そろそろ夏本番を迎える台湾。ギラギラと輝く太陽を逃れて100元均一の熱炒店に入って味わうキンキンに冷えた台湾ビールはこの季節ならではの楽しみの一つです。中国語でビールは「啤酒(ピージョウ)」と書きます。台湾のビールは經典啤酒(クラシックビール)、金牌啤酒(ゴールドメダルビール)が二大勢力となっていますが、最近ではその他にも様々なビールが出ています。
私が中でも好きなのは「18天生啤酒」で、ビールの売れ行きが良いお店に瓶でしか置いていないのが特徴です。中国語のメニューに「生啤酒」とあると「おっ、生ビールかな?」と思うのですが、台湾のお店で「生啤酒」という単語はごく一部のお店を除き、通常はサーバーから注がれる生ビールではなく、工場から出荷されて間もない新鮮な瓶ビールという意味合いで使われています。なんだ瓶ビールかとがっかりされるかもしれませんが、工場から出荷されて18日以内というだけあって、軽快ですっきりとした飲み口でグビグビといけるビールです。パンチの効いたビールがお好きな方には物足りなく感じるかもしれませんが、台湾料理との相性も抜群です。
台湾のビールはお土産としてもおすすめです。特にコンビニでも気軽に購入できる水果啤酒(フルーツビール)は日本にはないタイプのビールです。水果啤酒ブームの火付け役となったマンゴーとパイナップル味のビールのほかにもブドウ、ライチ、オレンジ、梅や季節本数限定のストロベリービールなど様々な種類が売られています。1缶150円くらいで手に入りますので、お酒が好きなお友達にプレゼントするというのもいいと思います。一つ注意事項としては、ビールは液体物のため帰りの飛行機で機内持ち込みができませんので、必ず空港でスーツケースに入れて預けることが必要ですので、特に手荷物の預け入れが有料のLCCなどをご利用の方は注意してください。
今年の夏には蜂蜜ビールが新発売されるなどラインナップが更に広がりつつある台湾ビール。お酒が苦手な方にも飲みやすい軽いビールですので、台湾へご旅行の際は是非楽しんでみて下さい。この夏の皆さんの台湾旅行が楽しいものになりますように、乾杯(ほっだらー)!
<著者紹介>
胖太子(ぱんたいず)
仕事で台湾を訪れるうちに、いつしか仕事を忘れて台湾を訪れるようになった日本人。季節に一度は台湾を訪れないと発作が起きる。外見は「電音三太子」にそっくりとかなんとか…。