歲以下單獨旅行兒童、團體、攜帶寵物及攜帶超大超長行李(長寬高總和超過158公分,最長邊超過90公分)之旅客


●A1台北駅位置図

 


桃園MRT空港線の起点台北駅(A1)は鄭州路上に位置する。台湾鉄道・台湾高速鉄道・台北MRTを擁する台北中央駅の駅舎とは独立した構造で、両者は約百メートルの地下道で結ばれている。両台北駅の連絡は、道案内に従い進めばきわめてスムーズだ。


A12空港第一ターミナル

A13空港第二ターミナル

 

 

 

海外から桃園空港に降り立ったら、まずは手荷物を受け取り、ロビーの左手に進むと、すぐに桃園MRT空港線への道標が見える。第一ターミナル駅、第二ターミナル駅を問わず、直達(快速)と普通車いずれも同一ホームで乗り降りするので要注意。


A18台湾高速鉄道桃園駅

 


 

A18高鉄桃園駅1号出口から専用エスカレーターを利用すれば、直接台湾高速鉄道桃園駅地下一階の乗車券売り場に出るので、そのまま高速鉄道を経て本島往中南部に向かうことができる。


MRT沿線でのショッピング
 

空港MRTは市内と空港間の移動を便利にしただけでなく、沿線の商戦も過熱させている。現在A1台北駅とA21環北駅との間に、少なくとも六つの大型モールが存在する。なかでも「林口三井」と「華泰名品城」が最大規模を誇る。搭乗前のお買い物や食事に最適のお立ち寄りスポットだ。


林口三井OUTLET PARK

 

 

日本の三井グループが投資、建設した北部台湾最大のアウトレットモール。桃園空港MRT A9駅そば、2万坪の敷地に内外から220のブランドが進駐している。そのうち約50軒が、台湾での独占販売権を有するという。高くそびえる椰子の木、白色のパラソルとテーブル、真っ青な池などトロピカルムードいっぱいのスペースだ。4層からなる建物に、ファッション・生活用品の売り場のほか、フードコートや娯楽施設・コンプレックスシアター・誠品書店が展開している。

ADD:新北市林口区文化三路一段356号
ACCESS:桃園空港MRT A9「林口駅」下車


華泰名品城

 


 

広々とした露天部分を擁するアウトレット。空港MRT A18駅に近く、高速鉄道桃園駅からも一本道なので、交通至便。102のブランドが入り、アメリカンな開放的佇まいが人気を集める。建設は四期にわたる。第一期オープンは1万6千坪で、一階が国際ブランドのファッショングッズやベビー用品、二階が家電・スポーツ用品・フードコート、三階がレストラン街になっている。キッズエリア・授乳室・ベビーカーなど家族で楽しめる施設・設備が整う。

ADD:桃園市中壢区春徳路 189 号
ACCESS:桃園空港MRT A18「高鉄桃園駅」下車
 

NEWS

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台北観光に新しい目玉  

ダブルデッキ観光バス運行開始

 

写真提供/台北市政府観光傳播局 撮影/施純泰

 

 いよいよ台北市内を巡るダブルデッキ観光バスが営業を開始した。一度に市内の主要スポットを一巡できるほか、車上では市中の名所旧跡を紹介するガイドがある。 

 この一月からスタートした台北市ダブルデッキ観光バスの外観は、鮮やかな赤をベースに、台北101ビルや中正紀念堂などのスポットがデザインされている。アンダーデッキには9席と車いす席が一つ、アッパーデッキには47席が用意され、一部エリアはフルオープンスタイル。各車にWifiとUSB充電差込口を完備し、アプリを取り入れると中国語・英語・日本語・韓国語のアナウンスが聴取できる。乗車料金は悠遊カード・一卡通・クレジットカードのほか現金で支払うことができる。

 路線は紅・藍の二コースだが、いずれも台北駅始発。紅線は北門・西門・中正紀念堂・台北101・華山文創パーク・松山文創パークを経由し、藍線は台北市立美術館・士林官邸・故宮博物院などのスポットを巡る。
 

      台北駅発車時間   走行距離    間隔 

紅線   9:00-22:00       20キロ      40分              

藍線    9:10-16:20              23.5キロ       40分   

料金    4時間切符NT$300 (当日の18:00 まで使用可)
          昼間切符NT$500 (9:00から18:00)
          夜間切符NT$400 (18:00から22:00)
          一日切符NT$700・二日切符NT$1200(9:00から23:00)


香川県観光協会代表が中国科技大学を訪問

 

谷家恒学長(左)と三矢昌洋会長(右)

 

 2017年2月13日、香川県観光協会の三矢昌洋会長と谷口英二事務局長、そして国際観光推進室の小西勇輝主任主事が中国科技大学を訪問した。谷家恒学長が一行を出迎え、香川観光業の発展にエールを送った。

 三矢会長は、香川県を訪問する外国人観光客の中で台湾の方が最多を占める。そのおかげで、昨年香川県は海外観光客の成長率で日本一に輝いた。昨年は中国科技大学において、香川ツアープラン日本語コンクールが盛大に開催できたと、謝意を述べた。中国科技大学の張偉斌副学長は、当該日本語コンクールには優秀な学生多数が参加し、日本語の力をのばすとともに香川県の歴史や文化について認識を深めることができたと挨拶した。三矢会長は今年もぜひ継続したいと交流の発展に意欲を表明した。

 

 

トラベル特集ーー新北市「淡水・八里」

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企画構成‧文/朱佳雯  写真/宋育玫‧視野創異行銷

台湾本島北西角にあたる、「淡水」は17世紀にスペイン人やオランダ人が拠点を築いたところだ。台湾でも異色のエリアといえる。もとは小さな漁村にすぎなかったであろう。しかし列強の求めに応じて1860年に開港されるや、各国の商人が交易に訪れ、この町は黄金時代を迎える。その美景も愛でられ、1927年には台湾日日新報によって「台湾八景」に選定されてもいる。しかし上流からの土砂が堆積して、外国船が入港できなくなり、時代から取り残されていく。しかしいまそのノスタルジーがツーリストをひきつけてやまないのである。

淡水河両岸に位置する淡水と八里には、そうした忘れられた歴史を留めるスポットや史跡が点在するほか、雲門劇場や十三行博物館など文化施設も少なくない。ぜひ異国情緒豊かな河岸の旅を楽しみたい。






淡水大事紀


1628年 スペイン人が淡水に「サントドミンゴ城」建設。現在の「紅毛城」 

1642年 オランダ人がスペイン人を駆逐し台湾北部占領 

1661年 明代末期、鄭成功軍がオランダ人を駆逐し、港湾として利用 1860年 天津条約により淡水が開港され、やがて台湾最大の貿易港に発展。淡水の黄金時代到来。 

1872年 マッケイ博士淡水に上陸 

1895~1945年 港に土砂が堆積し、日本時代、台湾の玄関口は基隆に取って代わられる 

1997年 MRT淡水線開通。淡水駅営業開始


淡水
 

雲門劇場

 


 淡水ゴルフ場と滬尾砲台の中間に位置する雲門劇場は、台湾を代表する現代舞踊集団「雲門舞集」の拠点。観音山と淡水河口を眺望する絶好のロケーションに位置し、淡いグリーンに光る鏡のような建築が周辺の緑に溶け込み、見事な景観を産み出している。「雲門」はかつて八里に稽古場をもっていたが、2008年の大火でこれを失った。幸い内外から多くの義捐金が寄せられ、現在の「雲門劇場」が2015年に落成した。台湾では初めての民間資本による劇場の誕生だった。

 



 園内には、450席の大劇場のほか、二つの練習場・小劇場・事務室、そして1,500名収容の野外劇場を具える。劇場ではバレエの公演や展示会が随時開催されており、事前に予約すれば団体による参観を受け付けている。劇場入口のパネルには建設募金に応じた人々の姓名が刻まれている。屋外に設置されている彫像は「雲門」創設者の一人「羅曼菲」が出世作「輓歌」を舞う様を再現したもの。そのほか火災跡から助け出されたかつての稽古場の一部が保存・展示されている。


 

 園内の「花語餐庁」では、小籠包・パールミルクティなど台湾ならではのスナックが提供されている。また老木の下にたたずむ「大樹書房」では書籍や雲門グッズのほか、スイーツや紫米から醸造した雲門限定ビール「日光」などが販売されている。屋外のデッキからは淡水河口が一望できる。


Add: 新北市淡水区中正路一段6巷36号
Tel: +886-2-2629-8558
Open: 屋外空間 6:00-20:00
花語餐庁: 日曜-木曜11:00-18:30、金曜‧土曜11:00-20:30、月曜定休
大樹書房: 火曜-日曜10:30-19:00、月曜定休
Web: www.cloudgate.org.tw


お薦めの美食


之間Between

 

 

