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台湾好物ーー「木子到森」 愉快な木工品

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文/Fion Tsao 写真/Szymborska


リサイクル木材を用いて全過程を手作り。エコロジーコンセプトを持つ「木子到森」の作品は、いずれも時間と手間がかかったものである。「木製のペン」は第一作のオリジナル作品。当時兵役中だった李易達は、休暇を利用し、いつでも持ち歩ける文房具を創作しようとし、一本のペンを完成させた。すでに七年を経過するが、シンプルで印象的な外見は変わっていない。続いて、彼はトーストコースター、皿といった小物を開発している。技術の熟練を待つように、李易達は創作の重心を比較的難度の高い木製ランプの開発に移すようになった。


兵役を終えた後、李易達は高雄で小さなスペースを借りスタジオを設立したが、この時期のビジネスは不安定だった。後に台南に移り、家庭を持った後徐々に安定するようになった。くちばしにメモを挟める作品「カモメ」は、彼の高雄での生活を物語っている。カモメは夏の旗津、ディーゼルオイル臭のフェリー、穏やかな午後を思わせる。


妻の妊娠、娘の誕生により、李易達の創作は家族を取り巻くものとなっていった。妊娠中、妻が夜中にしばしばトイレへ行くことに気づき、「小亮哥」を開発した。懐中電灯のように随時携帯でき、押すと光を放つナイトランプだ。今では夜中に娘のミルクを作る時に使われており、非常に実用的だ。


「マッシュルームナイトランプ」は子供が生まれる前に設計に着手した作品。六か月にわたる思考と工夫で完成したこのランプは電線不要。AA電池3個で、どこにおいても発光する。光源はLEDで発熱せず節電にもなる。木製の石ころを台の子に置くと、マッシュルームはゆっくりと起き光り始める。温かな光線がパルプに木屑を混ぜて作ったマッシュルームから滲み出てくる。石ころを取り上げると、マッシュルームはゆっくりと眠る。彼は娘が早く大きくなり、自分といっしょに石ころを積んでくれる日を楽しみにしている。


ヒツジナイトランプも娘へのプレゼント。李易達は寝る前に娘にお話を聞かせ、いっしょに遊び、お話が終わったら、羊たちが娘とともに寝床へ入り娘と眠る様子を考えた。ワイヤレス充電の技術を応用し、羊はどこでも動き回ることができる。羊の表面はウールの毛布で、リアルな手触りがある。やさしい音楽と微光の下、愛しい人にお休みを言うのにぴったりだ。


スタジオでは木工教室も開催中。初めて木工に触れ、思いっきり想像力と創作性を発揮できる課程だ。テーマは鼻ねじりランプ。鼻をねじって調光し、スタンド部分は自分の想像でオリジナル性を加える。熊、小ネコ、自分の顔などを入れてもいいだろう。スタジオ内の工具と古い木材を用いて創作する。


MoziDozen木子到森
6年目に入る木子到森(MoziDozen)は精巧な木芸が売り。創業者でデザイナーでもある李易達は、台南延平郡王祠付近の路地裏に展示販売の拠点を設置し、オリジナルデザインの作品を販売するほか、同じ志向をもつ他のデザイナーの作品も販売している。


add:台南市中西区府前路一段122巷81号
Tel:+886-918-878080
Open:14:00-18:00
月曜・火曜定休
カード可

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