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コラムーー台灣の光 第31回「朝のエネルギーチャージ」

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朝のエネルギーチャージ

 みなさんこんにちは。このコラムでは、台湾常連観光客である私(胖太子)の目線から見た台湾のよいところやよいものなどを「台湾の光」として読者の皆様にお届けしています。
 私たち日本人が台湾へ旅行すると、大体はホテルのお世話になります。最初の2日くらいはホテルの朝食でも満足なのですが、それを過ぎると違った物が食べたくなってきます。そんなとき私はホテルから外に出て朝食店でご飯を食べます。
 私がよくいく朝食店のひとつに「阜杭豆漿(ふーはんどうじゃん)」があります。阜杭豆漿は、MRT善導寺駅の5番出口すぐの「華山市場」の2Fにある人気朝食店です。ガイドブックにもよく掲載されている店なので、ご存じの方も多いと思います。このお店、とにかく行列がすごいです。どの位すごいかというと、日にもよりますが、朝食を求める人の行列が2Fにある市場のフードコートから階段を経てその下の路地へと続き、さらには路地の交差点から忠孝東路へと伸びていることがあります。待ち時間の目安ですが、階段下で10~20分、路地と大通りの交差点までで30分、MRTの出口を超えて市場の隣のビルあたりまで行列が伸びているときは1時間位を見込んだ方がよいかもしれません。さて、この長い列に並んでいると、大体元気なおじさんに出くわすと思います。
 「歡迎試吃! 試食どうぞ!台北最好吃的鳳梨酥! 台北一番のパイナップルケーキ!」
 彼の正体は、朝食店と同じフロアにあるお菓子屋さんです。人気の朝食店に並んでいる方達に中国語、台湾語、日本語、英語などを駆使して自分たちのお店の宣伝をしているのです。試食用のお菓子がなくなると「ごめんなさい、ちょっと待っててください」とお店に帰る礼儀正しい方で、決して押し売りではありませんので、安心して試食してください。そうこうしながら階段を上がると、厚焼餅を焼いているところを左手に見ながらようやく注文カウンターにたどり着きます。「先生,什麼豆漿?(どの豆乳にしますか?)」とおっかないくらい元気なおばちゃんの声に出会うとゴールは間近。先に豆乳を頼み、次に豆乳以外の物を頼んで会計をするとゴールです。列は並んでいますが、持ち帰りの人も多いのと、回転も速いので席を選ばなければすぐに座って朝ご飯にありつけるでしょう。
 台湾に行ったことがある人に印象を聞くと「とにかくエネルギッシュ」という印象をよく聞きます。私もこの印象に全く同意で、阜杭豆漿は朝からそんな台湾のエネルギーを体感できる場所だと思います。静けさとはほど遠い場所ですが、ほとばしる台湾のエネルギーを感じたくなったら、朝食店をのぞいてみるのも一つの選択肢かもしれません。



名物の鹹豆漿(しぇんどうじゃん)(塩気のある豆乳・豆乳というよりゆるめの湯豆腐のよう)


阜杭豆漿に並ぶ人の行列
 

 

 

胖太子(ぱんたいず)
仕事で台湾を訪れるうちに、いつしか仕事を忘れて台湾を訪れるようになった日本人。最近は季節に1回どころか月に1回台湾を訪れないと発作が起きる。外見は「電音三太子」にそっくりとかなんとか…。


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