 淡水出身のデザイナーEasonと友人のアーチストが開いたティサロン。店内のインテリアはすべて自製。まさに唯一無二の空間である。その独創性が評価され、2015年GOOD DESIGN AWARDを受賞した。中国・日本および欧風の文化が交差した趣きは、まさに淡水の歴史を反映している。「茶食」をコンセプトに、軽い食事とティメニューが用意されている。なかでも台湾茶は、盛装の茶碗とともにサービスされる。茶葉の香りを確かめたら、湯が注がれる。至福の時間だ。

 

 



 お薦めの「香煎牛蒡烤年糕綴白芝麻pizza」は、さくさくの生地と年糕=お餅がコラボした逸品。「法式麺包佐黒胡椒蕈菇薯泥」は、フランスパンと濃厚なポタージュの組み合わせを楽しむ。「荷蘭鬆餅」は鉄鍋に盛られて登場するワッフル。新鮮フルーツとの取り合わせが若い女性に人気だ。店内で使用している器具はすべて購入可能。不定期に淡水の暮らしにかかわる展示会や工房を開いている。


 


Add: 新北市淡水区中正路330号
Tel: +886-2-2629-7709
Open: 11:30-21:30、火曜定休
Web: www.facebook.com/BetweenTeaHouse

紅楼餐庁

 

 

 1899年落成の洋館で、淡水を代表する歴史建築。当地の富商の手で建てられて以降、民家として使われてきたが、2000年にレストランにリノベーションされた。淡水を眺望できる立地は素晴らしく、「達観楼」とも呼ばれる。回廊・ベランダ・緑の欄干、そして池のあるガーデンなどビクトリア風の建築様式を保ちつつ、北投産の唭哩岸石や台湾産の赤レンガが使用され、東西の美が見事に融和している。屋外の空間および一・二階は中華レストラン、三階はカフェとなっており、アフタヌーンティにも最適。ライトアップされる夜間の姿も美しい。

 

 

 

Add: 新北市淡水区三民街2巷6号
Tel: レストラン:+886-2-8631-1168
   カフェ:+886-2-2625-0888
Open: 11:00-22:00


歴史散策


滬尾礮台

 


中仏戦争(1883-1885年)後、清朝巡撫「劉銘傳」が台湾の海防にあたり、1886年ドイツ人技師を招聘して、西洋風の砲台を建造した。劉銘傳自ら「北門鎖鑰」と額を掲げた。主砲は消失しているものの、往時の原状をほぼ留めている。

Access: MRT淡水駅2号出口右手バス亭より836・857・紅26番で滬尾礮台下車
Open: 平日9:30-17:00、週末9:30-18:00、第一月曜休館
Ticket: NT$80、当日のチケットで滬尾礮台・紅毛城・小白宮参観可


紅毛城

 

 

紅毛城パーク内にはスペイン・オランダ時代から清代および日本時代にかけての建物が保存されている。中でも、オランダ人が1644年に建てた四方形の城塞、すなわち今日の「紅毛城」と1860年代、英国領事館時代に居住空間として建て増された洋館が注目される。

Access: MRT淡水駅2号出口右手のバス亭から836・857・紅26バスで紅毛城下車
Open: 平日9:30-17:00、週末9:30-18:00、第一月曜休館


前清淡水関税務司官邸(小白宮)

 

 

1860年代、淡水開港後、多くの西洋人が当地に移り住み異国情緒ふあれる建築を残した。「小白宮(小さいホワイトハウス)」と呼ばれる建物はそのなかの一棟である。当時植民地に流行した回廊式の建築で、清政府に代わり税務を司った官吏の官邸として利用されていた。室内外ともに白一色であることからこの名がある。

Access: MRT淡水駅2号出口右手バス亭から836・857・紅26番で小白宮下車
Open: 平日9:30-17:00、週末9:30-18:00、第一月曜休館


海関ハーバー

 

 

淡水港はかつて台湾三大貿易港の一つだったが、流砂が堆積して、その地位は基隆港に取って代わられた。2014年末に開放された海関ハーバーパークは淡水商店街を抜けたあたりにある。観音石あるいは唭哩岸岩を切り出して形成した波止場のほか洋館や港務倉庫が残り、かつての繁栄ぶりを物語る。

Add: 新北市淡水区中正路259号
Open: 平日9:30-17:00、週末9:30-18:00、第一月曜休園


多田栄吉旧家

 


 

山腹にたつ多田栄吉の屋敷跡。淡水河口に面し、観音山を一望できるロケーションだ。かつて淡水町長を担任していた多田が建てた個人の住宅で、1934年の完工。ベニヒノキ造りの和風建築で、淡水でもっとも早期に水道が引かれた民家とも伝えられ、現在も往時の風情を留めている。

Add: 新北市淡水区馬偕街19号
Open: 平日9:30-17:00、週末9:30-18:00、第一月曜休館


一滴水紀念館

 


 

当館はもともと1915年に福井県大飯町に創建された古民家である。阪神大震災と、それから間もなく発生した台湾中部大地震を通じて結ばれた友情のシンボルとして2009年12月に移設された。作家の水上勉の父である大工の水上覚治が故郷で手掛けた和風建築といわれる。すべては一滴の水からという禅の心得に因む名称である。

Add: 新北市淡水区中正路一段6巷30号
Open: 火曜-日曜9:00-17:00、月曜休館
Access: MRT淡水駅2号出口右手バス亭から836・857・紅26バスで滬尾礮台下車


真理大学

 


 

1872年にカナダの長老教会から派遣されたマッケイ博士が淡水に上陸した。現在の真理大学淡水キャンパスを拠点に、布教・教育・医療の普及に従事した。校庭には礼拝堂・洋館・教士会館・理学堂大書院・博士住居跡などゆかりの場所が残り、風景をいっそう優美にしている。

Add: 新北市淡水区真理街32号
Access: MRT淡水駅2号出口右手バス亭から869・紅36・紅38・紅51番で真理大学下車


八里
 

十三行博物館

 


考古学研究の結果、淡水左岸の「八里(パーリー)」には有史以前に先住民が居住していた痕跡が認められている。2003年、発掘された遺跡を中心に設置された十三行博物館は台湾初の市立考古博物館である。敷地は約四ヘクタールに及び、出土した文物が常設展示されているほか、学習体験室などが設けられている。館内では、十三行文化・植物園文化・円山文化と名付けられた遺跡の概要や背景が紹介されている。台湾建築賞を受賞した主建築は、特異な外観をもち、多くの人たちが記念撮影に収める。周辺には遺跡が保存されているほか、自然保護区に指定され、豊かな生態と風光明媚な河岸の景観を形成している。

 



Add: 新北市八里区博物館路200号
Open: 9:30-17:00、第一月曜休館
Ticket: NT$80
Access: 淡水渡し場よりフェリーで対岸の八里へ。左岸渡し場から市バス紅13・紅22・682・704・878番で十三行博物館前下車
Web:www.sshm.ntpc.gov.tw


八里左岸自転車道

 


 

八里渡し場から十三行博物館まで自転車道が整備されているので、レンタイクルで左岸一帯のスポットを巡りたい。沿線には挖仔尾マングローブ自然保留区があり、希少な湿地の生態が観察できる。渡し場付近には小吃店のほか、風情のあるカフェが点在している。「Ton Up Cafe」はクラシックバイクをテーマにしたイングリッシュカフェ。二階デッキからの淡水河の眺望は素晴らしく、黄昏や夜景を愛でながらの食事も格別だ。

 

 

Ton Up Café
Add: 新北市八里区観海大道61号
Open: 日曜-木曜12:00-21:30、金曜・土曜12:00-22:30

コラムーー台灣の光 第26回「桃園空港MRTに乗ってみた」

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台灣之光
第26回 「桃園空港MRTに乗ってみた」

 



 みなさんこんにちは。このコラムでは、台湾常連観光客である私(胖太子)の目線から見た台湾のよいところやよいものなどを「台湾の光」として読者の皆様にお届けしています。
 
 桃園空港の利用者にとっては待ちに待った桃園空港MRT(桃園機場捷運)が3月2日に正式開業しました。今日は日本人の旅行者目線で感じたことをまとめてみたいと思います。

 私が桃園空港MRTで感じた一番の利点は、「時間が読める」ようになったことだと思います。これまで桃園空港まではバスかタクシーを利用する必要がありましたが、バスは道路状況に左右されるので、時間を読み切れない部分がありました(数年前に片道2車線が増設された後は道路事情がかなり改善されましたが、それでも台湾の連休の日にあたると、渋滞がひどいこともままあります)。そうした意味で、台北駅から約40分で確実に着くMRTを利用することで、空港まで(から)の所要時間を計算しやすくなったということがあげられるかと思います。

