台日観光業界の一大イベント、第六回台日観光サミットがさる五月三一日、三重県において開催され、両国政府機関・旅行業・航空業界の代表約二百名余が出席した。安倍晋三首相もビデオを通じて、台湾は日本の重要なパートナーであり、サミットの更なる成果に期待するとメッセージを寄せた。
台日観光業界の代表が集う
台湾政府交通省観光局によると、2012年度台湾から日本に赴いた旅客は156万300人で、37.3%の成長、日本から来台した旅客は143万2315名で10.62%の成長、相互訪問者は史上最高の299万2615人に達した。双方の観光交流を促進するため開催された六回台日観光サミットには、日本側から観光庁井手憲文庁長・三重県鈴木英敬知事・日本観光振興協会西田厚聰会長・日本旅行業協会菊間潤吾会長・台北駐日経済文化代表処沈斯淳大使・台湾交通省観光局謝謂君局長・台湾観光協会賴瑟珍会長など双方の重鎮がそろって列席した。また曹啓鴻屏東県知事にかわって参加した屏東県黄肇崇秘書長はぜひ来年度は屏東で台日サミットの開催をと呼びかけた。
商品多様化で自由旅行成長
安倍首相のビデオによるあいさつで幕あけた会議では、まず日本・台湾双方からIn/Outboundの観光・宣伝の現況が報告され、当面する課題について問題提起がおこなわれた。台湾観光局からは、現在日本語のオフィシャルサイト・携帯端末のapp・ブログなどが台湾観光宣伝の主力になっていること、台湾では官民共同で「国際光点プロジェクト」を通じ文化・自然体験ツアーを推奨していること、「十大観光町村」「台湾観光カレンダー」「台湾夏至二三五」「十大幸福コース」といった新商品・新メディアの開発が進んでいることが報告され、台湾好行バス網の整備、路線バスと高速鉄道・台湾鉄道とのタイアップによって個人自由旅行が格段に成長していることに注目が集まった。
より緊密でホットな交流を
「台日観光促進年」などをベースにこの間ますます両国の交流は緊密になっている。例えば、観光のシンボルとしての台北101とスカイツリーの提携、平渓線と江之島電鉄という鉄路を通じての協力、玉山と富士山の友好の山締結などがある。また宝塚歌劇団の台湾初公演に続き、クラシックカーイベントRally NipponやNHK文化センター国際文化交流祭が今年の下半期に台湾で開催される予定だ。2014年には台北故宮展が初めて東京と福岡が挙行されるほか、本会の主催地三重県と台湾新北市三重区が地名にちなむ友好協定締結の協議に入っている。
台日交流
四つの合意と相互訪問者数の新目標
今回の会議において2016年度までに相互訪問者四百万人という新しい目標が設定された。この課題について、双方は広範な討論を重ね、四つの合意に達した:
一・台日共同のスポーツ・文化をテーマに地方観光交流を促進。
二・マンゴー・リンゴなどの商品、三重県と新北市三重区、愛媛県松山駅と台湾鉄道松山駅など地名や歴史に由来する協定締結。またアクセスの多様化に対応してコンサート・故宮文物・修学旅行などを主題にした交流を促進する。
三・商談会・旅行博・台日観光促進年オフィシャルサイトを通じてのPR宣伝の強化。
四・災害・疫情など最新情報の緊密な交換。文化・歴史・特産など共同の主題を活用して高い水準の観光交流を目指す。
三重サミットは、双方の交流をいっそう強化し、2016年度に相互訪問者四百万の目標を達成することを誓い合って閉幕した。
台日観光サミットと台日相互訪問者数
回 年度 サミット開催地 台湾人の訪日 日本人の来台 合計
1 2008 台湾台北市 1,309,874 1,086,691 2,296,565
2 2009 日本静岡県 1,113,857 1,000,661 2,114,518
3 2010 台湾南投県 1,377,957 1,080,153 2,458,110
4 2011 日本石川県 1,136,394 1,294,758 2,431,152
5 2012 台湾花蓮県 1,560,300 1,432,315 2,992,615
6 2013 日本三重県 862,491 568,823 1,341,314(5月まで)
台日交流
ユニバーサルスタジオジャパン‧コーポレート‧マーケティング‧パートナーシップ部豊島順子部長が6月18日当協会を訪れ、頼会長と歓談した。日本のエンターテイメント産業と台湾観光産業の提携について意見を交換。