「旧城観光バス」の車体はレトロな赤れんが色。
台北市ダブルデッキ観光バスの好評を受けて、台北市政府では「旧城地区観光バス」をスタートさせた(旧城 = 旧市街地、台北市内の万華・西門町・大稲埕一帯を指す)。もともと緑17番の市バスが運行していた路線で、布地・茶葉・漢方薬という地域の伝統産業をテーマに、循環観光バスとして10月14日から再出発した。沿路、龍山寺・西門町・迪化街といった著名スポットを巡り、車内でQR codeをスキャンすれば英語や日本語、韓国語で音声ガイドを聴取できる。
「旧城観光バス」のボディは復古調の赤レンガ色。内装は茶葉、漢方薬、布市をテーマにデコレーションが施されているほか、車内には関連する工芸品が展示されている。座席前方のQRcodeをスキャンすれば、25のスポットで日本語の案内が聞けるサービスもある。さらに車中では「台湾歌謡の父」といわれる作曲家・鄧雨賢と大稲埕出身の作詞家・李臨秋が手がけた代表作「望春風」「四季紅」が流れ、懐かしい音色が旧市街の旅を盛り上げている。
台湾代表チームが「安濃津よさこい」に参加
三重県で10月7・8日に開催された第20回「安濃津よさこい」は40万の人出で賑わった。台湾からは今年、台湾政府交通部観光局の林坤源主任秘書と台湾観光協会の葉菊蘭会長が国立蘭陽女子高級中学舞踏班の学生を率いて参加した。台湾チームが招待されるのは今年で10度目となる。
今年の台湾代表チームのテーマは台湾の祭事でよく披露される民俗芸陣がテーマ。「舞龍」「蒲扇」「彩帯」「太平鼓」といった道具を使用し、台湾伝統文化の旺盛な生命力を見事に表現した。台湾駐日代表処の謝長廷代表や駐大阪弁事処の陳訓養処長が激励に訪れ、鈴木英敬三重県知事・日台友好三重県議会議員連盟・前葉泰幸津市市長のほか安濃津よさこい・北海道YOSAKOIソーラン祭り・名古屋にっぽんど真ん中祭りの各組織委員会の代表と対面し、文化・観光交流のいっそうの促進を誓った。
台湾と三重県安濃津の交流は、2003年に台湾ランタンフェスティバルに当地のチームが参加したのがきっかけとなり、2008年より台湾チームが毎年参加するようになった。2013年には三重県の代表が台湾ランタンフェスティバルに出展するなど、双方の交流は年々幅広く発展を遂げている。