 また、チャイナエアライン・エバー航空を利用される方は、台北駅で当日出発3時間前までインタウンチェックインを利用できます。飛行機が午後の方は、大きい荷物は朝台北駅でインタウンチェックインして預けてしまえば、ホテルに荷物を取りに戻らなくてすみますし、コインロッカーがあいてないという事態を心配する必要もありません。ハンズフリーで最後の観光やお食事・お買い物を楽しむことが出来ます。
 
 さらに、高速鉄道桃園駅から(まで)台湾高速鉄道(新幹線)を利用される(してきた)方も従来からのバスに加えて、MRTによる定時的な運行が行われることで利便性が向上したことと思います。
 
 一方で、これまで通りバスを利用した方が便利な方もいらっしゃると思います。例えば、台北の東側(忠孝復興・忠孝敦化等の東区エリアや市政府周辺、忠孝新生・行天宮駅周辺)等、目の前から空港行きバスがある方などです。こうした方は、乗り換えや移動の時間を考えると、バスの方が利便性は高いかと思います。

 また、桃園空港MRTの車内には荷物置き場がありますが、そこまで大きいスペースが確保されているわけではありませんし、網棚等もありません。加えて台北MRTや台鉄の台北駅から桃園空港MRTの台北駅までは10分ほど歩くことになりますので(関東の方は東京駅の京葉線ホームと山手線の乗り換えをご想像下さい)、大きい荷物がある方はこれまで通りバスやタクシーを利用された方が便利かと思います。
 
 色々と申し上げてきましたが、いずれにせよ旅行者の選択肢が広がることはよいことです。開通したMRTが多くの人たちの期待と思い出を乗せてはばたいていくことをいち台湾ファンとして願ってやみません。


こんな方に桃園空港MRTをおすすめ!
・チャイナエアライン、エバー航空の桃園発午後便を利用する方
・台北駅周辺・台北市西側(龍山寺・西門など)・南側(中正紀念堂・公館など)や三重、新荘など桃園空港MRT沿線のホテルにお泊まりの方
・高速鉄道桃園駅から(まで)新幹線を利用される(してきた)方


こんな方にはバスをおすすめ!
・とにかく安く空港まで移動したい方
・台北の東側(忠孝復興・忠孝敦化等の東区エリアや市政府周辺、忠孝新生・行天宮駅周辺)や目の前から空港行きバスがあるホテルに泊まっている方
・大きい荷物がやや多い方


こんな方にはタクシー利用がおすすめ
・大きい荷物や重い荷物が多い方
・お金はかかってもよいので、楽に早く移動したい方
 

 

胖太子(ぱんたいず)
仕事で台湾を訪れるうちに、いつしか仕事を忘れて台湾を訪れるようになった日本人。最近は季節に1回どころか月に1回台湾を訪れないと発作が起きる。外見は「電音三太子」にそっくりとかなんとか…。

 

 

コラムー台湾行きっ戻りっ 第4回

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温泉の街に古くて新しい「顔」
里帰りした駅舎を修復
新北投が誇る百年の文化資産

 

文、写真/松田良孝

 北投温泉への入り口となるMRT新北投駅前で、100年前に建てられた旧新北投駅の駅舎を修復する工事が進んでいる。順調に進めば、本稿が掲載されるころにはオープンしている見通しで、台北市文化基金会の呉峻毅さんは「北投温泉一帯をひとつのテーマパークに見立て、修復された旧駅舎をその入り口として活用していく」と語った。


 新北投駅は日本統治下の1916年4月に開業し、修復しているのはこれに合わせて竣工した木造の駅舎。修復工事に担当する財団法人大河文化基金會(本部・新北市淡水区)の邱明民董事長によると、建坪は2度の増築を経て55坪に広がり、その駅舎を修復している。


 「台湾日日新報」によると、開業2カ月後の1916年6月、新北投への乗り換え地点となる北投の乗降客は3万1658人となり、前年同月の1・5倍に。同年8月12日付の記事は、新北投駅の設置などを挙げて「各種の設備をなし、旅客の便利を図りたる」ことが利用客の増加につながったと報じた。


 MRT開業前の旧淡水線の新北投駅は1988年に廃止され、駅舎は台湾中部・彰化のテーマパークに移された。台北市北投区長安里(「里」は市や区を細分化した行政単位)の陳章生里長は1996年、この駅舎を偶然目にし、「なぜここにあるのかと。駅舎はあくまでここの文化資産。彰化に持っていくのはおかしい」。


 駅舎の里帰り運動は当初、住民の支持が広がらず、北投の地域興しに取り組む八頭里仁協会の林冠宏元理事長は「『本当にそんなことができるのか』と笑われました」と振り返る。しかし、金融機関の協力などが決まると風向きが変わり、台北市政府の事業として修復が行われることになった。


 邱董事長によると、傷みの激しい材木でも使用できる部分を野地板にするなどして、材木全体の8割以上を修復に使用。軒を支える部材もほとんど再使用し、繊細な模様がよみがえっている。


 林さんにとって新北投の魅力は温泉、古蹟、そして「人々の熱意」。駅舎の帰郷に漕ぎつけた人々の取り組みはその証左だ。「MRTの新しい駅舎に期待するばかりで、それまでの駅舎をどうするか考えていなかった」と語る林さん。「新北投に住む20万人の人たちみんなで取り組んだ」という運動の結実に安堵の表情をみせる。




 

修復作業が大詰めを迎える新北投駅の旧駅舎(後方)の前で写真に納まる邱明民さん、陳章生さん、呉峻毅さん、林冠宏さん=2017年2月9日午後、MRT新北投駅前


 

花などをデザインした繊細な模様がよみがえった=2017年2月9日午後、MRT新北投駅前

 

 

 

松田良孝(まつだ よしたか)


 1969年、さいたま市生まれ。北海道大学農学部農業経済学科卒。八重山毎日新聞記者などを経て、現在はフリー。石垣島など沖縄県と台湾の関係を中心に取材を続ける。著書の『八重山の台湾人』(南山舎、2004年)は、2012年に『八重山的台湾人』として中国語訳され、行人文化実験室(台北)から出版。共著に『石垣島で台湾を歩く:もうひとつの沖縄ガイド』(沖縄タイムス社、2012年)。2014年には小説『インターフォン』で第40回新沖縄文学賞受賞。

 

 

台湾鉄道ーー途中下車の旅 台中海線 夏がやってくる! 海辺の街へ旅に出よう!

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台中海線
夏がやってくる! 海辺の街へ旅に出よう!


企画構成/朱佳雯 文/高田雅子 写真/宋育玫


台中市を走る海線の駅は大甲、台中港、清水、沙鹿、龍井、大肚、追分の七駅。今回注目するのは、タロイモの一大産地大甲、海岸沿いに白い風車の林が並ぶ清水、若者注目のスポットが増加中の沙鹿。さあ、駅めぐりに出かけよう!

台湾鉄道:www.railway.gov.tw/tw


清水駅
美味いものと太陽を追いかけて海辺を目指せ!



清水駅は、夕日の名所高美湿地の玄関口。日本時代の宿舎や先史時代の遺跡など、歴史的に価値あるスポットが残る素朴な街だ。海沿いの梧棲地区では、古い町並みとともに観光漁港で海鮮を楽しみたい。

 


清水眷村文化パーク

「眷村」とは、第二次大戦後に造営された軍人の集落を指す。清水眷村建築群の前身は、日本の軍需工場宿舎。戦後、国民党政府により再利用されていたが、現在は「眷村文化・展示・創作」空間として市民の憩いの場となっている。

Add:台中市清水区中社路信義巷41号
Tel:+886-4-2228-9111
Open:10:00-17:00、月曜・国定休日休館
Web:qingshuiartvillage.com


高美湿地


 

高美湿地は近年、夕日が茜色に染める空が、湿地帯の水面に鏡のように映り込む幻想的な美しさから、「台湾のウユニ塩湖」との呼び声が高い。貴重な動植物の保護区である湿地を保護するため、夕日は木道の上から観賞しよう。

高美湿地Web:www.gaomei.com.tw
高美灯台開放時間:夏季(4/1-10/31) 9:00-18:00、冬季(11/1-3/31) 9:00-17:00
月曜休館
Access:台湾鉄道清水駅より178・179号市バスで高美湿地ビジターセンターへ。あるいはタクシー利用。


牛罵頭遺跡 鰲峰山公園展望台


 

日本の縄文時代に当たる約4500年から3500年前の新石器時代時期に栄えた牛罵頭文化の遺跡。日本時代、神社建設の際に発見された遺跡では、現在遺物の展示を行っている。公園内の展望台からは清水区が一望できる。

牛罵頭遺跡文化パーク(鰲峰山公園内)
Add:台中市清水区鰲海路59号
Open:9:00-17:30、月曜休園
Web:niumatou.taichung.gov.tw


士官長擀麺

 

 

三代続く老舗の名物「擀麺」は、ご主人入魂の巾広手打ち麺にからまる胡麻だれと肉そぼろの組合せが絶妙な、地元の定番朝ごはん。裏メニューの極太麺「麺片」も人気。昼過ぎには売り切れ必至。朝早く出かけよう。

Add:台中市清水区中社路5-37号
Open:6:00-13:00、水曜定休


梧棲観光漁港


 

冬のボラ、夏のサメ、秋のエビ・カニなど、四季を通し様々な種類の魚が水揚げされる観光漁港。直売所での新鮮な魚介類の購入や、レストランエリアでの食事、観光漁船でのレジャークルーズも楽しめる。夕日も美しい。

Add:台中市清水区海濱里北堤路30号
Open:9:00-20:00
Access:台湾鉄道清水駅から111号市バスあるいはタクシーで梧棲観光漁港へ


梧棲老街 朝元宮


 

漁業の街梧棲では、航海の守護神「媽祖」への信仰が篤い。本尊の木彫神像「開基媽」は台湾で最も古い時代の媽祖神像のひとつで、300年以上人々を見守ってきた。旧暦三月の神像巡行の際には、街中が熱気につつまれる。

Add:台中市梧棲区梧棲路140号 
Access:台湾鉄道清水駅より306号市バスで朝元宮へ


海龍海産部


 

有名老舗海鮮レストラン。店頭の水槽に並ぶ多種多彩な魚介類はどれも新鮮そのもの。お好みのものを選んだら、炒(炒め物)、炸(揚げ物)、烤(焼き物)、湯(スープ)など、希望の調理法を伝えて注文してみよう。

Add:台中市梧棲区梧棲路152号
Tel:+886-4-2656-3381
Open:11:00-21:00


林異香斎

 

手土産としても大人気の看板商品「鹹蛋糕」は、しっとり蒸し揚げられたスポンジ生地で豚肉・椎茸・赤玉葱の餡をはさんだ、甘めの肉まんのような味わいの菓子。そのほか牛角麺包(台湾風クロワッサン)も人気。

Add:台中市梧棲区梧棲路170号
Tel:+886-4-2656-2339
Open:9:00-20:00


榕樹下豆花


 

海龍海産部の隣、ガジュマルの木の下に店を構える豆乳プリンの店。海鮮を堪能した後のデザートは、こちらで。あずきなどの定番トッピングのほか、小豆ミルク味とチョコ味を同時に楽しめる「双色豆花」も人気。

Add:台中市梧棲区民族街9号
Tel:+886-4-2657-0477
Open:月曜-土曜10:00-21:30、日曜10:00-18:00


沙鹿駅
今話題の人気撮影スポットを、カメラ片手に飛び回れ!


駅を降りて、目の前に広がる素朴な郊外の街を見て、特に何もなさそうと侮るなかれ。沙鹿は今、写真撮影が大好きな台湾の若者が注目する人気のスポットが集まるエリアなのだ。カメラマン気分で散策に出かけてみよう! 


美仁里彩絵巷


 

最近SNSで話題の新記念撮影スポット。駅付近の美仁里では、自治会長の呼びかけで、町内美化を目的に、美秀巷と新平巷の路地に半世紀前の生活を描いたところ、レトロポップで可愛いと、全国の注目を集めるようになった。



Location:台中市沙鹿区美仁里。美秀巷より入る
Access:台湾鉄道沙鹿駅から徒歩約5分


好好聚落


 

 

乙女心くすぐるパステルカラーで彩られたコンテナが並ぶ文化パーク。カラフルな風景が外国に来たかのような雰囲気で、若者を中心に人気を集めている。入り口近くのレストラン「好好小館」の欧風料理も人気。

Add:台中市沙鹿区鎮南路永福巷7号
Tel:+886-4-2636-8826
Open:10:00-17:30、火曜休館
Ticket:お一人入場料NT$50(好好小館でNT$100以上消費すると好好聚落に無料で入場できる)
Access:台湾鉄道沙鹿駅からタクシーで約5分
Web: www.facebook.com/agoldenville 

 


秋田武コーヒー


 

店名の由来は看板息子の秋田犬「小武(TAKE)」から。もう一匹の看板犬「黒美人(KUROMI)」も可愛い、話題のペットカフェ。店舗外壁に描かれたコーヒーを飲む秋田犬と記念撮影するのが人気となっている。

Add:台中市沙鹿区中山路378巷46号
Tel:+886-4-2665-7881
Open:10:00-20:00、水曜定休
Access:台湾鉄道沙鹿駅から徒歩約15分


大甲駅   
タロイモの故郷で、B級グルメに舌鼓!



台中市沿岸部最北に位置し、毎年九月には「タロイモ祭り」が行われるほど、タロイモの産地として有名な大甲は、「大甲媽祖」が鎮座する台湾中部の信仰の要所でもある。土地ならではのB級グルメもぜひ味わいたい。


鎮瀾宮

 

「大甲媽祖」と親しまれる台湾中部の信仰の中心。毎年旧暦三月に、十万を超える信者が本殿に祀られる主神の媽祖像を奉じ、九日をかけて徒歩で台中から嘉義の沿岸部をめぐる大巡行は、台湾で最大の宗教行事の一つである。

Add:台中市大甲区順天路158号
Access:台湾鉄道大甲駅から徒歩で各スポットへ


裕珍馨


 

創業50年。老舗の看板商品は、パイ状の生地でバター餡を包んだ中華菓子「奶油酥餅」。胚芽入りの皮でリュウガン・タロイモ餡・餅を包んだ「媽祖餅」、シンプルな皮にタロイモ餡と餅を包んだ「紫玉酥」なども人気。

Add:台中市大甲区光明路67号
Open:8:30-22:00

 

大甲芋頭城

 
 

タロイモの郷に来たなら、やっぱりデザートもタロイモを。冬は温かい芋圓湯(タロイモ白玉とタロイモのお汁粉)、夏はさっぱりした芋球酸梅氷(タロイモアイスとかき氷の梅シロップがけ)が人気。

Add:台中市大甲区育徳路68・70号
Open:10:00-18:30


王元吉炸粿


 

安くて美味い地元の人気店。「炸粿」とは、米粉と大豆粉で作った生地で肉や野菜を包み揚げたもの。定番は、茄子肉餡(ナス肉餡)、菜頭(大根餅)、蚵仔(カキ)、肉。サクサク香ばしく、ビールがほしくなるかも!?

Add:台中市大甲区文武路37号
Open:8:00-17:00

 

タイワンエクセレンスーー暮らしの中にあるモノたち

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暮らしの中にあるモノたち

 


企画構成/朱佳雯 文/朱佳雯‧楊善文 写真/宋育玫‧ZISHI Art‧Truvii‧HEE Porcelain

台湾では今、伝統工芸の分野に新しい風が吹いている。新世代のデザイナーたちがクリエイティブな才能を発揮し、伝統の風土や文化が持つ魅力を積極的に取り入れているのだ。彼らが活躍の舞台としているのは、磁器やマグカップなど、普段の生活のなかにあるモノ。忘れ去られようとしていた暮らしの光景が、若き作家たちによって生き生きと甦りつつある。


只是ZISHI Art


 

手触りと暮らしの在り方にこだわりたいという張簡士揚(チャンチエン・シヤン)が立ち上げたブランド「只是ZISHI Art」は、モノづくりを基本に、台湾ならではの風土を受け継ごうとしている。

 「只是ZISHI Art」は、アートのある暮らしがコンセプト。簡潔でリズム感あふれた手描きのアートが、ヨーロッパの美学と台湾の伝統を自在に融合させることによって、クラシックでありながらモダンという不思議な物語を紡ぎ出す。

 張簡士揚の創作は、絵画や彫塑など多岐にわたるが、とりわけ人気を集めているのが白い紋様を使った磁器である。青地に白紋を描き出す元代の磁器にヒントを得て、猫・犬・金魚・兎という身近な生き物をデザインの主役に据えた。もともと高貴の象徴として龍や鳳凰を描いてきた中国の陶磁器だが、張簡士揚の手によって普段づかいの日用品に変身を遂げた。

 またデザインに採用されている幾何学文様も印象的。「斜條紋」は駆け回る仔犬のスピード感を、「直條紋」は兎、「水波紋」は魚の動きが象徴されている。仔猫には「球」を追いかけさせ、楽しげに遊ぶ姿を描き出した。動物たちの姿は白抜きで描かれており、白磁が持つやわらかな質感が東方の美学を主張しているかのようだ。

 

  

Web:www.zishiart.com
取扱店
達開想楽:台北巿中山区南京西路251号
好丘:台北市信義区松勤街54号(四四南村)
nest巣家居:台北市信義区菸廠路88号2F(松菸誠品)
参拾選物by Sense30:台北市中正区羅斯福路三段210巷10号


Truvii


 

「Truvii」は「趣味」を意味し、ロゴにある「T」の文字は旺盛な生命力を持った草をイメージしたという。ふたつの「i」はイノベーションとインタレスティング。ブランド名「Truvii」はユーザーに素晴らしい体験を約束しているのだ。

 小さな化学工場を営む家に育った陳昱達(チェン・ユダ)は、忙しく働く両親の背中を見て育ったが、週末は家族でキャンプに出掛けるのが習慣だった。建築学を専攻した陳昱達が家業を継ぐころ、台湾の産業はちょうど岐路に立たされていた。廃業も視野に選択を迫られたとき、陳昱達は大自然のなかで過ごした記憶がよみがえり、アウトドアブランドを立ち上げる決意を固めた。蓄積してきた経験を活かして、遊び心とデザイン性を備えたレジャー用品を生み出そうとしたのである。

 Truviiは日常の生活用品にも進出している。EUや米国の安全基準をクリアした熱可塑性プラスチックを食器に採用したり、琺瑯製のコップに木製の取っ手を付けたり、優しい心遣いとこだわりの色彩が女性たちの支持を集めている。熱に反応する特殊なうわぐすりを使ったコップは、表面に描かれた桜が温度に合わせて花開くという楽しいしかけだ。



Web:www.truvii.com.tw
取扱店
手日生活:台北市大同区迪化街一段321号
百岳:台北市内湖区新湖三路125号 
登山楽:台北市萬華区和平西路三段314号
登山友:台北市中山区中山北路一段20号


二喜 HEE Porcelain


 

温州街の路地に佇む「二喜」では、作品づくりにいそしむクリエイターの様子を間近で見ることができる。プロダクトデザインを専門とするリリと、空間デザインを得意とするビビアンという二人の女性が立ち上げたブランド。吉祥の漢字「囍」が店名の由来で、喜び、驚喜など作品に込めたい思いも表現しているという。

 陶磁器を趣味とする二人。いずれも台湾の伝統的なデザインを取り入れ、新しい魅力を生み出している。2015年に発表した「糕餅模」は、縁起物の「紅亀粿」や「緑豆糕」の形状を平皿や箸置き、スプーンに取り入れたシリーズ。「紅亀粿」には、スローフードというトレンドも加味されているという。2016年から17年にかけて、飾り窓を意味する「鉄窓花」シリーズをリリース。釉(うわぐすり)を削ることで図柄を浮かばせる高度な手法を使って人気を博した。面と線を組み合わせた厚みのある仕上がりも好評だ。

 



 「糕餅模(菓子を作る型)」シリーズでは、型を手彫りしている職人を中部に訪ね、オリジナルの木型を作ってもらったという。そこには匠の技を伝えたいという二人の信念が込められている。これからは白磁のみならず、色使いの多彩な作品や金属など新しい素材を組み合わせた作品にもチャレンジしたいと抱負を語る。



Add:台北市大安区温州街48巷4号1F
Tel:+886-2-2368-3120
Open:12:00-19:00


Web:www.heeporcelain.org
取扱店
台北市立美術館:台北市中山区中山北路三段181号
誠品信義店:台北市信義区松高路11号
来好商号:台北市大安区永康街6巷11号

 

 


グルメ特集ーー五ツ星ホテル デリシャスな午後のティータイム

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五ツ星ホテル 

デリシャスな午後のティータイム

 



企画構成/朱佳雯 文/朱佳雯‧楊善文‧劉宛昀 
写真/宋育玫‧Mandarin Oriental Taipei‧Lemeridien Taipei


旅の途中、おしゃれなホテルを見つけたら、アフタヌーンティーを楽しんで、また元気に歩き始めたい。今号は、台北市にある四つの有名ホテルのアフタヌーンティセットを紹介する。定番の三層ティースタンドに盛られたイングリッシュスイーツや台湾風味のデザートにお好みの飲み物を組み合わせ、おしゃれな午後のひとときを過ごしたい。


W Taipei

YEN Bar紫艶酒吧 

 


 台北Wホテル31階にある「YEN Bar」は、ファンタジックな紫色と赤色を基調とする店内に、クールなメタルの要素を取り入れ、スタイリッシュでモダンな風格を演出している。大きなガラス窓をとおして、昼夜を問わず、台北101ビルや市内の景観を一望できる。4人から6人用に開放的な個室が四つあり、座り心地のよいソファーが置かれ、友達とのアフタヌーンティーに最適だ。

 



 バーには、オリジナルの中華菓子・洋菓子、さらに80種以上の高級ウイスキーを取り揃えている。「情熱の砂漠」と題する春夏のアフタヌーンティーは、サボテン、パッションフルーツ、唐辛子をイメージした塩味と甘味のスイーツ10種、そしてティ、コーヒー、お勧めカクテル2杯を含めた飲み放題のセット。 

 



塩味デザートでは、豚の頬肉、切干大根、干しエビの餡が入った台湾客家風米製菓子がお勧め。「富貴双方」は広東チャーシューと揚げ湯葉を中国パンで挟んだ「オリジナルバーガー」。甘いデザートは、サボテン、バナナ、パッションフルーツ、ブンタンなど酸味も加わった豊かな味わいに仕上がっている。また、形も丁寧な細工が施され、ティースタンドの上に並べると、まるで装飾品のよう。カクテルなら、カラフルな「Yen」と「ウーロン・マティーニ」が定番。季節ごとにデザートを変更するので、毎回違う味を楽しめる。

 


Add:台北市信義区忠孝東路五段10号31階
Tel:+886-2-7703-8769
Open:日曜-火曜11:00-24:00、水曜-土曜11:00-1:00、アフタヌーンティー14:30-17:30 
Web:www.wtaipei.com.tw/yenbar




eslite hotel誠品行旅 
The Chapter Café 

 


 

台湾でも名高い誠品書店傘下の台北松山文創パーク「誠品行旅」は、今年開店二周年を迎える。伊東豊雄により設計された建物に入り、壁一面に本が並ぶ「The Lounge」を過ぎると、「The Chapter Café」だ。店内は天井の高さ3.4メートル、眺望150度の大きな窓から、緑溢れる園内を見渡せ、赤レンガの壁にかかるモノクロ写真からは懐かしい台湾の雰囲気が漂う。

 



 園内の庭園にちなむ「バロックガーデンアフタヌーンティー二人セット」は、季節に合わせて内容を調整するお薦めの逸品。今期よりテーブルサイドでのサービスもスタートは、中華菓子、洋菓子とお茶のみならず、お好みでWedgwoodのカップも選べる。三層ティースタンドは食用の花で飾られ、まさに春爛漫の装いだ。シェフが季節の食材アスパラガスを使って作った「トリュフ・アスパラ・エビのサンドイッチ」、台湾産のローゼル、干しナツメなどを使用した「アスパラ・チーズ・ローゼルの寒天ゼリー」、なかでも、「ゴマのロールケーキ」は、バロックに合わせて、古代ギリシャ建築の柱をかたどったユニークなお菓子。

 

 

 

   

 また、春の特別メニュー「花園秘境デザート」は、「雨水」「岩石」「湖畔」など、園内の風景に因むネーミング。生命力溢れる春をイメージしつつ、台湾産食材で、視覚と味覚を満足させてくれる。

Add:台北市信義区菸廠路98号1階
Tel:+886-2-6626-2888
Open:6:30-22:00、アフタヌーンティー14:00-17:00
Web:www.eslitehotel.com/jp





Mandarin Oriental Taipei 文華東方酒店
The Jade Lounge青隅


 台北文華東方酒店一階にある高貴でエレガントな「The Jade Lounge」は、デザート、イングリッシュアフタヌーンティー、欧州産上質茶、厳選中国茶を提供する。三層ティースタンドのアフタヌーンティーが好評で、月ごとに季節の食材を活用。甘くないデザート、甘いデザートをと区分けされ、お好みに応じて色々な味を楽しめる。

 



 セットに付くお茶は中国茶から西洋茶まで様々で、スタッフが当日のデザートに合うものを勧めてくれる。中国茶は、高山烏龍茶、紅茶、緑茶、東方美人、プーアール茶など、台湾茶を精選。西洋茶はドイツから輸入した最高級Ronnefeldtも含めて各国の茶葉と、フルーツ、花、ハーブを取り合わせる。コーヒーの種類も多く、一人一人が心地良くエレガントな午後を満喫できるよう工夫が凝らしている。

Add:台北市松山区敦化北路158号1階
Tel:+886-2-2715-6886
Open:10:00-22:00、アフタヌーンティー13:00-17:00
Web:www.mandarinoriental.co.jp/Taipei




Lemeridien Taipei寒舍艾美酒店 
Latitude25北緯25

 

 

 台北寒舍艾美酒店一階にあるロビーバー「Latitude25」のアフタヌーンティー二人セットは、斬新な塩味デザートでスタートする。季節限定の軽食は、唐辛子とアボカド入りサルサソースで和えたパクチーをスモークサーモンで包んだ「スモークサーモンボール」、新鮮なカニの身を細く裂いた「ミニカニタルト」、ふんわり軟らかいスクランブルエッグとイタリア産高級トリュフで作った「トリュフ入りスクランブルエッグのほうれん草添え」の三種がある。



 そして、コンチェルトを思わせるようなデザートの数々。しっとり食感とチェリーの香りが特色の「チョコレートとチェリーのババ」、甘酸っぱさとほろ苦さが口の中に広がる「ラズベリーとチョコレートのタルト」、二種のチョコレートで層を作った人気の「ヘーゼルナッツチョコレートパフ」、大湖産イチゴとレモンカスタードをミックスした「レモンイチゴタルト」、新鮮なオレンジピールを混ぜた定番デザート「レモンマドレーヌ」、ティータイムに欠かせない「スコーン」が勢揃いして、新しいアフタヌーンティーの味わい方を提案している。

Add:台北市信義区松仁路38号1階
Tel:+886-2-6622-8018
Open:10:00-24:30、アフタヌーンティー15:00-18:00
Web:www.lemeridien-taipei.com

 

 

空港MRT  沿線の注目スポットA2~A11

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空港MRT  沿線の注目スポット A2~A11



企画構成/朱佳雯 文/劉宛昀 写真/宋育玫

桃園空港MRT線の開通は、旅客に高い利便性を提供している。特にA1台北駅でのプレチェックインと手荷物預け入れが好評だ。身軽になったら、搭乗前の数時間を余すことなくしっかり活用し、MRTの沿線巡りを楽しみたい。本号では空港MRT三重駅から坑口駅の間に点在する、北部最大規模の桃園酒廠(酒造工場)、荘厳な雰囲気の竹林山観音寺、古式ゆかしい徳馨堂、さらには坑口アートビレッジや竹囲漁港といった注目のスポットをご紹介する。

 



A2 三重駅
大台北都会公園

 

 

 三重駅を出ると前方に広がる敷地面積400ヘクタール超の河岸緑地。ここはかつては水量を分かつ水路だったが、改修を経て、自転車道・多機能運動場を備える公園に生まれ変わった。園内では湿地の生態やカラフルな花壇が楽しめ、観音山を遠望するロケーションも素晴らしい。市民にとって最高のオアシスとなっている。

 


A8 長庚医院駅 
環球ショッピングモール Global Mall 

 

 

 長庚医院駅B1から2階までを占めるGlobal Mallは、生活百貨、ファッション、美食がコラボしたショッピングモール。内外のレストランが数多く出店しているほか、Miffy×2% CAFÉテーマカフェも御目見え。またドラッグストア、スーパー、ベーカリーでは台湾ならではの土産物も販売し、3-9階には福容大飯店が進駐。桃園国際空港からも台北駅からもも20分という絶好の立地にあり、旅人にとってお買い物から宿泊までのニーズに応えてくれる格好のスポットだ。

Global Mall(B1-2階)
Add:桃園市亀山区復興一路8号 
Open:11:00-22:00 

福容大飯店(3-9階)
Tel:+886-3-328-5688
Web:mrta8.fullon-hotels.com.tw 


桃園酒廠(酒造工場)

 

 

 前身は林口酒廠。三つの拠点を統合し、北部台湾で生産能力最大の酒造場が誕生した。清酒とワインの生産を専門に行っており、玉泉清酒、玉泉純米清酒、紅麹ワインがその代表。MRT駅から徒歩わずか10分。構内に入る前に、空気中を漂うほのかな酒の香りが感じられるだろう。

 



 主に工場と製品普及センターで構成される。事前に予約すれば、工場見学も可。製品普及センターでは、酒造にかかわる文物を展示しているほか、ワインの試飲ができる。台湾風清酒の製造工程も興味深い。ギフトコーナーでは各種酒類のほか、酒粕フェイスマスク、紅麹薄焼きクッキー、紹興酒腸詰などの商品を購入できる。

Add:桃園市亀山区文化一路55号
Tel:+886-3-328-3001
Open: 
工場見学案内 月曜-金曜 8:00-15:00
製品普及センター 年中無休9:30-17:00
Ticket:工場案内券 大人NT$100、学生(18歳以下)NT$50、団体は要予約。製品普及センターは見学無料。


A9 林口駅
竹林山観音寺

 

 

 1939年創建後、数度の改修を経て、今日の壮大な規模となった。境内には二百年余の歴史を誇る三体の菩薩が祀られている。中でも十八手観音神像が有名だ。「竹林山」寺という呼称は蘆竹、林口、亀山の地名を合わせたものという。建築は福建伝統の堂々とした造り。中でも主殿は高さ22.7メートルを誇る。木材には台湾ヒノキ、クスノキが使われ、梁やお供え用のテーブルには美しい彫刻が施されている。寺の周囲は植栽が施され、2月から3月にかけては桜が咲き花見客で賑わう。中国風の東屋や橋が趣き深い。

Add:新北市林口区竹林路325号
Access:林口駅から936号バスで温哥華社区下車後、徒歩9分。あるいは708、858、920、925号バスで林口農会下車後、徒歩8分。


老占元拉麺大王 

 

 

 台湾風ラーメン牛肉拉麺、羊肉拉麺で知られる「老占元拉麺大王」は竹林山観音寺から徒歩10分の林口路にある。食事時になると店の前には長い行列ができる。スープは、鶏骨を7時間かけて煮込み、ダイコン、ネギの小口切りを加えたさっぱり味だ。こしの効いた麺との相性もぴったり。30元の各種小皿料理もお薦め。

Add:新北市林口区林口路120号
Open:月曜-土曜 10:00-20:00、日曜定休
 


A10 山鼻駅
徳馨堂

 

 

 1898年創建。陳家の所有だが、その歴史的価値から桃園市の史跡に指定されている。当地では希少となった福建伝統の三合院造り。一家の祖先に科挙に合格した秀才が出たことから、屋根を燕尾状とし、その誇りを象徴している。徳馨堂は改修を経て、無料で開放しているが、内部には祖先の位牌、かまど、かつての生活器具が保存されており、一族は今でもここで祭事を執り行っている。

Add:桃園市蘆竹区山鼻村6鄰92号(山鼻駅徒歩3分)


A11 坑口駅
誠聖宮‧坑口アートビレッジ

 

 

 MRT坑口駅から坑菓路を10分ほど歩けば、誠聖宮、そして「坑口」と呼ばれるアートビレッジに到着する。沿道には水田が広がり、穏やかな風情がたっぷり。誠聖宮は当地住民の信仰を一身に集める関羽廟で、百年余の歴史を誇る。旧暦6月24日の生誕祭には、盛大な巡行が執り行われる。誠聖宮は坑口ツアーの起点にあたる。傍の案内地図に従って進めば、路地に隠れた壁画を一つ残らず見てまわることができよう。彩繪巷、彩繪二巷、永純化工区、海山路の四つのエリアに分かれているが、メインは彩繪巷内に集中する。各民家の壁に50-60年代の農村の生活風景が描かれ、背景の壁画にあわせポーズを撮る観光客で賑わっている。



誠聖宮
Add:桃園市蘆竹区坑口村16鄰40-2号


竹囲漁港

 

 

 漁獲豊かな観光漁港。ランドマークともいえる赤いアーチの「彩虹橋」は、夜間はライトアップされいっそうロマンチックだ。お楽しみは港の風情とともに、直販センターで海の幸。センター一階では新鮮な魚介類を販売し、二階は海鮮レストランとなっている。一階でゲットしたシーフードを二階で調理してもらう仕組みだ。埠頭ビルは5階建ての高さで、360度ゆっくりと回転するレストランを具える。港の風景を愛でながら、海鮮料理をゆっくり楽しみたい。



竹囲漁港
Add:桃園市大園区沙崙里1鄰港口7号
Access:坑口駅で5022号バスに乗車、あるいはMRT空港第一ターミナル、第二ターミナル駅からタクシー

「航空港」回転レストラン
Add:桃園市大園区沙崙里18鄰80-3号5階
Tel:+886-3-393-3000
Open:平日10:00 -14:00、17:00-21:00、週末 10:00-21:00
 

NEWS

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「ゴルフ場ガイドサイト」で台湾中のコース情報が

 

 

 ゴルフ観光を推奨するため台湾政府交通部観光局が「台湾ゴルフ場ガイド」と銘打ったサイトを開設した。本島北部・中部・南部・東部のゴルフ場に関する情報を網羅しており、地理的位置や画像をクリックすればコースの様子・周辺スポットの情報が即座にゲットできる。ゴルフファンにはお待ちかねのプラットホームが誕生したことになる。

 サイトでは、台湾各地計61件のゴルフ場が紹介されている。北部が最多の32、中部・南部が13および14、東部が2件。それぞれのコースの特徴やシステムが一目瞭然だ。台湾は島国で山がちなことから、大部分の球場が山腹や丘陵を利用して設計されており、モチベーションの高いコース作りになっている。その景観もきわめてユニークだ。

 画像豊富なサイトはわかりやすく、アクセスの方法も具体的で、コースの選択に役立ちそうだ。なかには半時間で相互に行き来できるゴルフ場もあり、容易に発見できる。球場近隣のスポットは観光コースのプラン作りにも便利。台湾は冬も温暖で、夏は東南アジアのように暑くない。四季を通じてプレイに適し、しかも費用は韓国や中国に較べて安い。サイトの内容は常に更新・拡充されていくので、最新ゴルフ情報を得るにはまずこのサイトを検索したい。

 



taiwangolf.taiwan.net.tw(中英日韓) 
http://taiwangolf.taiwan.net.tw/?LanId=5 (日文版)



台湾鉄道とJR四国  

友好協定締結一周年記念イベント

 

 

 

 台湾鉄道とJR四国が友好協定締結一周年を記念して、相互にラッピング列車を走らせるほか、今年10月13日まで友好スタンプ蒐集活動をおこなう。

 列車のラッピング交換は、日本と台湾、それぞれ個別に展開される。今年6月2日に愛媛県西条市で「台日鉄道観光フォーラム」が開催されるのに合わせて、台湾鉄道は当日から来年6月30日までの間、旗下800型車両の外観をJR四国8000型車両の塗装に塗り替える。JR四国はまた今年4月から来年2月28日まで旗下8000型車両の塗装を台湾鉄道800型に塗り替えるという。

 友好スタンプラリーは双方から10の代表的駅を選出して、記念スタンプ台を設置する。乗客は五つ以上の駅のスタンプをゲットすると、数量限定記念グッズが獲得できる。
 

 

NEWS‵

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交通部観光局が「楽天」トラベルと2017提携覚書

 

台湾観光局劉喜臨副局長(左)と楽天トラベル高野芳行事業長(右)
 

 台湾政府交通部観光局は日本からさらに多くの個人旅行客に来ていただこうと、2017年3月8日、楽天トラベルと提携プログラムを交わした。観光局のキャンペーン「Meet Colors!台湾」にあわせ、台湾の魅力を広め、双方の交流をいっそう促進したいという趣旨である。

 楽天トラベルは日本の消費者にとってもっとも馴染みの深いプラットホームであり、双方の提携は、一人ひとりのニーズに合わせたサービスの充実とフレンドリーな旅行環境の整備に不可欠である。

 楽天トラベル高野芳行事業長は、台湾は一貫して楽天経営の重点地域であり、長年にわたって宿泊業者と幅広い協力関係を築いてきた。ビッグデータをもとにさらに上質のサービスを提供し、2017年度日本人旅客プラス11%の目標に向けてチャレンジしたいと決意を述べた。

 

ランドマークで結束 

台北101が大阪あべのハルカスと契約締結

 

台北101周德宇董事長(左)と近鉄不動産赤坂秀則社長(右)


 台湾最高層の台北101ビルが大阪「あべのハルカス」と友好契約を締結した。併せて当地では「最高友好─台北101写真展」が幕開けし、広く台北101ビルへの認識を深めていただける好機となる。「最高」という命名には、最高層という意味とともに、双方の友好を一番大切にという願いも込められているという。3月9日の写真展開幕当日、あべのハルカス展望台において契約締結式が挙行された。

 台北101ビルは2013年に東京スカイツリーと友好協定を結んだほか、2015年には東武ワールドスクウェア(栃木県日光市)とタイアップして台北101ビルの模型を設置している。今年2月には韓国最高層の「ロッテワールドタワー」とも契約を締結するなど、諸外国との交流がますます拡大している。

トラベル特集ーー「嘉義」 郷土の文化を訪ねる小さな旅 

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企画構成/朱佳雯 文/朱佳雯‧楊善文 写真/宋育玫

台湾中部「嘉義」、かつては当地先住民の集落の名称にちなみ「諸羅」と呼ばれていた。また清代の町の形状にちなみ「桃城」という愛称もある。嘉義は肥沃な嘉南平原に位置し、北回帰線が通過する。気候温暖で農業が盛んだ。沿海部には豊かな漁場が広がり、阿里山からの木材を切り出す林業基地としても栄えた。

嘉義は文化の都とも呼ばれる。日本時代を代表する画家「陳澄波」は当地の出身で、国際管楽祭の開催地としても知られる。こうした風土を愛でて近年は当地に根を張り、起業を果たすアーチストも少なくない。今号は、「故宮南院」「檜意森活村」などのスポットともに、伝統工芸の工房や個性派ショップを訪ねる小さな旅へご案内しよう。



 

Access:高速鉄道嘉義駅からBRT連絡バスで嘉義市内へ。あるいは台湾好行バス「故宮南院線」で故宮南院・蒜頭蔗埕文化パーク・檜意森活村などのスポットへ。

台湾好行バス故宮南院線: jp.taiwantrip.com.tw/line/75?x=3&y=1



森林之歌

 

嘉義市林業文化パークには王文志が創作した大型装置芸術が設置されている。高々と聳えるヒノキと阿里山森林鉄道をコンセプトに、原木・軌道・黄籐および石材を素材に制作されている。かつて「木材之都」と称えられた嘉義にふさわしい作品である。籐で編まれた隧道を抜けると玉子型の本体に達し、そこには太陽と月が出ている仕組み。ヒトと自然の調和が謳われている。

Location: 嘉義市文化路林森西路地下道そば
Open: 終日開放、夜間ライトアップ


月影潭心

 

蘭潭風景区に設置された王文志の作品。蘭潭は面積約70ヘクタールで、三百年前にオランダ人が水源として穿ったと伝えられる。オブジェはアルミニウムを素材に鳥の巣状をなしている。上部は桃を想起させるが、これはかつて「桃城」と呼ばれた歴史にちなむ。鳥の尾のような先端の形状は当地名物「鶏飯」にヒントを得たもの。

Location: 嘉義市鹿寮里紅毛埤187号之4
Open: 終日開放、夜間ライトアップ


国立故宮博物院南部院区

 

 

 台北の故宮博物院は1965年の開館。清朝王宮に伝えられていた中国歴代の器物・書画・図書およびアジア各国の文物70万件を収蔵する。2015年末に高速鉄道嘉義駅のそばに分館といえる故宮南院がオープンした。「アジア芸術文化博物館」がモットーである。常設展のほかに「尚青—高麗青磁特展」「揚帆萬里—日本伊万里陶磁器特展」など諸外国と提携して特別展を開催している。一階の「児童創意センター」は子供たちを対象にしたコーナー。



 展示内容のみならず、水墨画をモチーフにした博物館の建築そのものが注目を集めている。展示空間・文物庫・公共ホールからなり、中華・インド・ペルシャという三大文明が交流し合い、多彩なアジア文明が編み出された歴史を体現している。人工湖にかかる橋は草書の筆遣いが活かされ、玄関口の一つのアクセントになっている。まさに伝統と創新がコラボした現代感覚に満ちた博物館である。

Add: 嘉義県太保市故宮大道888号
Tel: +886-5-362-0777
Open: 博物館9:00-17:00、パーク8:00-21:00
月曜休館
Web: south.npm.gov.tw/ja-JP
Ticket: 成人NT$250、できれば予めネットで入場時間を予約し当日チケットを受け取り入館


蒜頭糖廠蔗埕文化パーク

 


 

故宮南院北口の向かいに位置する製糖工場。百年の歴史を有する史跡を利用し、製糖文化を伝える公園に生まれ変わっている。古い駅舎から出たトロッコは周辺を1時間近く巡る。場内には木造駅舎・礼拝堂・宿舍などの歴史的建築が点在する。レンタサイクルを利用して朴子渓自転車道を巡る人も多い。食事は台糖自ら経営する火鍋店がお薦め。伝統のアイスキャンデーも健在だ。

Add: 嘉義県六脚郷工廠村1号
Tel: +886-5-380-0741
Open: 8:00-17:00
トロッコは10:00と15:00発車。団体は予約可
Ticket: パークは参観無料。トロッコはNT$100



嘉義市


伝統文化を巡る
豊益打字印刷材料行

 

 

 嘉義市新栄路上にたつ70年の歴史を誇る印刷工場。鉛の活版時代以降の台湾印刷史を体現した店だ。第二代オーナーの羅伸茂は鉛製の活字にかかわる文物を受け継ぎ、いまなお往時の原風景を保存している。その量は台湾随一とも言われ、18万個の凹版活字、25万個の孔版活字、そして活字鋳造機が8台と、デジタルの時代にあってはいずれも希少な文化資産である。

Add: 嘉義市西区新栄路58号
Tel: +886-5-222-5265
Open: 月曜-金曜9:00-12:00、14:00-18:00(活字参観時は要予約)


嘉義針車行

 

 

 中正路上にたつ1944年創業の「嘉義針車行」は嘉義最古のミシン店。いまなお伝統の縫製機材を製造・販売している。1932年出生のオーナー呉謝秀蓮女史はこの商店街で産業の盛衰を目の当たりにしてきた。すでに二代目が経営を引き継ぎ、近代的なマシーンの販売がメインとなっているが、店内には懐かしい文物が保存されている。一つの使命を後世に伝えているかのようだ。

 



Add: 嘉義市西区中正路453号
Tel: +886-5-222-2743
Open: 月曜-土曜8:00-18:00、不定休


光彩繡荘

 

 

 紺碧の輝きを放つ各種刺繍。これらは寺や廟の神像が身にまとう「神明衣」あるいは祭事に使用する旗幟および服装である。図面を描き、綿を入れ、金線・彩線・絞りを施し、完成させるのに20日はかかるという。そこに描かれているさまざまな紋様は台湾の宗教文化を体現している。博物館ともいえる店内だが、寺廟の装飾に使われている小物も購入可能だ。

 



Add: 嘉義市東区建国里光華路173号
Tel: +886-5-222-9788
Open: 月曜-金曜8:00- 18:00、週末不定期


慈濟宮

 

    


 1843年創建の慈濟宮は嘉義市でもっとも早期の王爺廟。主神は五府千歳で、清代末期から民国初期にかけて当地の人びとの篤い信仰を受けた。1918年に台南から八家将を導入し、嘉義市八家将の開宗流派となる「如意振裕堂」を立ち上げるなど、百年近い時代の変遷を経て、当地に脈々と八家将文化を引き継いでいる。境内には絵師潘麗水の手描門神や彫刻家蔡有土の泥塑八家将軍、名匠陳專友の交趾陶装飾など国宝級の作家の作品が並ぶ。嘉義市内でもとくに文化的価値の高い史跡と言える。

Add: 嘉義市西区国華街216巷2号
Tel: +886-5-222-5162


老建築を再生
嘉義文化創意産業パーク 

 

 

 嘉義駅そばの嘉義文化創意産業パークは面積約3.9ヘクタール。台湾には古い醸造所を再生させた文化パークが五か所あるが、中でもっとも歴史があり、製酒機具がもっとも保存されている産業史跡である。日本時代は清酒を製造していたが、戦後は台湾本島では最初に高粱酒を手掛け、「白酒故郷」とも称された。



 1982年に工場が移転し、放置されていたが、2016年に「伝統芸術創新中心」としてリニューアルされた。その後、雲嘉地区の伝統工芸・視覚芸術・表現芸術・故宮南院アジア芸術文化博物館など続々進駐し、地方色豊かな美学スペースに生まれ変わった。園内には洗瓶機・貯蔵桶・酒瓶ベルト・煙突・ 高粱米貯蔵槽などの設備が保存され、百年の歳月を経た昔日の面影を伝えている。

Add: 嘉義市西区中山路616号
Tel: +886-5-216-0500
Open: 10:00-18:00


25x40文化空間 

 

 

 40歳のときに老建築を手に入れ、カフェと手作り文化をコラボさせた交流の広場にリニューアルさせた。オーナーの黄逸蓁にとって若いときからの夢だったという。当空間では、随時手作り教室や展示会が開催されているほか、旧市内を活性化させようと嘉義伝統文化を巡るツアーを企画している。

Add: 嘉義市西区中正路554号
Tel: +886-905-188-033
Open: 13:30-21:00


台湾花磚古厝 

 

 

 1915年-1930年に「台湾花磚」と呼ばれる花柄のタイルが一世を風靡した。最近は見かける機会も少なくなったが、往時の細やかな暮らしぶりを懐かしむ市民も多い。オーナーの徐嘉彬もそうした一人で、故郷の嘉義市内に日本時代の古民家を購入し、台湾で唯一の花レンガの博物館「花磚古厝」を立ち上げ、貴重な生活文化の伝承と保存に取り組んでいる。


 「花磚古厝」の準備に徐氏は20年の歳月を費やしたという。台湾各地の老建築で入手した花柄タイルは数千枚に達した。阿里山鉄道の線路そばにたつ古民家は日本時代の材木商店で、かつては阿里山から切り出した木材の販売にあたっていたという。徐氏はこの老建築に手を入れ、希少な花柄タイルの館を築いた。台湾建築史上も意義深い。

Add: 嘉義市西区林森西路282号
Tel: +886-979-060-750
Open: 要予約


口舍土也方

 

 

 店名の「口舍土也方」は「啥地方」を分解した漢字の「遊び」。「どんな場所?」という意味だという。酒とアートを愛するオーナーの「阿夢」は、嘉義市中正路の路地裏にこの古民家を見つけ、東西・新旧が交錯するワインバーを開いた。厳選したワインやシャンパンを挟んで客人とワイナリーや産地について語るのが楽しみだという。店内にはオーナー自らの作品のほか各地から集めた文物が並び、地元の愛好家たちの秘密基地になっている。

 



Add: 嘉義市西区中正路658号
Tel: +886-5-229-0533
Open: 不定期に開店。要予約

 

承億小鎮慢讀

 

一階の秘密基地。かつて嘉義農協が使用していた金庫空間

 

 前身は25年の歴史をもつ書店だったが、2015年廃業。市民から惜しむ声が上がり、地元のブティックホテルグループの「承億文旅」が「承億小鎮慢讀」としてリノベーションし、2016年8月に開幕した。

 書店当時の基本構造を残し、四層の空間に、日本の「蔦屋」に似たコンプレックスな店舗設計に仕上げた。文教地区の風土に配慮した選書と設計が自慢。一階の設置された中二階は静かな読書室風。書籍は承億オリジナルデザインのパッケージでラッピングすればすてきなプレゼントに仕上がる。二階は「文創選物市場」と銘打って、三十数軒の台湾ブランド品を販売。

 


 一階の「那個那個咖啡」ではコーヒー、スイーツ、ホットサンドイッチ、二階の「夢露冰菓室」では懐かしい台湾アイス、ジェラートを提供。三階にはバー「Long Light」もそろって、大人の空間になっている。四階の講堂では随時作家・アーチストの講演やライブを開催している。

 

 

「チーズステーキサンドイッチ」。ステーキとマッシュルームソースを挟んだサンドイッチ。豪快にいただこう!

 

かき氷は5種のトッピングを選んで、友達と分け合いたい


 「承億小鎮慢讀」は普通の書店とは一線を画した、ちょっとおしゃれな空間だ。普段着で立ち寄れる市民と旅人の文化基地ともいえる。

Add: 嘉義市東区中山路203号
Open: 平日10:30-21:30、週末10:00-22:00
Web: www.facebook.com/ChanYeeBookTown


檜意森活村

 

 

 嘉義市内の北門驛は阿里山森林鉄道の起点。かつては多くの木材がこの地に運び出されたことから、周辺には材木業者や製材工場が勃興した。日本時代、嘉義林場の宿舍があったところで、建材はすべてヒノキ製。「檜意森活村」は2014年に28棟の和風建築をリニューアルしてオープンした。地場産業とブランドを結集した文化基地で、格好の土産物がゲットできるのもうれしい。



 散策に疲れたら「木更咖啡」で一休み。特製のマドレーヌや地元産のお茶がいただけるほか、ときにライブの演奏も楽しめる。隅々に細かな設計が施され、庭の猫に癒されながら、午後の一時を過ごしたい。



檜意森活村
Add: 嘉義市東区林森東路1号

木更咖啡
Add: 嘉義市東区共和路356巷5号(檜意森活村T29棟)
Open: 水曜-日曜11:00-19:00、月曜‧火曜定休


承億文旅 桃城茶樣子


 

 「承億文旅」は台湾の著名なブティックホテルブランド。淡水・台中・嘉義および花蓮にそれぞれの風土に合わせた宿を展開している。そのうち「桃城茶樣子」は阿里山茶がテーマ。不規則に外形は茶箱を積み重ねた様子をイメージしたという。ロビーのカウンターはかつて茶葉店の体裁が再現されている。チェックインが済むと、スタッフが真心を込めてお茶を入れてくれるのもうれしい。



 部屋は二人用と四人用。いずれも室内には茶器が用意され、自在にお茶が楽しめるほか、茶の香の沐浴も提供している。またデザイナーの個性が生かされたアートスイート三室も人気を集める。屋上のインフィニティプールの向こうには嘉義市内が展望できる。夜間には「23.5 lounge」に変身するので忘れられない嘉義の夜となろう。美食や美景のスポットなど、スタッフは気軽に問い合わせに応じてくれる。

 



Add: 嘉義市東区忠孝路516号
Tel: +886-5-228-0555
Web:www.hotelday.com.tw/hotel04.aspx

 

 

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